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134話 陽の日〈前〉

 長い!!

更新までが、ながい…!!!

そして予定より進みませんでした……。

曜日の話とか、多分していなかった筈。






 一週間は『陽・影・火・水・木・金・土』の七日間ある。



 山奥の辺鄙な所に住んでいたとはいえ、そのくらいは私も知っていた。

丈夫な糸で肉の塊を縛り上げて懐中時計で時間を確認すると開店まであと一時間。


 手を洗ってエプロンを外し、洗濯を終えたサフルに食事と営業中の仕事を頼む。

サフルにも『地下に食事があるから朝と昼食べたい時に食べて』と伝えてるんだけど、自分では絶対に取らないんだよね。

 だから、朝と昼の分は手の空いている人がサフルと食事をすることになった。


サフル曰く

「奴隷が主人と同じ食事をとるだけでも贅沢でありえない事です」とのこと。


 私も実際、何度かそういう言葉を聞いてはいる。

ちらっと横を見ると楽しそうに手を洗って準備をしているサフルと目が合う。

目が合うと嬉しそうに笑うのでつられて笑い返した。



「今更だけど、初めて会った時より背が伸びたね」


「はい。ライム様たちのお陰です。感謝しております」


「当たり前のことしてるだけだよ。お金がない時は我慢させることもあるかもしれない。でも、出来る限りご飯代を節約しなくてもいい様に頑張るから」



 サフルは何も言わずに頭を下げてた。

骨と皮だけだった腕にも少しずつ肉が付いてきて、“普通より少し細い”くらいまで回復したのを確認して少しだけ満足する。

 今後目指すのは普通体型だ。

体力なんかが回復して『普通』の状態になったら、今後のことも話していきたい。



(にしても……何度『奴隷』の扱いについて教えられても、奴隷が身近にいなかったから分からないんだよね。私の中で奴隷って住み込みで働いてる人っていう感覚だし)



 一番感覚の違いが表れるのは食事に対する考え方だ。

迎え入れた時も感じたけど、私が奴隷に対して「与えすぎる」と二人に何度か注意をされたのを改めて思い出す。

 最近、作り置きの食事を自由に食べることについてサフルが遠慮しながら、


「奴隷である私にそのようなことはできません」


ってハッキリ言われた。


 申し訳なさそうな顔をしていたけれど、これだけは譲れないという力強い言葉。

リアンとベルは納得していたけれど、私は頷きそうになる二人に慌てた。


 たくさんご飯が余っても食べさせるのは、食べ残しだとか、捨てる直前のものにして頂けませんか、とサフルから言われて目が点になったのは今でも忘れない。


 慌ててベルとリアンが補足説明をしてくれたけど、私はおばーちゃんに「ご飯は生きている限り食べる権利がある」って言われて育ったから。


 作り置きを自由に選んで食べるっていう方法も、最初は少し抵抗があったんだよね。

バラバラに食べる習慣がつくと、効率が悪いし手間が増えることが多いからだ。

作る側としてはどうしても出来立てを食べて欲しいと思うところも大きい。



(そりゃ、地下に置いておけば温かく、出来立てを食べられることになるけど……せっかく同じ屋根の下にいるんだし、出来れば皆で一緒に食べたい)



 店の営業が落ち着いたら昼休憩を作ってみんなで食べた方が片付けも料理も楽だと改めて伝えると、三人は納得してくれた。

 ただ、リアンとベルはサフルに「同じテーブルで温かい食事を食べられるのは、サフルが“役に立っているから”もしくは“役に立つ気があると認めているから”だ」って話していたけど。



「ライム様! こちらを見本にして縛れば宜しいのですね?」


「うん。ここにある分だけでいいよ。地下にメモ付きの籠があるから、その中のお肉には下味を付けておいてもらっていい? 詳しい手順は書いてあるし、営業が終わったら私も作業に戻るから」


「お任せください。今日も温かい食事をありがとうございます。誠心誠意お仕えいたしますので、何でも言いつけて下さい」



キリッとした顔で頭を下げたサフルは、どこからどう見ても高級店に居そうな従業員だ。


 ホカホカと湯気を立てるスープへ嬉しそうに笑いかけるサフルに、一口サイズに切ったオーツバー入りの袋を差し出す。



「夜遅くまで訓練してるでしょ? 寝る前にお腹が空いてると気持ちよく眠れないだろうから、何個か食べてから寝るといいよ。私も戦闘訓練したいけど……今は出来そうにないし、私の分まで頑張ってるのは知ってるつもりだから」


「……い、いいのですか?」


「うん。今年の冬は保存食にも困らなそうだし大丈夫」



嬉しそうに頭を下げたサフルが、リアンに渡されている収納ポーチへ袋をしまい込んだ。


 リアンは収納ポーチや服、ベルは武器と防具をサフルに貸している。

なくなったら言って、とは言ったけどサフルは言ってこないだろう。

だから、定期的に渡すつもりだ。


 リアンには乾燥果物、ベルにはクッキーを作って渡しておきたいので明日からもう少し早く起きるつもり。



(果物を買い足しに行きたいけど……今日行けるかな)



うーん、と塩と香草を混ぜ合わせながら考えているとベルの声が聞こえてきた。


 パッと台所から声の方へ視線を向ける。

ベルは階段を降りきった所で小さく欠伸をしていた。

眠たそうではあるけど服装はいつも通り『貴族』の錬金術師だ。



「おはよう、相変わらず早いのね。お店だけど今日は二時間だけで合っているかしら」


「うん。今日は『陽の日』でしょ? 陽の日は他の店も休むみたいだし……普段来ない人が来る可能性が高いから、三人で対応した方がいいと思ってるんだけど」


「陽の日は七時から九時までよね。二時間だけだからそんなに人が来るとは思えないけど」



 紅茶は飲む?と聞かれて頷くと、ベルは慣れた手つきで紅茶の準備を始める。

サフルがベルを見た瞬間に食べるのをやめて、お湯を沸かし始めたので感心したんだけどベルは苦笑して「次からは私がやるから、貴方は食事を続けなさいな」と言っていた。



 茶葉が入った缶を熱心に選んでいるベルを眺めながら、オーブンに入れておいたパイを取り出す。

作ったのは、塩漬け肉を作る時に出た使わない部分のお肉を具にしたミートパイ。

半端なジャムもあったから甘いパイも作っておいたと話すと、ベルが一番高い茶葉を手にした。


 リアンはタルト、ベルはパイが好きだ。

パイもタルトも簡単といえば簡単だから、どっちを作ってもいいんだけど……個人的にアリルのパイが食べたかったから今回はパイに。

くず肉を美味しく食べられるのは、タルトよりパイだと私が信じているのもあるけどね。


 リアンは起きたかな、と思いつつ人数分に切り分ける。

サフルも食べるだろうとそれぞれ二切れお皿に乗せて彼の前に置いておく。



「食べられなかったら後で食べて良いからね―――……で、話を戻すんだけど、いつもお店に来られない人が今日来るんだよね? いつも通りに冒険者とかも来るだろうし……結構混むんじゃないかな」



私の言葉を聞いてベルとサフルも考えるそぶりを見せて小さく頷いた。


 開店して今日で六日目になるけれど、朝の混雑は初日とあまり変わらない。

購入する時に悩む人が減ったからか、お客さんが長くお店にいるってことはあまりないんだけどね。


 次々に来て、回復薬や食品アイテムが次々に売れていくのは嬉しい。

今の所赤字だった日はないしね。



「サフルにも手伝ってもらった方がいいかしら?」


「それなんだけど、サフルには保存食の簡単な下処理を頼んでるんだ。今日は店の営業が終わったら塩漬け肉を沢山作っちゃいたいし」


「塩漬け肉? そこに置いてある糸で縛った肉は何?」


「煮つけ用かな。あと、塩煮にしてみようかなぁって思って。サフルには『塩と香草をブレンドした香草塩を全体にまぶして欲しい』ってお願いしたから、後はそれを調合釜で塩と魔力でちょっと乾燥させて終わり。二時間だからお店を手伝ってもらうことも考えたんだけど、量がね……ベーコン用もあるから結構な量やらなきゃいけなくて。塩と香草の調合もしなきゃいけないから結構時間と魔力を喰うんだ。塩漬け肉にさえしちゃえば、燻製にするだけだから割と楽なんだけど」



「ライム、貴女一体どれだけ作るつもりなの?」


「鹿肉 一頭分、ボア肉 二体分、オーク肉は四体分かな。ついでに、ケルトスで買った海ナマズは全部塩漬けにするよ」



紅茶のポットを持ったまま口を開けて私を見るベルの後ろから、呆れたような溜め息が聞こえてきた。


 ベルは驚いていなかったけど、私とサフルは驚いた。



「塩と臭みを消す効果がある香草を大量に買い込んでいたのはこの為か」



普段通りキッチリと服を着こんだリアンが、帳簿と店で使う釣銭が入った手提げ金庫を持って呆れたような顔で私を見ている。



「冬になる前に保存食は作る予定だったから、安く買えるなら買っておこうと思って。腐るものじゃないし、塩は絶対必要だもん。香草もしょっちゅう使うからあっても困らないでしょ? あと、沢山作っておけばいっぱい食べられるし」



そんなに必要か?と首を傾げているリアンに、塩漬け肉や塩漬け魚を使った料理名を口にしてみた。

何故かリアンだけじゃなくて、ベルも「手伝う」って返事をくれたけど。



(別に手伝って欲しかったわけじゃないけど……量が量だし、魔力も喰うから助かるなぁ。三人でやれば今日の分の仕込みは午前中に終わりそうだね)



ほっとしつつ、紅茶と切り分けたパイ、昨日のスープを運ぶ。

スープも同じ味だとつまらないので、マトマを入れて仕上げにチーズを振りかけた。


 三人でテーブルについて食事を始めたんだけど、ベルに『作る予定の保存食』を教えて欲しいって言われたんだよね。

メモ用紙を渡して食事を続ける私の横で、ベルが小声でリアンに何かを聞いていたけど気にせずに食事を終わらせる。


 保存食づくりばかりやっているわけにもいかないので、地下から商品を運んだり、商品の袋詰めを一足先に始めた。




◇◆◇





 想像していたより、お客さんが多いことに私たちは驚いていた。




 一般的に、陽と影は『休む日』として認識されている。

他の人が仕事を休んでいるのでお店としては稼ぎ時。

だから積極的に店を開けるらしいんだけど、『錬金術師』だけは例外らしい。


 錬金術師の開く店は平日営業のみという所が殆ど。

経営しているのが貴族だから『休み』は文字通り休んだり、『社交』とやらに充てるんだって。



「いやぁ、助かりました! まさか『陽』の日に錬金アイテムが買えるとは」



商品が入った紙袋を受け取った騎士団のお兄さんは、そう言って破顔した。

接客をしていたリアンがニッコリとほほ笑んで



「首都の治安を日々守ってくださっている騎士団の方の為ですから、この程度で良ければ協力させていただきますよ。ただ学生なので、過度な期待はされない方がいいと思います」



応えられないことも多いですから、とリアンが苦笑して告げる。

でも、騎士の方はリアンの答えを受けて隈の濃い目元を益々緩ませた。


「はは。そうは言うけれど、君たちの作るアイテムは品質もいい上にこの値段だ。困ったことがあれば第二十四部隊が力になると副団長や団長が宣言していたから、遠慮なく言ってくれ」



機嫌良さそうな声で語られる言葉は、買い物に来ていた冒険者や一般客にも聞こえたらしい。

冒険者たちは顔を見合わせ、一般客は安心したように息を吐いている。


 リアンとベルの笑みが深くなったことで、私にも「騎士団」がよく立ち寄る安全な店である、と周りに示したことが分かった。

よく見ると、買い物を終えたはずの騎士が入れ替わりで店の前に立って談笑している。


 威圧的ではないからか冒険者や一般客もあまり気にせず店に入って来ているようだ。

店を開いてから一日に一度は、騎士や高位の冒険者が『お気に入り』だと宣言していくのを何度か目にしている。


 私でも分かるほどに分かりやすい『宣伝』だったけれど、彼らに頼んでいるわけではないので有難いなと思う気持ちの方が強い。

リアンの提案で騎士団と冒険者ギルド宛てに『感謝』の手紙を書いて出したのも良かったのかもしれない。



(副団長さんからのお礼状には『騎士団からの要望で休日に店を開いていただいているのですから、この位はさせてもらわなければ』と書いてあったっけ。二時間店を開けるだけで、『変なの』が湧かないならいくらでも店を開けるのにな)



 何度か見たことのある壮年の冒険者さんに、傷薬と保存食を入れた紙袋を渡す。

一度お店で買い物をして、商品を使った後にもう一度来店し商品を補充していく人が少しずつ増えてきているのも嬉しい。


 笑顔で接客をして店を閉める直前のお客を三人で見送ってから、店と通りを隔てる木で出来た柵を閉め、「閉店」の札をかけておく。

最後まで見張りをしてくれていた騎士はそれを見届けて軽く手を上げ、機嫌良さそうに一番街の方へ歩いて行った。


 ありがとうございました、と声を掛けてから私たちは工房に戻る。

リアンには帳簿と売り上げの確認を頼んだからベルと二人で台所へ。


 それからは只管に塩漬け肉を作る為、肉の塊を作業台に運んで調合釜で最終処理をするのを繰り返す。

 大きな肉の塊だと結構な量の魔力を使うんだよね。

何とか下拵えをしたお肉は全て塩漬け肉にしたんだけど、昼食時になる頃には三人ともぐったり。

気を利かせたサフルがお茶や食事を運んできてくれた。



「毎日魔力を使い果たしてから寝てはいますけれど、これはキツイですわね。サフル、悪いけれど『初級魔力ポーション』を三本持ってきて頂戴」



腐るほどあるから二人も飲みなさいよ、と気だるげに話すベルにお礼を言って重たい体をどうにかソファから引き剥がす。


 今日はコレで保存食づくりは終了。

昼と夜は今日作った塩漬け肉を少し味見して、作り置きの料理を食べるだけにすることになった。



「普段なら少しだるく感じる程度だが……これは酷いな」


「最後の方は強制的に吸われたからね。自分の意志で流し込むのと『吸い上げられる』んじゃ体への負担が違うんだよ。“首飾り”を作った時は完成した瞬間に意識吹っ飛びそうになったから少し慣れておいた方がいいよ」


「待て。慣れるってこれにか?!」


「ライム、貴女なんでそんな平然としてますの……?」



平然と、と言われて苦笑する。


 二人ともソファに沈み込むような形で体を休めているけど、私はいつも通り座っているから不思議なのかもしれない。

だるくない、と言えば嘘になるけど二人ほどでもないので曖昧に笑ってみせた。



「私は小さい頃から、おばーちゃんに“特訓”って言われて、失神するまで魔力流してたから。おばーちゃんが亡くなってからはそういう機会もなかったけどね」



大したことじゃないよ、と言えばベルとリアンが信じられないものを見る目で私を見ていた。

 この訓練のお陰で少しは魔力が増えたんだと思っているけど、正確に測ったことがないから大して変わっていないかもしれない。



(結構大変だった気がするし、少しは成果が出てればいいんだけど)



はぁ、と息を吐いてから青ざめているリアンとベルに提案を一つ。



「そうだ、魔力が回復したら果物を買いに行きたいんだけど……乾燥果物量産しておきたいんだよね。今日はもう保存食は作らないけど、下処理だけ終わらせておけば後が楽だし。雫時の直前に限定ってことで売ってもよさそうじゃない?」


「それはいいかもしれないな。遠くへ行くとなると疲労もたまるだろうし、雨は中々面倒だ。それに『期間限定』とすれば多少高くても買うだろう。スライムの核もあるし、僕らが使う分を確保した上で売るなら……利率も悪くないし、金払いのいい客も意外と多い。いけるな。回復薬を安くして、一定の需要がある食料品である程度利益を回収するのは正解だった」



ニヤリと笑うリアンはどこからどう見ても悪徳商人だ。

 久々に見たな、と思いつつレシピ帳を捲ってみる。

午後は好きなものを調合すると決めていたので、探してみようと思ったんだよね。



(食品と薬以外ってなると……うーん? 爆弾、って気分でもないし)



なにかないかな、と探して手が止まったのは【吸湿袋】というアイテム。

もう一つは【不変の小箱】というアイテムで、どちらも雨が降り続くなら喜ばれそうなものだ。


 ただ、困ったのは材料。



「買い出しに行ったあと、新しいアイテムを調合してみたいんだけど……ちょっと相談に乗ってもらってもいい?」



 サフルが持ってきてくれた魔力回復用のポーションを飲んでいる二人に声を掛ける。

私にもポーションを渡してくれたので有難く飲みつつ、アイテム名を口にすると二人とも首を傾げた。



「初めて聞くアイテムだな」


「私も聞いたことありませんわね」


「ウチには……あったかも。割と便利なんだよ」



 どういうものだ、と聞かれて使い方を説明すると二人とも食いついた。


 ベルは【吸湿袋】、リアンは【不変の小箱】にだ。

材料を伝えると不足しているものは買ってこようということになったので、無事に新しいアイテムを作れる見通しが立ったので早速、と立ち上がる。


 ベルとリアンが慌てて「もう少し休んでから」と声を掛けてくるけど、半分も魔力は回復しているので問題ない筈だ。

二人に休んでいていいよ、と声を掛けて出かける準備を整えることに。



「どこに行くんだ?」


「地下の素材を確認しに。果物は在庫数を把握してるけど、似たような味ばかり揃えるのも飽きるだろうからメモだけしてこようかなって。【吸湿袋】【不変の小箱】に必要な素材も確認しておきたいし」



すぐ終わるから待ってていいよ、と話しながら地下へ向かう。


 新しい調合に必要な素材は「砂」「粘土」「金属」の三つ。

地下への扉を開いて、階段を降りながら真っ先に重たいものを置いてある場所へ。



「鉄鉱石の在庫は一応、あるにはあるけど……生成するならもうちょっと時間かけたいし、今回は鉄くず……ってなると、武器屋とか?」



ブツブツ独り言を言いながら必要素材を確認し、果物の在庫数と種類をメモして地下室を出る。

 頭の中で今回作る乾燥果物の量とスライムの核の量を計算してみたけど、こっちは大丈夫そうだ。





 パッと食べられる、パンに具を挟んだものを人数分持って三人がいるソファに戻る。

すっかり昼食のことを忘れていた誰かの胃がキュゥッと物欲しげになったので、私たちは苦笑してパンにかぶりついた。




 ここまで読んでくださってありがとうございます!

誤字脱字変換ミスなどがありましたら、報告してくださると幸いです。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 騎士さんの「君たちの作るアイテムは品質もいい上にこの品質だ。」に違和感。 [一言] お店が相変わらず順調そうでよかった。面白いものを三人で協力して作っていってほしい。
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