真夏とラジオ④(とあるラジオ女子)
とある真夏の夜。いつも聴いてる深夜ラジオの生放送中に臨時ニュースが流れた。。
うちらは幼馴染でもありラジオリスナー同士でもある。
スマホアプリでラジオを聴いてる。
「だから~聴いてる?これ~非常事態だよ!」
「聴いてるよ。けど、ボクらが行くか行かないかは話が違くない?」
いつも聴いてる深夜ラジオ。真夏の生放送の途中で臨時ニュースが流れた。
<報道部の山崎さんありがとうございました。現在、世界各地でゾンビ化テロが発生しています。危険ですので外へ出ないでください。ラジオの前のあなたへのお願いです・・>
「推しのパーソナリティーが危険にさらされてんのよ!キミの推しの報道部の山崎さんだって危険なの!」
毎週番組にメールを送ってるヘビーリスナーのアタシ。
ヘッドホンで聴くことにこだわる幼馴染みくん。
お互いラジオが好きなことは同じでも、推しを大切に思う想いも同じようでいて、それぞれ微妙にベクトルは異なる。
「アタシ行くよ!推しを助けに!」
「だから~ボクの話聞いてる?」