表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
写真のない俳句以前  作者: 葛飾シトロン
15/24

15.秋分 花よりも赤く 恋よりも胸いっぱい


 彼の人と酒酌み交わす秋彼岸


 パン屋さえ花を商う秋彼岸


 花よりも赤く恋よりも胸いっぱい


 彼岸の月鈍く光りて誘いけむ


 秋の夢ヤバかったのは若さゆえ


 みずどりの羽根生え変わる冬備え


 彼岸過ぎて川面の雲の昏きかな


 目を伏せて秋のコートに顔埋め


 雨止まずマリーゴールドときめきぬ


 幻の秋の夕陽に集う者


 秋のなぎさ平和に終わる世界かな


 秋時雨流し目くれるマネキンや


 冷たい雨マロングラッセ似合う街


 雨風のコスモスなぶれど艶めきぬ


 ガラス戸に映る秋空ラジオ消す


 秋の夢波に揺られて薄目開け


 空箱の香り楽しむ金木犀


 石塔を温める術なき秋夕陽


 十月は黄昏の国鍬洗う



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ