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お題シリーズ5

ひとりぼっちの遊園地

作者: リィズ・ブランディシュカ



 誰も来なくなった遊園地。


 草がぼうぼう、アトラクションはさびだらけ。


 かつてはたくさんの人が遊びに来ていたけれど。


 今はもう、誰もいない。


 お片づけをしていた業者さんや、従業員さんもいない。


 たまに動物がくるけど、たまにしか来ないから


 基本はひとり。


 もうこれからは一度も、ここにあるアトラクションは遊ばれることがない。


 誰かの笑顔を見ることもない。


 人が集まることもない。


 やがて朽ちて消えるまで、死ぬまでずっと一人なのだろう。


 人生が華々しいところだけで終われば、こんなにもさみしい思いをすることはないのに。


 どうして終わりを選べないのだろう。


 遊園地は、自分で自分を終わらせることもできない。


 誰かに終わらせてもらうか、終わりが来るのをまつしかない。


 かつて賑やかな場所であればあるほど、孤独は深まるばかり。


 長い時間が、残酷な時間がずっと続いてく。


 夜が開けるたびに、誰も来ない絶望がやってくるなら。


 どうして、一緒に終わらせてくれなかったのだろう。


 終わりが決まったその時に。



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