ひとりぼっちの遊園地
誰も来なくなった遊園地。
草がぼうぼう、アトラクションはさびだらけ。
かつてはたくさんの人が遊びに来ていたけれど。
今はもう、誰もいない。
お片づけをしていた業者さんや、従業員さんもいない。
たまに動物がくるけど、たまにしか来ないから
基本はひとり。
もうこれからは一度も、ここにあるアトラクションは遊ばれることがない。
誰かの笑顔を見ることもない。
人が集まることもない。
やがて朽ちて消えるまで、死ぬまでずっと一人なのだろう。
人生が華々しいところだけで終われば、こんなにもさみしい思いをすることはないのに。
どうして終わりを選べないのだろう。
遊園地は、自分で自分を終わらせることもできない。
誰かに終わらせてもらうか、終わりが来るのをまつしかない。
かつて賑やかな場所であればあるほど、孤独は深まるばかり。
長い時間が、残酷な時間がずっと続いてく。
夜が開けるたびに、誰も来ない絶望がやってくるなら。
どうして、一緒に終わらせてくれなかったのだろう。
終わりが決まったその時に。