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魔法世界の問題児  作者: 蒼
学園編
6/30

ゼノ


玄関のドアの向こう側はもうゼノだった。

ただ—


「ここ、確かにゼノだけど、出た先が屋根の上ってどーなの」

一人ぐちる私。

「ハズレのGATEだったか」 

「…いや、そうでもないっぽい」

雪月が屋根の上から周りをキョロキョロと見回して言った。


「ほら。」

雪月が指差した方を見てみると、そこには母さんが発掘作業をしていた。


あー、母さんの作業場か。

母さんは考古学者だからなーまぁつまりは、遺跡の屋根の上。


さてー、どうやって母さんとコンタクト取ろうかな…

それと、どうやってこの遺跡の上から降りようかなぁ…。地面との距離およそ20m。

マンションで言うと六階建てくらい?

しかも、ここ遺跡だからさぁ、色々脆いよね?着地した瞬間に足場崩れるってこともありえるよね?

…あぁ、でも遺跡なだけあって魔素が濃いね。

これなら大丈夫そうかな。



魔素を取り込んでから風が自分に纏うイメージをして…

「よっと」

軽い掛け声と共に私は上から飛び降りた。

うん、久しぶりだけどいけるね。

トンッと地面に着地した。

魔素が濃かったお陰で魔力もそんなに使ってないし、体質のおかげで更に強力になったし。良かった良かった。

ふと、上を見上げると、兄達が慌てた様子で私を見下ろしていた。

「……?」

私は訳が分からず首を傾げた後、兄達を向かってヒラヒラと手を振った。

美月は頭を抱え、雪月は額に手を当てていた。


…え、なに。

なんか、やらかした?

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