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魔法世界の問題児  作者: 蒼
学園編
5/30

GATE


「お、りっちゃん準備万端って感じじゃん。」

私の魔素に気付いた雪月が頭を撫でた。


「うん、オスカでも魔素はあるんだね。ゼノよりちょっとだけ少ないけど。…あ、ちょっと美月と一緒に行ってくる。」

ちょいちょいと手招きをする美月に向かって行く。

「いってらー」

…が、

ってあれ?

一旦庭に出た美月が戻ってきてるっぽいんだけど…

なんで?


「練習しないの?みつ」

「そういえば、その事なんだけどせつが解除したから、必要がなくなった。」

「あ、もしかしてみつの練習ってGATEを通るやつだった?」

「あぁ。」


あー、そーゆー事。


ゼノとオスカを繋ぐGATEは魔力がないと通れないもんね。封印が解けそう=魔力が戻りそうって事だからGATEの魔素を感じさせようとしてたのか。感じないとGATEも見つけられないしね。

でも、雪月が全部外したから必要なくなったと。

…説明しろよ。


「でー?どーする?とりあえずゼノに戻るか?」

「あぁ、父さん達にも言わないと。」

「封印の事?」

「「そうそう」」

おぉ、さすが双子。返事がハモる率高い。


「あ、じゃあ、せっかくだし私がGATE開けていい?」

鈍ってるからね。

何しろ10年くらい力使ってないから。


「あぁ、頼む」

「あ!りっちゃん!」

雪月がいきなり大声を上げた。

私も美月もびっくりして雪月の方を見る。


「りっちゃん、魔力垂れ流すなよ!本当に!やめてね!」

「あ、はい、うん」

雪月の迫力が半端ない。

「あー。そっか。凛月とか俺らの魔力強すぎて失神するやつ出るからな。」


…そうでした。

似たようなこと散々言われてた気がする。

ま、いいかー

「…善処するよ」

「いや、善処するじゃなくて、隠密並に魔力の気配消して。」

「…はーい。」

そこまでする必要あるか!?とかなんとか思ったが、雪月の顔が怖いので返事をしとく。


さて、と。

GATE探しますか。

GATEは場所によって変わる上に同じ場所にあるとは限らない。だからいちいち探さなくてはいけない。

まぁ、こんなのゼノにいる人間にしてみれば朝飯前だけど。


自分の体内にある魔素を燃料に魔力を周りに薄く薄く広げていく。

「…あった。」

私はそう呟いて、家の玄関のドアの前に立った。


「…近くね?」

「んね。」

「もはや普通の入り口」

上から、美月、雪月、私の順に口々に言う。


ーガチャ

私は玄関のドアを開けて、ゼノの世界へと10年ぶりに足を踏み入れた。


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