担任…なのか?
あの入学式?宴会?があった後、新入生は教室へと案内された。
クラス分けは事前にされていたみたく、私のクラスは1‐Sになった。
入学式の時話したレリアも同じクラスだった。
そして席も隣だった。
最高です。
「リツ、お腹苦しい…」
「レリアどんだけ食べたのよ…」
確かにあの宴会もどきで出た料理はどれも美味しかった。
二人でご飯の話で盛り上がっていると、扉が開き、白衣を羽織った先生が入ってきた。
「おうおう、お前ら静かにしろー。このクラスの担任になった、セイ・ランドレだ。この後もこのクラスならな。お前らにはまず、選択授業の紙を渡す。必修科目とは別にそこに書いてある科目を選べ。科目はいくつでもいいぞー。ちなみに俺の担当科目は魔法薬学。履修しようと考えている人ー、よろしくなー。」
なんともまぁ、気の抜けた先生だな...。
配られた紙を見ると、そこには魔法薬学、ルーン文字、魔法動物学などなど、様々な選択科目が連なっていた。
「リツはもう決めた?」
「うーん、面白そうなのは召喚魔法とか魔法動物学とかかなぁ...」
「あ、確かにそれも面白そうよね!魔法!って感じがするもの。私は錬金術かなぁ〜」
「それも確かに面白そう。魔法ならではだよね。」
そして私は召喚魔法、魔法動物学、古代魔法の三つを履修することに決めた。
隣を見ると、レリアの紙がすごいことになっていた。
「れ、レリア、そんなにとって大丈夫…?」
レリアの紙には召喚魔法、魔法動物学、魔法薬学、錬金術、特殊魔法など5つ以上の選択科目が書かれていた。
「え…?」
キョトンとした顔で見られても。
「これ、一年で履修する科目じゃないよね?まさか…」
いくらなんでも選択科目5つ以上はやばい。
そんなにあったら時間かぶる教科出てきちゃう気がするんだけど…
「あはははは!無理無理!さすがに5つ以上は無理だって!興味ある科目紙に書き出してるだけよ!」
私のはやとちりだったらしい。ごめんよ、レリア。
結果、レリアは召喚魔法、錬金術、特殊魔法、魔法薬学の四つを履修することに決めたらしい。
先生は選択科目の紙を集めると、思い出したように前を向いた。
「あ、そうだ。今のクラスは仮だからな。後日試験があるからそこんとこよろしくなー。じゃ、終わり」
そう言ってランドレ先生は足早に教室から出ていった。
先生が落とした爆弾発言でクラスがざわつく、が、それはイベント前の騒々しさに近かった。
「リツ、ソウレイ名物の新入生試験が明日から始まるっぽいね。」
なんじゃそら。
知らんぞそんなもの。
「...あれ?この学院の名物知らない?」
なんの反応もない私をみてレリアが言う。
「初耳。」
「他の魔法学校と違って、ソウレイには新入生試験があるんだけど、それがソウレイの春の名物になってるんだって。
ゼノでも有名らしくて、中継されるとかされないとかって。毎年試験は違うみたいだよ。今年はなんだろうね!」
中継て。中継してどうすんねん。
問題は試験だ試験。
レリアはウキウキしてるけど、不安でしかない…。




