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東方魂恋録  作者: 狼々
エピローグ
90/90

番外話 愛しています

どうも、狼々です!


いやぁ、最終話、いかがでしたでしょうか。

性懲りもなく、こうやって番外話を続けているわけなんですけども。


今回で、正真正銘終わりということで。


一瞬だと思いますが、魂恋録が空きなし赤バーの評価になりました。

この作品でそれを迎えられたことを、本当に嬉しく思います。


では、番外話どうぞ!

 ……彼らがいなくなって、もう二年ほど経ちました。

 今でも、この春の季節に桜の花びらを見ると、貴方を思い出します。

 優しく笑って、抱きしめて、『愛している』と言ってくれた、貴方を。


 届いているかどうかは、わからない。

 天君へ、心のメッセージを向けた。


 そして、手元にあるあの時の新聞を手に取る。




 『英雄』、帰還の時


 かの外来人、『英雄』と称えられている新藤 天が、知っての通り、本日外の世界へと帰還した。

 数年にも渡った幻獣との戦いにおいて、大きな功績を残した彼。

 その功績も去ることながら、人望もかなりのもので、今日の彼の見送りでは、それが大きくはっきりと示されたことだろう。


 幻想郷で得たものは、彼にとって大きいものとなったようだ。

 彼の初恋の相手でよく知られた、魂魄 妖夢に直接、話を伺った。


 どうやら、彼の性格は幻想入り当初と比べ、相当に変わったようだった。

 幻獣・アイデアライズとの戦いは苦しいものであった。

 が、いい意味での影響も与えたようだ。


 今後、彼の英雄譚は長く語り継がれることだろう。

 我々も、その伝説を絶やさぬよう、語り継ぐ必要が、義務があるだろう。




 何度、この新聞を読んだだろうか。

 この項目だけでなく、別の項目でも天君のことで持ちきり。

 まぁ、彼との別れなのだから、当然か。


 その中に、私と天君が最後に抱き合った光景の写真が載せられていた。

 勿論、無許可ではない。

 天君からはもう許可は取れないので、私にそれは一任された。

 結果、私は了承。何かしら、形として残したかった。


「……もう、二年ね」

「そう、ですね」

「悲しくないの?」

「えぇ。今になって悲しんだら、天君に怒られてしまいますから」


 隣の幽々子様に、笑って返す。

 天君に、立場がない、とか言われるんだろうか。


 最初は、泣きたくなった。

 が、もしこの場に天君がいたら、彼は私を見てどう言うのだろうか。

 そう考えると、どうしても泣くに泣けなかったのだ。


 そんなとき、いつも私は決まってペンダントを見る。

 首にかけられた、大切な大切なペンダントを。


「それもそうね。それはそれとして、お腹空いたわ」

「あ……もう昼ですね。では、作ってきます」


 縁側を立って、台所へ。

 その途中、もう一度、ペンダントを見た。


 丸い円の形をした、金属の輪。

 それが、結婚指輪・・・・のように、見えた。


 もう、何を言っても遅い。

 何が変わるわけでもなく、現実は変わらない。

 自分の自己満足に浸るほかない。


 彼に届くはずもない。

 仮に届いたとして、どんな顔をされるかわからない。

 優しい彼のことだろうから、笑って許してくれるのだろうが。


 ……言わずにはいられなかった。


「――愛しています・・・・・・、天君」


 彼に言えなかった、正真正銘の愛の告白を。

 今まで、最後まで、好き、大好き、としか言えなかった私。

 できることなら、貴方に直接言いたかった。


 ……私を、許してください。


「……本当に、愛しています」

ありがとうございましたっぁああああ!


最終話を投稿してから、感想が十件くらいもきまして。

いやぁ、嬉しい嬉しい(*´ω`*)


あっけない番外話だったでしょう。

が、私はこの番外話に、大きく意味があるものとして書いたつもりです。

勿論、前話で本編は完結なのですが。


さて、活動報告を見ていただけるとわかります通り、次回作です。

予定を早めて、文ちゃんのヒロイン作品を次回作にしようと思います。


と言っても、まだ一話も書いていないのですが。

書き溜め、作りたいね(*´ω`*)


ともかく、今まで今作『東方魂恋録』をありがとうございました!

これからも、よければよろしくお願いします!


ここから先は、なろうだけに書いてます。

現在、文ちゃんの小説をこちらで上げる予定はありません。

が、もう既にハメの方で、二話上げています。

「一ピクセルの恋をして」というタイトルですので、よければそちらも、ハメの方でどうぞ。

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