第7話 幼女吸血鬼とそのメイドとの交流
こんにちは、浪々です!
今回は、タイトル通りです。ええ。
天との関係を持たせるだけの話なので、最悪飛ばしていただいても構いません。
そういった話は一律して『~との交流』とタイトルに入れるので、
読みたくない、読まなくてもいい方はそれのついたタイトルは全て飛ばしてください。
では、本編どうぞ!
宴に戻った俺は、幻想郷の仲間と交流を深めることにした。
幻想郷のメンバーで知っているのは、今のところ紫、霊夢、魔理沙の3人だけだ。
前の世界で友人が少なかったとはいえ、3人は少なすぎだ。
質問がたくさんきたときには返事を返すのに精一杯で、ろくに挨拶ができていない。
さすがに挨拶もなしは社交的な意味でもまずいだろ……
そんなことを考えながら歩いていると、1人の幼女が周りと話さないで紅茶を飲んでいるのが見えた。
肩まであるウェーブをかけた青みがかった銀髪に、ルビーを思わせる紅の瞳。
白主体のややピンク色のナイトキャップに、赤の線が横に入ったレースの服と長めのスカート。
まるで……お嬢様みたいだな。
ま、1人ならちょうどいい。最初の挨拶はあの子にしとくか。
「こんばんは、お嬢さん。今夜は来てくれてありがとうな。」
「ええ、こんばんは。あなたが新藤 天ね。あなたが私のところに来るのはわかっていたわ」
「へぇ、すごいな」
「私は『運命を操る程度の能力』だもの。未来予知くらい私にとっては簡単よ!」
と、自慢顔で全体の大きさ的にも膨らみ的にも小さな胸を張った。
かわいいな、案外。ロリコンの路線に走ってしまいそうだ。
てか、能力チートじゃありません? 俺なんて地味すぎだろ……
「お嬢さんも能力持ちなのか……」
「ええ。私は、レミリア・スカーレットよ。お嬢さんよりも名前で呼んで頂戴ね」
「ああ、よろしく、レミリアちゃん。俺のことは天で呼んでくれ。名字で呼ばれるのは嫌いなんだよ」
「わかったわ。じゃあそのレミリア『ちゃん』っていうのもやめて頂戴。幼く思われるわ」
「思われる、ってか、そもそも幼いじゃないか」
「あら、心外ね。少なくともあなたより400年は生きてるはずよ?」
「ハハハ、面白い冗談だ。」
「むぅ……私は吸血鬼なのよ? その気になれば今ここで天の血を吸ってあげてもいいのよ?」
「レミリアちゃんはかわいいな、ハハハ」
「……もういいわ。……咲夜!」
レミリアちゃんがそう言って間もなく、何もない空間に少女が現れた。
「如何なさいましたか、お嬢様」
「うわぁああ!」
「咲夜、この男に私が吸血鬼であることと、遥かに年上であることをわからせてやって!」
「……御意に」
少女はそう言って俺の方に向き直り、きれいに30度のお辞儀をする。
銀髪のボブカットに左右の三つ編み。三つ編みの先には緑のリボンが結ばれている。
青と白で構成されたメイド服に膝くらいの長さのスカート、頭にはホワイトブリムを着けている。
「こんばんは、新藤様。私は十六夜 咲夜と申します」
「こんばんは。俺の名前はもう知ってるみたいだな、改めて、新藤 天だ。咲夜さん、悪いんだけど呼び方は名前で頼むよ。名字で呼ばれるのは嫌いなんだ」
「失礼致しました、天様。私のことも咲夜で構いません。それと、お嬢様が仰っていることに関しては全て事実でございます」
「ふぅん……」
「ちょっと! 信じてないでしょ!」
「いや、信じるよ。からかって悪かったな、レミリア」
「……あら、意外とあっさりね?」
「まあな。レミリアの言動からして、咲夜は結構信頼できるメイドだろ? わざわざ嘘を言うような人を連れてこないだろ」
「嘘で言ってるかもしれないじゃない。嘘じゃない保証なんてどこにもないわ」
「いや、多分嘘もないだろう。咲夜、挨拶の角度、30度くらいだったな。初対面の相手への挨拶は基本的に30度の敬礼だ。社会人のマナーの基本だ。それを守る人が直後に嘘を吐くとは考えにくい。それに、俺が咲夜のことをさん付けしたときに『咲夜で構いません』、なんて言うくらいの人間性だ。嘘吐く人間じゃないだろ。嘘の可能性の方が低い。本当と考えるのが妥当だ」
俺が長々とした説明を終えると2人は呆然としていた。
「ねえ、天。あなた、その洞察力はどうしたの?」
「さぁな? 俺は頭の回転は早い方なんだ。チェスとか将棋は負けたことがないな」
やった回数も少ないがな!
「へぇ……!あなた、チェスに自信があるの?」
「まあ、人並み以上には、な?」
「面白いわね、天……あなた、紅魔館……うちで暮らさない? 天は退屈しなさそうだわ。幻想入りしたばかりで、住むところはないでしょう?」
「嬉しいお誘いだが、少なくとも今から5年は無理だな。もう住むところは決まりそうなんだ。」
「そう……残念ね……」
「ま、たまには遊びに行くよ。そのうち移住も考えてみるわ」
「ほんと!? やったわ! 約束よ、天!」
「ああ、約束だ!」
「よかったですね、お嬢様」
「ええ!」
そう言ってレミリアは見た目の年相応の幼さを持つ純粋無垢な笑顔を見せた。
その笑顔につられて俺と咲夜も笑顔になる。
すると、咲夜はレミリアに聞こえないような小声で俺に話しかける。
「天様、よろしかったら、お嬢様とこれからも仲良くしていただけませんか?」
「ああ、喜んでそうさせてもらうよ」
「かくいう私も天様に来ていただくことに嬉しさを感じているのです。」
「俺も、咲夜とは仲良くしたいかな。とりあえず、俺に様付けと敬語はいらないよ」
「じゃあ、これからそうさせてもらうわね、天」
「ああ。……じゃ、俺は他の人に挨拶に行ってくるよ」
「ええ、またね、天。チェス、楽しみにしてるわ!」
「次会うのを楽しみにしてしてるわ、天」
「ああ!」
俺は次の人に挨拶に向かうべく、2人の元を離れた。
ありがとうございました。
またですよ、またやらかしましたよこの男。
いつになったら文字短くできるんですかね……
我ながら呆れてしまいます。
次回は鴉天狗さんの新聞記者の予定です。
変わるかもしれませんけどね。
ではでは!