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東方魂恋録  作者: 狼々
第1章 幻想入り
5/90

第5話 改めて、ようこそ、幻想郷へ!

どうも、狼々です!

この話を書く前にちらっとUA数を見たら、150行ってて

二度見しました。リアルで。まさかこんなに見て頂けるとは……!

ペース、数的に良いのか悪いのか分かりませんが、とても嬉しいです!

改めてこの作品を見てくださっている方々に感謝を。

では、本編どうぞ!

夜になり、空には星が浮かんでいる。静けさの象徴のような時間帯。

しかし、今夜限り、この場所、博麗神社だけはそうではないらしい。

今は宴の準備中。後五分程で終わるだろうか。

そんな中、霊夢は俺を見つけるや否や駆け足でこちらに向かってきた。


「ねえ、天には宴が始まる前の挨拶をしてもらうから、何か一言か二言考えといてね♪」

「わかった。何か俺に手伝えることはあるか?」

「……いえ、無いわね。考える時間にでも充てといて。後もう少しで準備終わるから、なるべく早くね!」


そう言って霊夢は元いた方向へ駆け足で戻っていった。

じゃ、言われた通り、セリフ考えますか……

にしても……騒がしすぎだろ。ここだけ昼だなこれ。

魔理沙が時間をかけて集めただけあり、人数はかなり多い。

これからが宴の始まりだというのに、この騒がしさ。始まったときには地獄絵図が待っているだろう。

宴の準備が終わり、霊夢は前に立ち、皆へと呼びかけを始めていた。


(挨拶をするなら、少なくとも前にはいた方がいいよな……)


俺はそう思い、霊夢斜め後ろに立った。


「皆! 今から、外来人、新藤 天の幻想郷歓迎の意味を込めた宴を始めるわ!」

「「「いえーい!!」」」

「じゃあ、乾杯の前に本人から挨拶をしてもらうとするわよ!」


その瞬間、皆の歓声が一層強くなった。期待……されてるのか……?

……ヤバい、そう思うと緊張してきたな……


(まあ、成るようになるかな……)


霊夢は一歩後ろに下がり、俺は一歩前に出て、俺が目立つ形になった。

さっきの騒ぎが嘘だったかのような静寂がこの場を包む。


「えっと……今日幻想入りした、新藤 天です。俺のためにこんなに大きな宴を開いて頂き、本当にありがとうございます。これから、俺のことをよろしくお願いします」


ここまでいい終えた後、斜め後ろの霊夢から、「乾杯も声かけちゃって、そっちの方が盛り上がるでしょ?」と囁かれた。

俺は霊夢を見て、頷いて肯定の意を示す。


「じゃあ、今夜は楽しみましょう!では、皆さん――乾杯!!」

「「「乾杯!!!」」」


宴が始まった。自分の役割を果たすことができ、ホッとしたのもつかの間、大勢が俺を取り囲んで、次々に質問をされた。

俺は正直――嬉しかった。自分が、他人に求められているような気がして。俺のことを喜んで受け入れてくれている気がして。

避けて避けられてを繰り返す学校生活よりも、こっちの方がずっと楽しいし、これから幸せでいられる気がする。

皆の質問を一つ一つ丁寧に答えながら、そんなことを考えていた。


皆からの質問の嵐がある程度過ぎ、俺もゆっくりするくらいに余裕ができた。

俺は神社の縁側で夜空の月と星々を見上げて、感激に浸っていた。

すると、突然に何もないところから声が聞こえてきた。


「やっほ~天、楽しそうで何よりだわ」

「う、うわああああっ!?」

「ふふふ、その反応とても良いわね……」

「な、なんだ、紫か……脅かさないでくれよ……」


境界を操る紫にとって、いきなり隣に出てくるなんて造作もないことだろうな……慣れておかないとな……またいつ驚かされ、からかわれるかわからん。


「今のはかわいかったわね~♪」


女の人からかわいい、と言われると、その、照れるというか、何か……恥ずかしい。

それは表情に少し出ていたらしく、紫がそれを見て悪戯に笑う。


「あはは、天、あなた本当にかわいいのね♪」

「う、うるさい! 俺で遊ぶな! ……にしても、キャラが変わりすぎだろ」

「あら、タメ口でいいって言ったのはどこの誰だったかしら?」

「いや、別に不快なわけでもねぇよ。むしろこっちの方が自然な感じが出ていて楽だ。……で、何の用だ? 今更俺に質問があるわけでもあるまいし、一人の時を狙ったのには何かしらの理由があるんだろ?」

「……天は洞察力が優れ過ぎね。今の一瞬でそこまで見通すのは、中々難しいわよ?」

「ま、頭の回転の良さには自信があるんだわ」

「話が早くて助かるのだけれどね。……天、あなた、幻獣とはどうやって戦っていくつもりなの?」

「いや、考えてなかったな。取り敢えず、素手一つは無しだな。もし鮫肌系の幻獣に戦うことになったら厄介だからな」


すると、紫は心底驚いた、という顔をする。


「あなたの頭の回転の良さには脱帽ものね…… じゃあ、天は何かしらの武器を持って戦う、ということでいいの?」

「まあ、そうなるな」


そこまで聞いた紫は一拍置いて話を再開させる。


「……私の古くからの友人の従者に、結構凄腕の剣士がいるの。剣、といっても、刀の方なのよね」


大体何が言いたいかは理解できる。恐らく、紫は……






「その子に、刀を教えてもらう気はない?」



……やはりか。……俺の武器、か…… 早い内に決めて、練習に少しでも時間を割いた方がよさそうだな。

俺はそんなことを思いながら、紫の話を聞いていた。

ありがとうございました。

ええ、皆さんが何が言いたいのか私には分かりますよ、はい。

「お前、長くなったから短くするって言っただろ」でしょう?

本当にすみません、皆さん。

何か、意識すれば意識するほどできないんですよ。

もう短くするの無理なんじゃないかと思い始めました。


次回は、天君の能力判明、できたらいいなと思っています。

ではでは!

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