踊る男と爽やか少年
こんにちは、海洋君です。リアルな生物部の物語があったらきっと熱いのにと考え思いつきで書き始めました。温かくしてやってください
いきなりだが、今の状況を簡単に説明しよう。
男性が、理科室で踊りを舞っているのを傍観している。
さて、何故こんな不思議な状況に居合わせているのか、それを長々と説明しよう。
俺は神奈川のとある私立高校、湘北学園に入学した新入生の児嶋 沖ノだ。スクールカースト的に中から下に位置する冴えないやつといえば察しがつくだろう。
湘北学園はとにかく部活動が盛んで野球やサッカーはもちろんのこと、ソフトボールにバレーボールにレスリングといった多くの部活が大会で結果を残しているのだ。
それだけでなく、文化部も盛んなのが特徴で、写真に吹奏楽、放送や新聞に生物部と、これまた多くの部活が大会で結果を残している。
その中でも放送・新聞・生物は毎年全国に出場している、とってもすごい部なのだ
元々生き物が好きな俺は、全国レベルという肩書きにも魅力を感じ、生物部の説明会に参加するために、理科室へ行向かった。
生物部で全国大会なんて何やんだよ、なんて思う人もいるかもしれない。俺もそう思う。
でも、流石は全国レベルの部活だけあって、入部希望も沢山いる。・・・
そう思ったのだが
そこにいた新入生は一人の男子生徒だけだった。
爽やかな雰囲気で童顔、きっとモテるに違いない!
嫌いだ・・・別に妬んではない!
とりあえず隣に座って時間が来るのを待とうとしたが、どうやら先輩方は準備に手間取っているようで、なかなか始まらない。
無言で気まずい時間がひたすらに過ぎていく。
そんな中、静寂を破るように、男子生徒が、朗らかな声で俺に話しかけてきた。
「君は、なんでこの部活に入ろうと思ったの?」
唐突だった。
「あ、えっと、生き物が好きで、」
「へぇ!僕もだよ、何が好きなの?」
「んー、クラゲとか」
「お、なかなかいい趣味してるねー、僕は熱帯魚好きなんだよね」
雑談を続けていくと、会話はどんどん弾み、次第に笑顔が増えてくる。そしてふとあることに気づいた。
「そういえば名前聞いてなかった、なんていうの?」
「僕は梅色 駿だよ、君は?」
「俺は児嶋 沖ノ、これからよろしくな」
「うん!よろしく」
2人の中でしっかりと互いをつかんだ瞬間、顧問の先生放った衝撃的な言葉、いや、言い出した時には、既に動き出していたと思う。
「「なんか、準備に時間がかかるみたいだから、踊ります!!!」」
そして今、2人で踊る男性職員という、珍しいものを見ながら苦笑いしている。とりあえず、ここがどんな部活なのかは、次に回そう。でも、楽しくなるのは、間違えなさそうだ。
そして物語はここから動き出す。
おっと、一つ大事な事を忘れていた、これは実体験を元に語る物語である
最後にも書きましたが、これは自冬の体験を元に書こうとしています。この1話に関しては、ほぼノンフィクション。というか名称以外は全部実体験です。毎日こんなへんてこりんな先生の元で毎日やってますが、それなりに楽しいです。この先生のしっかりとしたところもちゃんと書いていくので楽しみにしていてくださいね。