固い絆 (桜子視点
今回も桜子視点です。
文章おかしかったらごめんなさい!
「さくちゃん…」
放課後、ホームルームが終わって帰る準備をしていると教室の扉の前に桜子を呼ぶ杏奈の姿があった。
桜子は教室を出て
「どうしたのよ?杏奈。具合でも悪いの?」
と声をかけた。
いつも笑顔の杏奈がここまで落ちているのはとても珍しい。
「私、生徒会のメンバーに選ばれちゃって」
杏奈は顔を曇らせていった。
「せっかく、さくちゃんと一緒の部活に入りたかったのに……約束してたのにほんとうにごめんなさいっ!」
「もうっ!」
私の声に杏奈はびくっと肩を震わせた。……そんなに怖いのかしら私って。
「大丈夫よ。私も生徒会メンバーになっちゃったから、ね。」
私に言葉に杏奈の顔はさっきの暗い顔はどこへいったのやら、花が咲いたように、ぱあああっと輝いた。
「ほんと!?じゃあ一緒の部活に入れなくっても一緒にいられるんだよね?」
単純。だけど憎めないんだよなあ。だからずっと一緒にいるわけだけどさ。
桜子は杏奈に向かって「だいたい」と声をかける。
「深刻に考えすぎなのよ!!部活だって一緒に入りたかったってだけで約束はしてなかったじゃないのよ。これじゃあ、同じ状況なのに謝らない私は悪い人みたいじゃない!」
杏奈の耳ぐらいの位置で縛っている2つ結びを握って振り回しながら文句を言う。
「さくちゃんやめてよー。髪がぼさぼさになっちゃうよう。」
「ごめんごめん」
「そうだ。鞄とってくるわね。一緒に寮まで帰ろう。」
杏奈は桜子の言葉にうんとうなずいた。
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杏奈が
「2人一緒に40分の1の確立の生徒会メンバーなんてやっぱり私たち運命感じちゃうね!」
と笑う。
「そうね。あらためてまたよろしくね杏奈」
杏奈は勿論とでもいうように桜子に対し満面の笑みを浮かべた。
夕日による空のグラデーションがとてもきれいな日のことだった。
次ぐらいから杏奈と桜子以外の視点でも書いていきます。
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