主席番号と日付の悲劇 (杏奈視点
杏奈の話。
文章おかしかったらごめんなさい!
1年1組普通科英語クラス。先生はまだ30代前半と思われる、爽やか系な男の先生だった。クラスの雰囲気も明るく、杏奈はほっとした。
だから、これから平和に楽しくやっていけるだろうそう思っていた。
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ホームルームも終盤、係り決めの時間だった。
「ひえええええええ」
思わず叫んでしまった。
クラスメイト40人中1人の確率でなる生徒会メンバー。
なんと。この私、榎本杏奈が選ばれてしまったのだ。
先生に
「じゃ、生徒会は榎本やって」
と言われてからしばらく開いた口がふさがらなかった。
が冗談じゃないので、必死に抗議。
「な、なんで私なんですかあ先生ー!!」
そんなさらっと決める事じゃあないでしょう!!
さくちゃんとかならともかく私は絶対ふさわしくない自信がある。
自慢じゃないけど運動神経は昔から皆無だから運動部のリーダーだったわけではないし、一応放送部の部長はやってたけど全国大会に行ったことなども一度もない弱小部だった。もちろん生徒会もやっていない。
そんなことをぐるぐると考えていると、先生が口を開く
「いやあ、今日5日じゃん?」
「へ?」
私の反応に対して、先生は聞こえなかった?とでもいう風に
「今日は4月5日です。」
と繰り返し続けた。
「そして榎本!!お前の出席番号は!?」
……5番である。
まさか、
「先生!!今日が5日だから5番の私にしたんですか!?」
ありえない。適当にもほどがあるわよ!と心の中で毒づく。
先生は答える代わりに、私の方へグッ立てた親指を向けたのだった。
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