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私立椿姫女学院  作者: 北野ゆり
2/14

第1章 第2話

続きです。楽しんでいただけたら、うれしいです。誤字修正しました。

それから30分経った。

コンコンコン

「はぁ~い。」ガチャ

「あ、ゆか、どうした?」

「もうすぐ夕食だから、食堂に行こうよ。」

「うん、いいよ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

北川たちが、食堂へ行くともうすでにほぼ全員来ていた。

「それでは、確認します。えっと、☆2の人から並んでください。

ごはん?パン?はい、のみものは?はい、次・・・・・・・・・・・・・・・・・

パン、めん、ごはんどれ?はい、のみものは?はい、・・・・・・・・・

北川さんは・・」

「ご飯で、メインはお肉で、のみものはーコーラと牛乳で。」

「わかりました。シェフ!メモここおいときます。」

「わかった!」

「じぁいつもの席に座っててください。」

「ねぇ、ゆか。いつも思うだけど・・・あぁやって木林さんが調べるのって大変だよね。」

「あーあれね。確かに大変だよね。でも、明日(来月)から機械にするしねー。」

「え~うそ、どこで聞いて来た?」

「みさ、きのう先生いってたよ。」

「え、そうだっけ。」

「もー。来月から機械式になるから、それで使うIDカードを明日に配るから、絶対に失くすなって言ってたじゃん。」

「あ~そうだったね。」

「出来たので配りますね。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

北川の食事が届くと、渡部、森、竹田、宮本が口々に言った。

「わーゆか、ごうか~。」

「ホントだ、いいな~。ね、あいら。」

「そうだね。」

「いいなー。ゆか。」

北川の食事をみんなが欲しそうにしていたため

「どうせ、あまるだろうから食べてもいいよ。」

と言うと、彼女たちの目が光った。

「え、ほんと?」

「「本気(マジ)?」」

「ゆか、マジメに?」

あまりに驚いた彼女たち渡部、森、竹田、宮本は確認してしまった。

「まじめに。」

北川は、あっさり答えた。その後、楽しい食事会が始まった。この後とんでもない事がおこるとも知らずに・・・・

一方こっちでは・・・・

「ねぇ、なんかさ北川さんをひいきしてるよね。」

沢村が言うと、川井と塩田が同意した。

「わかる❢校長とかとくにそうだよね。」

「すっごいうざいよね。」

「ねぇねぇちょっと困らせてあげようよ。」

沢村がそう言うと、川井が言った。

「賛成❢じゃあさ、・・・・・・・。」

川井は、他の2人に耳打ちつげた。

「うん、いいじゃん。決定。」

2人は、同意した。

戻ってこちら。

「?」

北川は、あきらかに変な予感がした。

「ゆか?どうした?」

森が北川に聞いたが、

「ううん、なんでもないよ。」

とかわした。

・・・・・・・・・・・

「ごちそうさま。・・・みさ、後で部屋に来てくれる?」

「え、後で?」

「うん。ちょっと考え事したくて。」

「わかった。8時ごろでいい?」

「うん。」

スタスタスタスタ・・・ガチャ

「うわー。(やっぱり・・)」

部屋は言いようのないほど散らかっていた。もちろん、夕食の前まではきれいに片付いていた。

「地味ないじめ。」

北川は、はき捨てるように言った。

「こんなん私には、効かないのに。」

そして北川はとっとと片付け、長い間2つのことを考えた。ずっと悩み考え続けそれぞれ

1つの答えを出した。それはとんでもない決断だった。

・・・・・・・・・・・・

―そして8時ごろ―

コンコンとドアをたたく音が部屋に響いた。(と言っても実際に響いたのではなく、そう 聞こえたのだ)その音で北川は現実に引き戻された。

「はぁーーい。」ガチャ

「やっほー。」

「みさ、はいってはいって。」

「おじゃましまーす。」

「適当に座っていいよ。」

2人は、座った。しばらくしたら、北川がしゃべり始めた。

「あのね・・話っていうのは、その・・デ。」

そう言ったっきり、何も言わなくなった北川に渡部は聞き返した。

「で?」

「デ、デートで外行こうよ。」

「デ、デートって・・・」

北川の言葉に、渡部は赤くなってしまった。しばらく考えてから、渡部は答えた。

「いいけど・・どこいくの?」

「どこでもいいよ。」

「どこでもって・・計画とかってないの?」

「ないこともないけど・・」

「それでいいよ。」

あっさり答えた、渡部に驚き、北川は聞いた。

「内容まだっ言ってないんだけど、いいの?」

「うん、別にいいよ。」

やっぱり、あっさり言われて、さらに聞いた。

「2日でも!?」

「うん、ゆかに任せる。」

それでも、やっぱりあっさり言われた。

「そ、そう・・。」

反対されるに決まってると、思っていたから調子がくるって、くるって、仕方がない北川だった。しかしこのままでは、話が進まなそうだったので北川は言った。

「じゃ、じゃあいつにする?」

そう言われた渡部は、少し考えて答えた。

「来週の土日がいいんじゃない?さすがにあした、あさっては早いでしょ。」

「そうだね。じゃあみさ、生徒手帳、貸して。」

「うん。ちょっと待って・・・あ、あったあった。はい、どうぞ。」

「じゃあ、校長の所行ってくるね。ここで待ってて。」

「うん。いってらっしゃい。」

始めの方でも言ったが、外出は基本禁止のため外出するとき必ず校長に許可を取る必要がある。審査をする必要もある。まぁ・・・・もっとも北川は審査などいらないが・・・・

コンコン

「失礼します。」

「入っていいぞ。」

北川が中に入ると少し驚いた顔して校長は言った。

「おう、こんな時間にどうした?」

「外出許可をください。」

「いつ?何人?どれだけ?」

校長はなぜ?とは聞かなかった。

「来週の土日、2人で2日間です。」

「ふ、2人で、2日ぁぁ」

「はい。」

「わっわかった、生徒手帳を貸せ。」

普段何事にもどうじない校長だがさすがに驚き、感情が言葉にでてしまった。

「はい、許可証。」

「それと校長先生。お話とお願いがあります・・・・・。」

「ん?なんだ?」

「あの・・・・・・・

スタスタスタスタ・・・・・・・・

コンコン ガチャ

北川が中に入ると渡部がくつろいで待っていた。

「あ、ゆか。お帰りーー。」

「ただいま~。ハイ、許可証と生徒手帳。」

「ありがとう~。ねぇもう遅いし、寝ようよ~~。」

「うん、そうだね。」

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