研究会
研究会
四人の佐官による研究会―
A:「今日は頭の体操でオフレコだ。自由な意見が聞きたい、宜しく頼む」
B:「確かにこのままでは、JL-2を搭載しない094型SSBNだけが増えてしまう」
C:「何隻建造の計画だったかね?」
B:「一応、6隻。5隻目が間もなく就役する。6隻目は建造を遅らせている」
A:「3隻で一隊。北海と南海艦隊に各一隊の構想だ」
D:「しかし、基地の拡張工事がないと、北で3隻の運用は厳しい」
A:「2隻一隊で、北に一、南に二ということか?」
D:「正直、093型SSNもあるので、海南島も厳しいがね」
A:「原潜部隊の基地は手狭か…」
D:「補充と言うより、新設だからね」
暫し沈黙―
A:「で、今回のテーマであるJL-2の替わりは?」
C:「率直に、JL-1のASBM型かクラブSしかない」
A:「クラブSは発射筒になるのか?」
C:「オハイオ級と同じ機構になる」
B:「将来的なJL-2の運用を考えれば、艦は弄りたくない」
A:「同感だ。SSBN機能の維持は最優先だ」
B:「南には今、原潜用の本格的な造修施設はない」
A:「…じゃ、基地の方はどっちがいい?」
D:「トンネル内のクレーンはどちらでも大丈夫」
A:「それじゃ、整備は?」
C:「JL-1だと南に不利、クラブなら北が難しい」
D:「JL-1はJL-2の施設が使用できるが、クラブだと新設するしかない」
暫し沈黙―
B:「作戦部はどうしたい?」
A:「JL-2待ちだったが、上が094型に不信感を持っている」
B:「094型が悪い訳じゃない。JL-2が完成しないんだ」
C:「水中発射技術は難しい…」
A:「しかし、朝鮮が自分等の成功を報道するから、上は納得しない」
C:「あれはソ連時代の古い技術だ」
A:「政治家には関係ない話さ。使えるか否かだけ…」
B:「で、作戦部はどうしたい?」
C:「つまり、運用の問題…」
B:「そう。1,500kmのJL-1と300kmしかないクラブ」
C:「確かにクラブの射程なら、SSNか…」
B:「トマホーク程度なら、SSGNとして運用できる」
A:「ロシアが長射程のを持ってるが…」
C:「流石に、あれはまだ駄目だろう」
B:「予算的にペイする話じゃないんだろうな…」
D:「JL-1にしても、094型の運用は聖域を出ることになる」
A:「確かに、093型一隻のエスコートでは足りないかもしれない」
B:「今の航空隊では、支援は期待できない」
A:「長期の隠密行動だ。SSNしかできない」
D:「そうなると、さらにSSN部隊の新設も検討しないとね」




