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『出会いのハーツ』

知り合い『友』、それは好和の大きな力になる、それを少しずつ理解するだろう…、

ニーナに歩いて村長の所に、連れて行ってもらっている間に考えていた…、この世界の事……自分の事を……、この世界では人間という種族はいない、居るのは人間に獣を足したような種族、通称「ガルマ種」、人間と変わらないが体が弱く知性が高い「レスティア種」、いつ生まれたか解らないらしいが機械の体、人工知能のようなものをもつ「ドロイド種」この三種族が世界に生きる主な種族、その三種族は交わる事はなく、あまりいい状況ではないらしい、だが唯一この三種族を繋げるものがある、世界樹と呼ばれる聖霊が宿ると言われている木だそうだ、その木には不思議な力があるらしい、詳しくはまた後で聞けると思う、

そんな所に何故自分が居るのだろう、この世界に何故来たのだろう、その理由が思い出せない…、


「着いたよ!」

「え?」


考え事をしたいたらもう村長の家に着いたようだ、


「ここが村長の家だよ」

「ここが…」


大きな木に家が添えつけて出ている、木は青々と緑の葉を茂らせている、恐らくツリーハウスと言うのだろう、木の上の方にテラスも見える、随分広そうな家だ、木の中まで家にしているようだ、


「村長さ~ん!」

「…」

「あれ?いないのかな?」

「はいは~い、今いくから待ってな~!」


家の中から勇ましい女の人の声がした、優しい人だといいんだけど…、


ガチャ、


「ごめんな~、今書類まとめてたんや、…んでどないしたん?ニーナが来るなんて」

「ちょっと相談したいの…」

「……わかった、入りな…話しは中でした方がいい」


ニーナが真剣な顔をして話し始めた、村長さんもそれに気づいて家の中に入れてくれた、


「……ニーナに聞くが…その人に関する話か?」

「…はい」

「…名前は?」

「好和です」

「!!」


村長さんは自分の名前を聞いて疑問を抱き、自分の体を見て驚いていた、


「……初めて見たよ………あんた…人間なんだね…」

「…この世界では変ですよね、人間なんて」

「まぁね…あ!立ったまま話してるじゃないか!そこに座りな」

「ありがとう村長さん」

「ありがとうございます」


木のテーブルの周りにゆったりとできる椅子が四つある、その端の椅子に座り、その隣にニーナ、自分の前に村長さんが座った、家の中は暖かいオレンジが主体の装飾がいっぱい飾ってある、


「はい、お茶や」

「ありがと♪」

「ありがとうございます」

「好きに飲んでな♪」


その後何分か無言が続いた、村長さんは言葉を選んでいるようだった、


「まぁ…せやな~……君はまずやらなアカン事がある、それはこの世界で生きるための手段やな」

「手段?どういう事ですか?」


この時ニーナは何も言わずにその話を聞いていた、


「言い伝えでな…こんな言葉があるねん…『人が世界に下りし時、災厄が起きるであろう、しかしその災厄を消すのも人であろう、』ってな」

「自分が……災厄を?……」

「あともう一つある…『人は世界に体を飲まれる、人の体は一週と保たず灰となるであろう、しかし世界樹がそれを変える、』……これが本当にあるのなら、アンタは世界樹に行かないとアカン事になる」

「世界樹に…ですか?」

「恐らく、このまま一週間経ったら灰になるのは本当にある事やな、この場合の『世界樹がそれを変える』は転生の意味やな、でもここから世界樹まで約一週間かかる、」

「……間に合わない…と?」

「せやな…だが手はあるで?ドロイドが住む国…アステカに行くんや…そこで、……ドロイドになるんや…」

「…」


今まで普通に聞いていたニーナが、いつの間にか顔をうつむいていた、


「…ニーナが言いたい事はわかってたつもりや……一緒に暮らしたかったんやろ?」

「…」


ニーナはうつむいたまま頷いた、


「変な奴がこの町にふらっと来たのは、その日にわかっていたんや…、せやけどニーナの所に厄介になってるって聞いて、心を許したんやな~って思ってそっとしといたんや…、ニーナの事や、落ち着いたら来ると思ってたしな♪」


村長さんはうつむいているニーナの頭を笑いながら、撫でて安心させていた、


「まあアステカ国までは1日でつく、まあ早いことに越した事はないから、明日にでもアステカ国に連れて行ってやるわ♪」

「ありがとうございます……」

「なんや?浮かない顔やな…、まあドロイドになるのは痛いことちゃう、確か精神意識だけをドロイドの体に移す手術らしいんや、せやけどソイツの動きやすい体を作ってからやるらしいから、少し時間はかかるやろうな」

「でも…それでこの世界で普通に生きていられるんですよね?」

「せや!確かにこの町はガルマの種族が多いけど、他種族が嫌いな訳やないから、アンタがドロイドになって帰ってきても大丈夫やで♪」

「ありがとうございます」

「アンタお礼言ってばっかりやな、まあええけど、この町の掟は『どんな事があっても、この町に必ず帰って来る事』、それを守ればこの町の住人や!」

「本当にいいの?……お兄ちゃんと暮らしていいの?……いいの?」


ニーナは涙を流しながら、何度も何度も確かめるように村長さんに聞いていた、


「…本当に好きなんやな~♪、心配することあらへんよ!アタシは嘘はつかへん!知ってるやろ?」

「…うん………うん!」


相当嬉しかったのだろう、安心して涙が止まらないのだろう、泣きながら頷いていた、


「おっと!忘れてた!自己紹介してないやん、アタシはこね町の村長をしとる「レイラ・バニングス」!、大体村長かレイラさんなんてよばれとるわ♪」

「よろしくお願いします」

「ああ!よろしゅうな♪」

「なんかあったら相談しいや!何でも聞いてやるからな♪絶対やで?」

「はい!」


その日、初めて知り合いが出来た、名前は「レイラ・バニングス」、ニーナが住む町の村長さんをしている人だ、髪は白くロングヘアー、目は蒼く、服は動きやすいオレンジの服、活発的な人だった、

やっと2話目ですよ……やっと……これ辛いですよね~……、まあこれからもぼちぼち頑張ります!。

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