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紅蓮の魔女  作者:
8/8

最終章:紅蓮の花は、今も咲く


 数年後。

 紫禁城の庭には、赤と黒の牡丹が交差して咲いていた。

 人々はそれを「紅蓮牡丹」と呼び、真実と正義の象徴として崇めるようになる。

 紅蓮は、宮廷の改革を進め、側室の子も平等に扱う制度を導入。

 史官の記録を公開し、隠された歴史を明らかにした。

 ある日、彼女は母の墓前に立つ。


「母さん、やっと……言葉を届けることができました。私は、悪役じゃありません。ただ、真実を愛した、一人の娘でした」


 風が吹き、黒牡丹の花びらが舞い上がった。

 遠くで、子供たちが歌っていた。


 紅蓮の姫よ、炎の中を歩め

 偽りの宮廷を、光で照らせ

 悪女と呼ばれど、心は清く

 鳳凰の翼で、空へと昇れ


 紅蓮は、微笑んだ。


「私は、悪役令嬢だった。でも、それ以上になれた」


 そして、彼女の物語は、これからも、語り継がれていく──。


THE END

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