主要登場人物紹介・世界観
【主要登場人物紹介】
安部朔夜
主人公。16歳の男装女子。占術や妖魔退治を任務とする陰陽師として陰陽寮に属しつつ、民衆からも個人的に依頼を受けている。陰陽術全般が得意で“稀代の陰陽師”と噂されている。朔夜が使う「破邪の力」は陰陽師の中でも特別で、能力使用時は瞳が月光色に輝き、全身から銀色の光を放つ。穏やかで優しいが、内に確固たる信念と正義感を抱え、悪には容赦しない。早熟で大人びている面も。従者である式神たちは仲間であり家族だと思っている。前世の記憶を徐々に取り戻しつつある。趣味は陰陽術の研究と月見。
賀茂真白
17歳の少年。朔夜の親友で陰陽寮の同僚。朔夜からは「残念系美男子」と思われている。陰陽術でも特に符術に秀でる天才。明るく真っ直ぐでお調子者のムードメーカー。仲間思いで熱血漢だが、お節介が空回りしたり、視野が狭くなることも。根は優しく繊細。朔夜の式神・夜刀が苦手で、何かと衝突することも。趣味は珍しい護符や流行の装飾品集め。
夜刀
外見年齢23歳、銀髪赤目の美丈夫。朔夜の式神で、式神のリーダー的存在。忠誠心が非常に強いが、時に頑固で主を諫める厳しさも持つ。「ヤマタノオロチ」の神核の一部を左目に宿している。実は、「ヤトノカミ」という蛇神の転生体でもあり、右目にヤトノカミの神核も宿している。剣術が得意。冷静沈着、寡黙。真白をからかう意地悪な一面も。趣味は剣術の鍛錬、瞑想。
竜胆丸
外見年齢13歳、黒髪と紫の瞳、左の頭上に一本の角を持つ、半妖(人間と妖魔のハーフ)の少年。朔夜の式神。見た目は愛らしく中性的な美少年だが、 その生い立ちから人間不信気味で皮肉屋。達観した冷めた雰囲気で、時に冷酷な表情を見せることも。苦無や毒を用いた妖術が得意。諜報活動にも長ける。趣味は読書と毒薬の調合。
狗・狛
外見年齢5歳の双子の犬の妖で、朔夜の式神。
兄の狗は、おしゃべりでやんちゃ。木葉形の符を用いた変化術が得意で、化けた相手の能力を使用可能。趣味(?)は妹の狛と遊ぶこと。
妹の狛は、どちらかといえば無口で冷静。賢く少しませている。いつもやんちゃな兄の面倒を見ている。木葉形の符を用いた防御術が得意。趣味は妖術の研究と兄の世話。
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【世界観】
舞台:平安時代に酷似した架空の日本。首都は太陽神アマテラスを称える”金烏京”
社会:帝と貴族による政治支配。妖魔や神々の存在が日常に根付いているが、近年は神々への信仰心が薄れつつある。妖魔退治は陰陽師の役割。
世界構成:
o 現世: 人間が住む世界。この世。
o 神界: 神々が住む異世界。中央には統治者である太陽神アマテラスの座す「タカマガハラ」がある。
o 常世: 死者が住む暗く寂しい世界。あの世。現世・神界の地底に次元を超えて繋がっている。
※各世界は神の結界で隔てられている。神が現世に顕現するには膨大な神力(信仰心)が必要だが、現在は人間の信仰心の低下により困難になっている。