伝説のジム兄…
「おおおお!!!」
「すごい!!!」
「まさしく伝説の四駆神の加護!!!」
みんなめっちゃ騒ぎよる。いやそりゃ騒ぐか。
あ、車内にキャンプグッズ入ってる。良かったー。
「ジム兄、ジムニーに戻れるんだね」
「ああ!どうやら本気を出せばジムニーに戻れるようだ!」
知らんかったんかい。
ジムニーはジム兄へと戻った。
「ジム兄、車内のものを取り出す時ってジムニーに戻んないと無理なの?」
「そんなことはないぞ!ほら、下腹にポケットがあるだろ?そこから…」
「それ権利関係大丈夫なやつ???」
「ん?」
「いや、まあいいや。腹についている不思議なポケットから取り出し自由って事ね。」
「そうだな!」
ところでジムニーに乗ってる時にジム兄に戻ったらどうなるんだろう…。
「ねえ!四駆神のお兄ちゃん!」
ガキンチョが興奮してジム兄に話しかけた。
「お兄ちゃんさっきのすっげぇかっこよかった!!!おれ、乗ってみたい!!」
ジム兄は私の方を見た。
「乗せてあげたら?」
「さっちゃんが良いなら喜んで!」
ぶっちゃけどうなるか見たいしね。
そうしてジムニーにガキンチョが乗り込んで走り出した。流石四駆、未舗装の異世界ロードもなんのその。
「すっげぇぇ!!馬より速い!!!」
ひとしきり走って戻ってきた。
そしてジムニーはジム兄に戻って、少年は…肩車されとる!そう言う感じか!!!良かった。ポケットに収納されたらどうしようかと心配したよ。
「さっちゃんどうかした?」
「楽しそうでよかったね」
とりあえずにっこり笑っておいた。