数時間前に人を殺してきた俺が、君と出逢い君を知ったら、、、?
・・・俺は数時間前に人を殺してしまう!
その直後に、俺は君と出逢ってしまった。
『“こんなドシャ降りの日に、傘も差さずにびしょ濡れで、
一体? どうしたんですか?”』
『えぇ!?』
『このまま濡れているつもりですか?』
『“ほっておいてくれ、俺は、もう、”』
『話なら私が聞きます! 取りあえず、その濡れた服を着替えないと?』
『・・・・・・』
君は半ば強引に俺を自分のマンションに連れて行ったね。
『・・・どうして、俺を、ここに?』
『“ほっておけなかったからかな、さあ! タオル持ってくるから上の服を
脱いでそこに置いておいてください!”』
『あぁ、ううん。』
君は物凄く俺に優しかった。
俺の体が冷えていると思って、温かいミルクを俺に飲ませてくれる。
・・・俺は君にあの日、あの悍ましい出来事を話す事は出来なかった。
“俺が殺人犯だと知ったら? 君は警察に連絡するかもしれないし。”
あの日俺は、ある女性に“人を殺してほしい”と頼まれたんだ。
たまたま俺が行く公園で彼女とは知り合った。
彼女の話を親身になって聞いていると? 職場でやたらしつこく彼女を
追いかけ回す社長がいると聞いた。
彼女にとっては、会社の社長で! 何か社長に失礼な事でもしたら?
クビになると思い、今まで耐えてきたと言う。
それでも流石に今回は耐えられないと彼女は泣きながら俺に話してくれた。
『うちの社長がね、私が今の職場を辞められないと知ってからと言うモノ、
セクハラがエスカレートしていって、お尻や胸を触られるぐらいなら今まで
は何とか耐えていたんだけど? “流石に身体を求められた時は?”背筋が
ゾッとしたの! 私、どうしたらいいと思うケント君?』
『“俺がその社長をアナタの代わりに殺してやろうか!”』
『えぇ!?』
『もう、顔も見たくないでしょ!』
『・・・ううん、』
・・・あの時の俺は、どこかで彼女にいい所を見せたいという気持ちが
あったのかもしれない!
まさか? 本当に俺が“この社長”を殺すまではね。
『“今日ね、ホテルで会う事になってるの! ○○ホテルの503号室。”』
『分かった! 俺も一緒に行くよ!』
『社長は後から来るらしいから、それまではゆっくりしてて。』
『その時、俺は何処に隠れていたらいい?』
『“クローゼットの中がいいわ!”』
『分かった。』
*
・・・1時間後。
あのエロ社長が本当に503号室にやって来た。
【トントン】
『はい!』
『オレだよ、開けてくれ!』
『・・・・・・』
『“この日をどんなに、待ちわびていたことか。”』
【ドスッ】
『えぇ!?』
『早かった?』
『・・・取り合えず、息をしてないか確認して!』
『・・・だ、誰だ、お、おま、え、オ、オレに、な、なにっ、を、』
『まだ生きてる?』
【ガフッ、、、】
『もう、死んだ?』
『あぁ、息はしてないみたいだね。』
『脈は?』
『止まってる!』
『“心臓はどう?”』
『もう、止まってるよ!』
『取り合えず、アナタはホテルの非常階段からこの男を下ろして、
私はその下に車を回してくるから!』
『うん、分かった!』
『じゃあー早速! 始めましょう!』
『あぁ!』
こうして、俺は人を殺した。
彼女は俺にあの男をトランクに入れるように言って、俺はその後助手席
に座る。
彼女は運転をし、何処かの山奥に着くと? 俺にスコップを渡し穴を掘る
ように命じた!
『さあ、掘って!』
『あぁ!』
そこに遺体を埋めて、既に家に帰る頃は夜になっていた。
“俺はこの事は二人だけの秘密と彼女に言われ”その辺でおろしてもらう。
外は雨が降り、俺はびしょ濡れになりながら蹲っていた。
そこに君が現れたんだ!
その日の俺は、君の部屋に泊めてもらったのだが一睡もできなかった。
まだ捕まりたくない!
やっと俺は運命の相手と出逢う事が出来たのにこんなところで捕まりたくない!
“人は欲が出るモノだな、自分の罪を棚に置いて! 今更捕まりたくないなん
てなんて身勝手な願いなんだ!”
・・・でも、俺は君を知ったから?
例え、人殺しでも俺は君が好きだ!
このまま捕まらなければいいのにな。
*
・・・その頃。
【ドンドン】
『警察だ! ○○ホテルの503号室で男を殺した件で来た!』
『えぇ!?』
『“共犯者は?”』
『居ます。』
『なんて奴だ?』
『武田房樹、24歳、彼とは私の家の近くの公園で知り合いました。』
『直ぐに武田房樹を探し出せ!』
【はい!】
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