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6話 初めてのボス

ルキナは階段を降りていき、大きな扉の前に立つ。


「この部屋の中にはボスでも居るのだろうか。」


そんな期待を胸に扉を力押しで開ける。


すると、大広間がありその中央には巨大な木人形が鎮座していた。片手剣と盾を構えている。


「さしずめ巨大木人形ジャイアントパペットだな。しかし関係ない。」


ルキナは【鬼体強化】を施し、【電速】で飛び上がり、巨大木人形ジャイアントパペットの構える盾に向かって殴りつける。


「かったいなぁ。」


ルキナはそのまま盾に何度も殴り、蹴りを繰り返していく。


『ルキナは【蹴術】を獲得しました。』


「お、これで蹴りにも強化が入るようになったな。」


「じゃあこれを決めるか。【鬼体強化】【虚無魔法】身体強化【電速】【硬化】【蹴術】!」


ルキナは二重に強化を施し、体を痛めないよう自分の体を硬化させる。そこから盾に向かって駆け抜ける。


そのまま飛び上がった。盾に向かって飛び膝蹴りを決める。


盾にどんどんヒビが入る。


「勢いを落とすわけにはいかない!うおぉぉぉぉお!!!!!」


『ルキナは【加速アクセラレート】を獲得しました。』


ルキナはそのまま【加速アクセラレート】を使い盾を破壊する。

その勢いのまま巨大木人形ジャイアントパペットの頭に向かって飛び膝蹴りを決める。

勢いが強かったのか巨大木人形ジャイアントパペットごとルキナはダンジョンの壁に激突する。


ダンジョンの壁に激突した振動は上層に居たジグーの元にまで伝わる。


「下で何をやらかしておるんじゃ、ルキナは…。」


「さぁな、ジグーに教わった事をまとめてやろうとしてるんじゃないのか?下には木人形パペットと大広間の巨大木人形ジャイアントパペット、そして玉座に居座る木人形王パペットキングがいるからな。おおかた巨大木人形ジャイアントパペットに大技でも決めたんじゃないのか?」


「かもしれんのぅ。ルキナは魔法の才に優れておった。あれはもはや天才の域に達しておる。その上、技能スキルを同時に複数使っても動じぬ精神力は何度観ても目を見張るのぅ。」


「今後の成長に期待だな。俺もあいつがどこまで成長するのか気になるからな。恐らく下から戻ってきたあいつと再戦しても俺は負けるだろう。」


「天才が努力をするとそうなるしのぅ。まぁ待ってみるとしようかの。とりあえず今の揺れでここに狼共が近づいておるから片付けておくとしようかのう。」


「そうだな。」


2人はそうして歩いていく。一方、下では。


「お、巨大木人形ジャイアントパペットが動かなくなったな。これで倒したな!」


そして大広間を見渡すと、玉座が1つぽつんとあり、そこに一体の木人形パペットが居座っていた。


「なんだあの木人形パペットは。王みたいな感じだな。【雷魔法】雷槍サンダーランス


「そして雷槍サンダーランスを対象に【電速】を掛けて、射出!」


雷槍サンダーランスは玉座に座る木人形パペットに向けて放たれる。その速度はルキナは分かっていなかったがマッハに達していたという。木人形王パペットキングは何かとてつもなく速いものが迫ってきていることに気付いた時には時既に遅く頭は千切れ飛ばされていた。


「よし、それにしても【電速】は魔法にも適用するのだな。これで作戦の幅が広がった。とりあえず上のジグーのところに戻るとするか。」


と歩き始める。


『ルキナのレベルが最大になりました。進化が可能です。進化先を選択しますか?保留で後でも可能です。』


「お、おおかた巨大木人形ジャイアントパペットで経験値を稼いだんだろう。まぁいいけど今は保留だな。上に戻ってから進化するとしよう。どうせ悩むだろうし。」


そうしてルキナは上へと戻る事になった。







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