36話 会議してたり団欒してたり
ルキナ達は、リサ達が中学を卒業してから毎日、依頼を受けており、探索者としてDランクに昇格した。
リサ達も徐々に連携が取れてきており、レベルも徐々に上がっていった。ルキナ自身も進化したことでレベルが下がったが、少しずつ戻ってきた。
リサ:レベル22、テンヤ:レベル24
シュン:レベル23、セレス:レベル26
満足した4人は依頼終了の報告をしたのち、カラオケへと向かった。
一方、会議室にて
「聞いたか?飛鳥。例のこと。」
「ええ聞いたわ。その事、御老公は知っているの?」
「いや、まだ伝えてないな。てつにも伝えとかないと。」
「とりあえず御老公はそろそろ来るのよね?」
「もうあと5分もしないうちに来るな。」
御老公こと大道寺靖隆が入室する。
そして、大川哲郎も入室する。
どうやら2人で話していたようだ。
4人とも着席したところで会議が始まる。
「さて、今回の会議は俺と飛鳥が持ち込んだ。」
「ほほぉ、ワシらに言えん事でもあるのか?」
「気になるっすねぇ。」
「単刀直入に言うわ。羽々音雫ちゃんが死亡したわ。」
「「なっ!?」」
2人に戦慄が走る。
「冗談とかじゃないっすよね…。」
「いいえ、間違いないわ。」
「どこで死んだんすか。」
「渋谷ダンジョン90階層ね。」
御老公は考える。
「そこにワシの仇討ちとなる魔物がいるのじゃな?」
「それは分からないわ。ただ、首は切り落とされていたわね…。私と海斗が到着した時には既に事切れていたわね。」
「ただ気になる点がひとつだけある。雫の持っていた2本の精霊剣は折れずにそのまま放置されていた。あの業物の剣を放置するのはどうなのだろうかと。」
「90階層ともなれば魔物にも知性が出てくるっすもんね。」
「まぁそのおかげで武器の回収には成功したんですけど。」
「他に何が落ちてたりしなかったすか?」
「仮面が落ちてたわね。斬られたであろう仮面ね。」
「一矢報いようとしたんじゃろうな。」
「それで、その仮面なんだがこれだ。」
海斗はカバンから仮面を取り出す。
「ほぅ…。変化の仮面か。」
御老公が答える。
「となると相手は人である可能性が高いっすね。変化の仮面の効果を知らない奴なんてほとんど居ないっすからね。」
「ファルネラの次は人か。世知辛い世の中じゃのう。」
「妖煉団のやつらって可能性もあるわね。あそこは私らと同格のやつがチラホラ居たはずだわ。」
「いっその事、今ここで妖煉団ぶっ潰しませんか。」
海斗の意見に皆が賛同する。
「拠点の数は分かってるのかしら。」
「把握済っすよ。」
「4人だけじゃさすがに足りないわ。」
「何人か応援も呼ぶべきね。」
「Sランクのヤツらを何人か使うのはどうっすか。」
「決まりね。」
「ワシは決行するその時まで鍛えておくとするかの。」
会議は終了した。
後日、羽々音雫の訃報が報道された。
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カラオケを終えた4人は帰り道、話していた。
「そろそろ高校入学かぁ…。セレスの制服姿見れるの楽しみだなぁ…。」
「そういえばセレスは学校とかって初めてなんだっけか。」
「そうだな。学び舎は初めてだな。制服というのもこの前の高校受験の時に初めて見た。」
「そうなると、角のことをどうにかしないとですね。」
「それの事なんだが、リサに先に聞きに行ってもらってある。」
「私が先生に聞いた時は、高校にはエルフとかいるらしいよ。ドワーフも居るってさ。」
その発言にテンヤが興奮する。
「エルフ!まじか!見た事ねぇから会ってみてぇ!」
「ドワーフに会ってみたいかも!」
リサも続けて興奮していた。
「なら、セレスも角を出しても良さそうだね。」
「そうだな。」
4人は高校入学に向けての話で盛り上がった。




