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35話 ルキナは平和な日常を過ごす

ルキナが帰宅すると、リサは卒業式を終えており、今は卒業生達とカラオケに行ってるようだった。


「ただいま戻った。」


出迎えてくれたのはリサの父である。


「おぉ、帰ったか。ん?」


「何かあったか?」


「 髪の毛の色が少し変わったか?」


確認していなかったので分からなかったが、鏡で見てみると、白銀の髪に赤い髪がチラホラ見受けられる。


すると、洗面所に来た父が言った。


「まぁ鬼族も魔物ではあるからな。強くなるにつれ髪の毛なども変わるのかもしれないな。」


「それにしてもそれがセレスの装備なんだな。」


「俺が手に入れた装備だな。気に入っている。だがまぁ気になるところがあるとするならドレスがある事くらいか。」


「ドレス?」


「これだな。」と空間から取り出す。

それは【終焉のドレス】だ。


昔手に入れてから実は1度も使っていない。


「公的な場で1度くらいなら使ってもいいんじゃないか?さすがに1度も使わないのは勿体ないだろうに。」


そうか。やはり着るべきなのか。どうするか。こういう服はいつ着るべきか。


「父よ。これはいつ着るべきなのだ。」


少し考え込み答える。


「日本には成人式というものがある。そういう場で着ればいい。初詣の時に着てもいいんじゃないか?セレスは日本人ではないのだから。わざわざ日本の服に縛られる必要は無いだろうな。」


「なるほど…感謝する。」


リサが帰ってくるまでの間、家事の手伝いをする。掃除機に洗濯、皿洗いなどだ。買い物などもする事になった。リサの母と2人で買い物だ。


「今日はシチューにしようと思ってるのよね。食べたことある?」


聞かれたので首を横に振る。


「美味しいから食べてみたらいいわ。」


美味しいらしい。


「シチューには何が必要なのだ?」


「まぁ大まかにはシチューの元となる固形のルーと人参、じゃがいも、玉ねぎ、鶏肉ね。うちは卵も入れてるわ。」


そしてスーパーに着き、買い物かごを取る。ルキナ自身は食べ物の違いはそこまで分からないので、目に付いた人参やじゃがいもなどを取る。


「あー、今日使う人参はそれじゃなくてこっちよ。」


「何か違いはあるのか?」


「うちの家庭じゃ、シチューの時はここの人参って決まってるのよ。」


「なるほど…、家庭の味というやつか。」


「そうね。」


それからフランスパンというのも買った。どうやら普通に食べると少し硬いらしい。とても柔らかそうなのだが、人間はそうもいかないのか。


その他にも牛乳、米、ジュースにヨーグルト、チーズに食パン、色々買った。


母の買い物してる姿を見てみると、値段と賞味期限、消費期限などを見てるらしい。リサの家系に、アレルギー?を持っている人は居ないらしく、そういうのは気にしなくていいとの事。


「袋詰めをお願いね。柔らかいものは潰れやすそうな物は上にしてね。あとはバランスとかを気にしてくれると嬉しいわ。」


牛乳を袋の中で横向きに入れる。二本買っているので、縦に積んだ。


「それ横向きにしても入るわ。袋が破れない程度に広げれば入るから。」


「なるほど、心得た。」


縦に積んでいた牛乳を取り出し横向きに2本入れる。何とか入ったようだ。それから袋詰めが終わる頃には袋は4つになっていた。


「さぁ、帰りましょうか。」


「分かった。」


2人とも袋を2つずつ持っている。


「なぁ、母よ。」


「ん?なぁに?」


「袋を持つのはめんどくさいのではないか?」


「まぁそうだけれど外に出るタイミングがこういう時しかないから持っとかないと運動不足になっちゃうのよね。」


「そういう事か。」


そして、2人は家に帰る。道中、俺の髪の色が珍しいのかチラホラこちらを見てくる人がいたが大して気にすることは無かった。


帰ってくると昼の2時半頃になっていた。


買ってきたものを冷蔵庫に入れたり買ってきた米の中身を取りだして米入れに入れたり。


「今からシチューの準備をするわ。手伝ってくれる?」


「わかった。」


調理の前には手を洗い、タオルで拭く。基本らしい。


ピーラーという道具で人参やじゃがいもの皮をむく。玉ねぎも周りの皮を剥ぎ、その後に切る事になった。


「食べ物を着るのは上手ね。」


順調に切って、玉ねぎを切り始める。すると、なにか目に飛んだのだ。


「ウッ。」


「あ、玉ねぎを切る時は目に飛ばないように注意するのを忘れてたわ。」


涙が出てる。おのれ玉ねぎめ。今はできないがいつか粉々に砕いてやる!


そんなことになっている時、リサが家に帰ってきた。


「ただいまー!!」


「おかえりー。」


「おかえりなさい。ちゃんと手を洗ってきなさい。」


「帰ったか。おかえり。」


父、母、俺はリサに返事する。


リサがこっちに来た。


「あれ、髪の毛少し色変わった?」


「そうだな。なんか少し変わった。」


「ふーん、それで今日のご飯はー?」


「今日はシチューよ。でも手伝ってくれるかしらねぇ。」


「えー、でも疲れたしー。」


「リサ、手伝ってくれ。このたまねぎとやらに攻撃された。許せん。」


すると、リサが爆笑した。


「ちゃんと汁が飛ばないように気をつけないとダメだよ笑」


「ウッ…。これは傷ついた。後でリサで遊んでやる。」


「お手柔らかに笑」


そんなたわいのない話をして、夕食を迎える。


シチューを食べてみる。熱さは感じない。【熱無効】が効いているようだ。


フランスパンも噛みちぎる。


食べやすいように切ってくれていた。


大変美味しかった。


その後風呂に入り、リサの部屋に行く。



「リサで遊ぶって言ったよな。」


「え、ほ、本気?」


「まぁ本気。」


ルキナはリサをベッドに押し倒す。


「今日は沢山愛でてやる。卒業祝いだ。」



「あ、ちょ…。」


リサは大変気持ちよさそうにしていた。もちろん自分もそれなりに遊んでたのは自覚している。


少し楽しくなってしまった。


『ルキナは【色欲】の解放条件を1つ達成しました。』














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