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29話 もしやバレてしまった?

投稿遅れました!

セレスは協会に向かう。途中で俊介と会ったので今日は2人で任務をこなそうと決めた。


「セレスと2人で話すのは初めてだね。」


「確かにそうだな。リサとはしょっちゅうだし、テンヤもこの前の試験の時に話してたし。」


「今日はどんな依頼を受けれるかな。討伐系以外をやってみたいかも。」


「それは私もやってみたいな。」


協会に入り、受付嬢のところに向かう。

今は10時頃だ。


「すみません、依頼を受けたいのですが、討伐以外の依頼が希望です。」


「それですと…、訓練場の掃除や協会地下の下水道掃除がありますね…。どちらも汚れ仕事になりますので敬遠する方が多くて…。その上で依頼報酬も安いですから。」


2人で考える。


「どうする?俊介がしたい方を受けよう。」


「訓練場とかどう?今後使う時に場所を分かっていた方がいいし。それに他の探索者の動きとかも見れるかもだし。」


「合理的だな。そうしよう。受付嬢、訓練場掃除の依頼をお願いする。」


「かしこまりました。では案内しますので付いてきてください。」


2人は訓練場へと向かうのだった。


その数分後、飛鳥憐黎が協会に現着する。


「どうされましたか?飛鳥様。」


と、受付嬢が尋ねる。


「期待の新人を見に来たのだけれど、今日は誰か来ているかしら。」


「それでしたら先程2人来られて訓練場の掃除依頼を受けられましたよ。」


すると、飛鳥はため息をついた。


「あぁ、掃除し始めるとわりと疲れるあの掃除ね。下水道掃除よりかはマシでしょうけど。」


「呼びましょうか?」


「いや、後でで構わないわ。ところで来ている子はどの子かしら。」


「4人組のうちの、野中俊介くんと、セレスティア・レブナントさんの2人ですね。」


「それじゃあ終わったら会議室に来るように伝えておいてくれるかしら。」


「かしこまりました。」




一方、訓練場へと案内された2人はそこで色んな光景を目にする。2人の予想はてっきり円形のような感じで周りに席などがあり中央に訓練場があるものだと思っていたが、体育館のような感じであった。各種武器に応じた訓練施設があるようで今回案内されたのは近接武器用の訓練施設だ。木製の武器を置いており、恐らく武器同士のぶつかり合いにより欠けた武器の破片などが地面に落ちている。それだけではなく、ところどころ亀裂が入っており、いかにこの訓練場て色んな探索者が汗水流して努力してきたかが伝わる。今は居ても3人ほどだ。夜になると訓練場が盛んになるらしい。


「それではこの施設内の掃除をお願いします。時間はかかるでしょうからゆっくり掃除していってください。もし魔法による掃除をしたいのでしたら中で訓練してる人にも伝えておいてくださいね。」


2人は同意した。そして掃除が始まった。


まずは掃除機を掛ける。木くずなどが落ちてるからだ。いきなりモップを掛けては、床なども傷つけてしまうので木くずなどを取り除いてからだ。広さもあるのか掃除機を掛けるだけで10分はかかった。


次にモップに洗剤をかけて床を拭く。セレスは力を1厘に制限して掃除している。誤って掃除用具を壊してはダメだからだ。


2人でモップ掛けをし終えると次は空拭きだ。掛けたところをもう一度掛ける。俊介は、少しだけ疲れたのか持参した水やお茶を飲む。セレスは特に疲れていないのでそのまま器具の掃除に移る。みんなが使う武器の持ち手の部分を拭く。槍などは持ち手の部分が広いのでその分沢山拭く。あとはボロくなった武器を捨てて新品の武器を補充する。ボロくなっていると扱ってる途中に指を切る怪我をしてしまうので当然だ。俊介も器具掃除に追いついてきた。


「どれか拭いてないやつあるかな。」


「その黄色の箱の中のやつは拭いた。赤色の箱の中のは捨てるヤツ。青色のはまだ拭いてない。拭き終わったら黄色の箱の中に入れればいい。」


「おっけー。」


2人で掃除を続けていると、来た時に訓練場に居た3人が訓練を終えたらしく使っていた武器を青色の箱の中に入れていく。


「済まない、これら使い終わったから拭いておいてくれ。」


箱の中の武器を1つずつ拭いていく。セレスとしては手加減のいい練習になる。箱の中が空っぽになると、次は赤色の箱を訓練場近くのゴミ捨て場に持っていき、中のやつを捨てる。そして緑色の箱に捨てた武器種と本数分、新しい武器を入れていき、持っていく。あとは元々あった位置に戻す。これだけで作業は2時間ほどだ。


お昼になったので訓練施設横の休憩室でコンビニ弁当などを食べる。30分ほど休憩した後、次の施設へと向かう。


次に向かったのは遠距離武器の訓練施設だ。杖や弓、矢や銃などがある。こちらも最初の施設と同様に進めていく。使い方の分からない武器は訓練施設に置いてある冊子を見て作業を進めていく。


2人とも銃の扱いが初めてだった事もあり、どれが捨ててもいいやつなのかの判断に手間取ってしまった。


結果的に2つ目の訓練施設を終える頃には夕方4時になっていた。


「ふうぅ、疲れたねぇ…。セレスも疲れた?」


「特には疲れてないぞ。食事も摂ったからな。休憩が無かったらさすがに疲れていたかもしれないが。」


「それじゃあ帰ろうか。」


「そうだな。」


2人は受付嬢のところに向かう。


「訓練施設の掃除の依頼を完了しました。」


「ありがとうございます。それではおふたりは今から会議室に来てもらえますか?会っていただきたい方がいまして。」


「分かりました。」


「分かった。」


2人は会議室へと向かう。


「2人をお連れしました。」


「入っていいわよ。」


2人は会議室に入る。


「え、あの有名な魔導師の!」


「そんなに有名なのか?」


「もちろん!探索者の中で序列6位に相当する実力者だよ!」


「それは凄いな。」


「それで、僕たちを呼んだ理由を聞きたいのですが。」


「本題に入るわね。ここ最近、ダンジョン消失事件が発生しているのはニュースでも見たでしょう?」


「はい、確かに最近見ますね…。」


「テレビで放送していたな。」


「それが魔物の仕業じゃないのかと言われているのよ。ダンジョンの外へ解き放たれた魔物ね。」


俊介は凍りつく。


「それって…。とてもやばい事なのでは。」


「既に200人以上が犠牲になってるわ。その中には民間人も含まれているのよ。それで、3体の候補に絞り込んでるのだけれど。」


「その3体とは…?」


「2体は聞いたことあるかもしれないわね。むかし特集も放送してたから。」


「1体目は、双黒の天使ファルネラよ。こいつの放つレーザーで当時1700人以上が犠牲になったわ。未だに見つかっていない危険な魔物よ。ランクはS+ね。」


「2体目は、龍人のシェリングヴルムね。こいつの放つドラゴンブレスはあらゆるものを燃やすわ。未だに見つかっていないけれど発見当時は負傷していたわね。だけれどもランクはS+。」


「確かに、放送されていましたね…。3年ほど前に特集でやってましたね。」


「それで3体目は、出身はEランクダンジョンだけれども異常な進化を遂げた魔物で、ルキナと呼ばれてる半鬼神という特殊な種族の魔物よ。交戦記録が一切ない代わりに一階層で目撃されて以来、行方不明なのよね。これがとても最近な事だから候補に上がっているわけね。」


「それで僕達を呼んだ理由とどう関係するのかあまり分からないのですが…。」


「じゃあ、言わせてもらうわね。セレスティア・レブナントさん、あなた…。鬼族で間違いないわね?」


「そうだが、どうしたんだ?受付嬢から聞いたのか?」


「いいえ、気配が鬼族に近いからよ。それで、その帽子を取って見せてくれるかしら。」


「構わない。」


そういってセレスは帽子を取る。すると、黒い2本の角があらわになる。


飛鳥の表情は硬い。


「初めて見る色をしているわね。鬼族は大抵、白か赤なのだけれど。あぁ〜。青も何人か居たわね…。」


「そうなのか?産まれた時は白だったぞ。」


「あなた生まれは?」


「紛争地域の生まれだ。詳しい国は知らん。戦わないと死ぬからレベルを上げていた。親は居ない。物心ついた頃には居なかった。」


「そうなのね…。それで日本に来た理由は?」


「日本には紛争が無いと人伝に聞いたからだ。行く宛てが無かったからな。」


「という事は入国審査はしてないわけね。まぁその辺の手続きは後でもいいわ。それよりもここ最近日本で起きているダンジョン消失に関して何か思う所はあるかしら。」


(この感じだと犯人の予想はつけているみたいだな。下手に答えるとめんどくさいな。)


「産業の観点で見たら輸出するダンジョン産のま魔石やら魔道具が減るだろうし、探索者協会としても早めに原因を突き止めて安全に探索者活動出来るようにしたいのではないか?」


「そうね。まぁ、1つ付け加えるなら、強いやつと戦いたくてうずうずしてる高ランク探索者のストレス発散相手を探す事もあるけれど…。こんなのは答える必要は無いわね。」


「それが僕達を呼ぶ理由には繋がらないと思うのですが…。新人だから単独行動とかは控えてねって事ですか?」


「確かにそれもあるわ。だけれどもね、これはハッキリさせておきたいのよ。セレスティアさん、あなた、今回の事件に何か関係あったりするかしら。」


(おぉ、直球だ。これは変に答えられんな。)


「関係は全く無いな。そもそも自分は最下級のランクだ。そんな高ランクのダンジョンに行くわけがない。行くなら4人で行きたいからな。初めての経験は後に取っておきたい。」


「それじゃあステータスも見せてもらってもいいかしら。」


「分かった。」


(さすがに全部見せるのはまずいな。一応外で見せたことのある技能だけでいいか。【魔法帝の書】を使えばステータスを偽って見せることもできるのか。これは便利だな。)


名前:セレスティア・レブナント

種族:鬼族

職業:魔体術士

ランク:A

レベル:262

技能:【電速】【斬撃】【雷魔法】【闇魔法】【虚無魔法】【身体能力強化】【状態異常耐性】

特殊技能:【反射】【法術省略】

称号:武と魔の達人、魔の天敵、Eランク探索者


(これにしよう。これなら問題ないだろう。)


セレスティアは憐黎にステータスを見せる。

ついでに俊介にも見せる。


「かなり強いわね…。白い角の鬼族はC、赤や青の角はBだけれど、黒い角だとAランクになるのねぇ。それにかなりレベルが高いわね。もしかして進化とかするんじゃないかしら。鬼族とは同盟を結んでいるから魔物ではあるけれど活動が認められているし…。特殊技能を持ってるのはでかいわね…。隙を作られにくい【法術省略】に、ある程度の攻撃なんかを跳ね返す【反射】。使い方次第では高ランクの魔物にも通じるわね。それに…。」



「それに?」


「あなたの職業である魔体術士ね、とてつもなく

レアな職業なのよ。魔法と武術、武器術をある程度使いこなせないとそもそもこの職業になることが出来ないわね。」


「なぁ俊介、やっぱり職業レアだったみたいだ。」


「そうだと思ったよ。近中遠全て補える職業なんて魔体術士と聖騎士パラディンしか居ないと思ってたから。あの、飛鳥さん、聖騎士パラディンって上位の探索者に居るんですよね?」


すると、飛鳥は頷き、


「えぇ、序列4位のアレックス・ドリートンが聖騎士ね。2つ名は【純潔】よ。」


「確かアメリカで活躍してるんですよね。」


「今は確かSSランクダンジョンの【聖光宮殿】を攻略しに行ってるんじゃないかしら。」


どうやら、疑いは晴れたのだろうか。


「まぁ、そういう事だから気をつけなさいよ?」



そして、2人は飛鳥との話を終えて帰路に着く。


「いきなりなんの事だろうと思ったけれど人違いで良かったね。」


「あんまりだな。」


「それよりも今度、4人でEランクダンジョンに潜りたいんだけどいいかな。」


「いいぞ。」


「えーと、次行くダンジョンはダンジョンの中でも珍しい魔物が居ないダンジョンなんだよね。」


そんなダンジョンがあるのかと気になっていると。


「迷路構造になっていて入って迷路を始めたら出口に着くまで出られないんだ。」


「そういうのはどっちかの壁に沿って進み続けていれば脱出出来るものでは無いのか?」


「それが、途中にトラップが色々仕掛けられてるみたいでさ。あと、落とし穴があったとして、それを飛び越えるのはダメらしいよ。」


「なんでダメなんだ?被害でも出たのか?」


「そうらしいよ。」


「方向音痴が居なければ脱出出来るだろうな。」


「そういうセレスは方向は大丈夫?」


「迷路は初めてだが大丈夫だろうな。」


「少し心配になるけどまぁいいや。それじゃあね、セレス。」


「またな、俊介。」


2人は帰り道が違うので途中でさよならした。









次はイリアの方に投稿します

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