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15話 最強に近づきたい

進化予定先の情報を見ることにした。


1つ目の殺戮の鬼神、今後も数が増えていくことを考えるなら、これが適任だ。何かを制限される訳では無いのが大きい。それでいてダンジョン内は一対多になる事が多い。ダンジョン内では有効だろう。ダンジョンの外はまだよく分からない。1度も外に出た事がないからな。


2つ目の深淵の鬼神もまた、何か制限を受けている訳では無い。今のスタイルを貫くのならこれが一番近いのではないだろうか。今のところ隠密行動でバレたことはないが保証はできない。それ専門の鬼神に進化する事も視野に入れるべきだろうか。


3つ目の武極の鬼神は魔法使えなくなるという大きなデメリットを有する。せっかく魔法を使えるのだから今後も使っていきたい。だが1発のパンチで山を砕くと記載されているが、山とはどの程度の高さなのか皆目見当もつかない。だが鍛えれば腕を振り抜いたことにより発生した空気を押し出す行為、ただそれだけで敵を封殺することも叶いそうだ。


4つ目の軍勢の鬼神はビルマルキンのような奴に向いているだろう。あいつは仲間を多数従えていたからな。今の俺とは1番かけ離れているけども。半鬼神以下という事は配下が同列に進化したら忠誠心が解けるかもしれないという危険性も孕んでいる。これはある意味地雷だろう。


5つ目の魔法帝の鬼神、武極の鬼神の魔法版と言ったところか。燃費が0、これは大きい。だがその分、同ランク帯と比べて肉体能力で劣るのが欠点と言えよう。闇魔法も鍛えていけば物凄いことが出来るかもしれない。そのもの凄い事の例えを聞かれると反応に困るが、魔法について知らなさ過ぎるのも問題だな。もっと詳しく学んでみたいものだ。


そして最後に6つ目。これだけが一番不確定要素が強い。ランクはほかの5つと比べて一段階上ではある。だが、進化先の固定。これが大きい。それでいて説明欄に能力の説明が一切ない。何か制限されるかもしれないし、何か追加されるかもしれない。今のスタイルを変えざるを得なくなるかもしれない。だが確実に強くなれるだろう。何せ【終末】なのだから。ところで、終末の進化先とは何なのだろうか。終わりを迎える鬼神の進化先とはいったい。


これらのことを考えると、魔法帝と武極は似合わない。肉体をせっかく強化しているのにそれが他より劣るのは些か不便だ。それにどちらかを捨てることになる。それならほかに進化した方がまだマシだ。深淵は別に暗殺を極めている訳では無い。確かに能力の説明としてはいくつか注目してしまう点もある。深淵にするより殺戮の方が幾分マシだろう。軍勢はそもそも配下が居ないのでなんとも言えないが、上限がないというのがいちばん大きいだろう。だが先頭に立つと言うより指揮官というのが1番だろうか。それとも魔王にでもなるのか?今それを考える必要は無いだろう。そして最後に終末の鬼神。これに進化したらどうなるだろうという期待と不安が入り乱れるな。それと進化先の固定が大きい。選べないということだ。まぁ今のランクSからは二段階も上がるということだけを考えるならそれもいいかもしれない。やっぱり最終的にはランクで判断してしまうクセがあるな。ランクのくせに弱いやつも居るであろうに。


やはり絞るのは深淵と殺戮と終末か。


終末の性能が深淵や殺戮に劣るとは思いたくない。


ルキナはやはり興味には勝てなかった。








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『ルキナは終末の鬼神に進化します。』

『【拳神】【蹴神】が殺戮の鬼神の性能の付与により、肉体性能として還元されます。』


『【隠遁】【影移動】【影隠し】が深淵の鬼神の性能の付与により肉体性能として還元されます。』


『【腐敗無効】【破壊耐性】【状態異常耐性】【苦痛耐性】【恐怖耐性】【衝撃波】が武極の鬼神の性能の付与により肉体性能として還元されます。』


『【魔力感知】【熱感知】【魔力操作】【魔法の才】【闇魔法】【雷魔法】【虚無魔法】【障壁操作】【空間操作】【魔力生成】【鑑定拒絶】が魔法帝の鬼神の性能の付与により肉体性能として還元されます。』


『【鬼神強化】【鬼神化】【斬刃化】【硬質化】が変化の鬼神の性能の付与により肉体性能として還元されます。』


『【終焉の衣】【深淵の鐘】【殺戮の嵐】【軍勢の導】【魔法帝の書】を獲得しました。』


『【深淵操作】【混沌操作】【絶滅吐息】を獲得しました。』


『ルキナのレベルが1から21に上がりました。』


『【威圧】【念話】【言語理解】【自己再生】【電速】【挑発】【並列処理】【無詠唱】【思考加速】を終末の鬼神の肉体性能として還元されます。』


『称号が一部なくなり新しく出来た称号に吸収されます。』


『ステータスを表示します。』


名前:ルキナ

種族:終末の鬼神

ランク:SS

レベル:21

技能:【電速】【神気】【加速アクセラレート】【斬撃】【追撃】【変速】

固有技能:【終焉の衣】【深淵の鐘】【殺戮の嵐】【軍勢の導】【魔法帝の書】【深淵操作】【混沌操作】【絶滅吐息】

禁忌技能:【暴食】【憤怒】【強欲】

称号:終焉を告げる者、禁忌の使い手、武と魔の達人、深淵を蠢く者、影の帝王、原初の貴種




「技能が随分と減ったな。まぁ肉体性能に還元されているからそこまで関係ないが。それよりもあれだなぁ、色々と増えたし、姿も少し変わったか?」


人に近しい肌の色に変わり、目の色が赤みを増し、瞳孔は龍の如く鋭くなっている。身長は比べるものが無いので分からないが先程見ていた視線より少し伸びたのだろう。それ以上に周りに対する感覚がとても鋭敏になり、今まで以上に細かく素早く移動できるようになった。感知範囲も広がり、少し安心出来るかもしれない。



「知らん技能を少し見ていくか。」


【終焉の衣】:敵対する者と接敵した場合、こちらの攻撃は全て必中となる。相手が防御を固めている場合、無視する事が出来る。接敵の範囲は自分で決められる。ただし感知の範囲内にのみ限る。


【深淵の鐘】:隠密行動の際、極限まで存在を消せる。固有技能による感知からも逃れる事が出来る。また、分身による隠密行動をさせることも出来る。分身に起きた記録はすべて本体と同期する。


【殺戮の嵐】:相手と接敵した際に自身にバフ、相手にデバフを強制的に付与する。ランクが自身より高い場合は無効化される。一撃一撃が格段に重くなる。


【軍勢の導】:自身に忠誠を誓った者全てを永続的に裏切り行為を行えなくする。また忠誠度が上がれば上がるほど配下の基礎能力が上昇する。また配下が増えれば増えるほど自身の基礎能力が上昇し続ける。上限は無い。


【魔法帝の書】:適正のある雷・闇・虚無の3属性の魔法の構築を極限まで早めることができる。また自身が魔法を使用する際、妨害を受け付けなくする。また相手が自身の魔法のコピーを出来なくする。


【深淵操作】:自身にしか感知が出来ない暗闇を操る。これは相手からは視覚的にも聴覚的にも嗅覚的にも感知できない。また深淵を破壊することは出来ない。


【混沌操作】:周りにも感知ができる暗闇を操る。これは相手からも感知できる。空間操作と併用する事で擬似的な転移を可能とする。また、混沌を破壊することは出来ない。


【絶滅吐息】:龍のブレスの鬼神バージョン。終末の鬼神の吐く吐息は種を根絶させるほどの威力となり、少し肌に当たるだけで氷のように溶ける。自身には効果がない。


【終焉を告げる者】:終焉を告げるため降臨した存在。敵対すれば生の終わりと言われているためなるべく良好な関係を努めるべきである。


【深淵を蠢く者】:深淵を操ることができる者に付く称号。深淵と混沌の量は同じだが底なしの量である。


【影の帝王】:隠密行動を絶対にバレなくさせる。また影の操作をより正確に鋭敏に洗練された技術で行う事が出来る。


【原初の貴種】:既に5体存在しているが、それらを従えることができるとされている貴種。下克上は出来ない。







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