表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/42

1話 ルキナという小鬼

コロナにかかったので治療に専念していました。治ったのでこれから不定期投稿していきます。吸血鬼物語の方も投稿していきますのでよろしくお願いします。

ダンジョンのとある階層にて生まれた、小鬼らしい。どこか分からず彷徨い歩く。歩いていくと同族を見つけた。グギやらグギャやら何を言っているのかはサッパリな筈なのに同族なせいか言ってる事が伝わってくる。とりあえず強くなりたい。こんなヤツらと同じと思うと虫唾が走る。だから小鬼の巣に落ちていた木の棒を手に取って動き始める。小鬼の巣には支配者らしき鬼が見当たらず巣の外を彷徨くのにはとても向いていたのだ。


空間の中は薄暗い。灯りらしきものは無いはずなのに明るさが確保されている。遺跡のような作りのダンジョンの中の巣を出て彷徨く小鬼。その小鬼は歩き続ける。


すると、目の前に何やら無色透明の軟体の魔物が見えてきた。数は2だ。その軟体の中に赤い球体が動いているのを見つける。小鬼はその赤い球体目掛けて木の棒を振り下ろす。その魔物は振り下ろされる木の棒をスラリとかわす。そしてその魔物は跳躍し小鬼へと迫る。二体同時に迫るも小鬼は野球の要領で赤い球体へと同時に木の棒を命中させる。当たると同時に赤い球体が軟体の外にはじき出され、軟体は地面にぽとりと落ちる。


小鬼はその後赤い球体を2つ口の中に放り込む。そして小鬼はさらに奥へと突き進むのだ。


『小鬼は【吸収】を獲得しました。』


この通知を残して。


小鬼は謎の通知が頭の中に聞こえてきたことに驚く。【吸収】という技能スキルを頭の中に思い浮かべるとすぐにこの技能スキルを理解したのだ。落ちていた軟体に手を差し出し【吸収】を使う。すると軟体は吸収され体の中へと消えていく。木の棒にも【吸収】を使用する。


『小鬼は【殴打】を獲得しました。』


どうやら2つ目の技能スキルを獲得したらしい。小鬼は【殴打】を試したくなったので軟体の魔物を探しに進む事になった。そしてお目当ての魔物を見つけたのだ。小鬼は魔物の前に立つ。軟体の魔物は小鬼を見るやいなや突撃を始める。

小鬼は【殴打】を頭の中に思い浮かべ手に力を込める。そして振り出した拳が軟体の魔物を貫通し赤い球体を外にはじき飛ばす。そして先程の要領で赤い球体を口の中に、軟体を【吸収】で体の中へと消えていく。


すると小鬼は体の中が熱くなるような感覚を覚える。何か変な感じはしたがその感覚はすぐ収まったのだ。しかし先程より違う事があるとするならば、先程より強くなったと感じられた事だろう。そして小鬼は理解した。


敵を倒せば強くなれる。と。


そこからの小鬼の行動力は凄かった。軟体の魔物を見つけては【殴打】で倒し【吸収】していく。そこから小鬼は色々な技能スキルを獲得していくことになる。


『小鬼は【威嚇】を獲得しました。』

『小鬼は【疾走】を獲得しました。』

『小鬼は【硬化】を獲得しました。』

『小鬼は【徒手空拳】を獲得しました。』

『小鬼は【斬刃化】を獲得しました。』

『小鬼は【言語理解】を獲得しました。』


軟体の魔物は技能スキルを覚えるだけ覚えて使っていない事が多かった。小鬼の戦闘スタイルがただ【殴打】するだけだった頃から【疾走】して近づいて【徒手空拳】で決めるようになったり【斬刃化】を用いて手を刃に変えて軟体の魔物を斬ったりするようになる。コソコソと移動しながら倒し回るようになった。軟体の魔物に攻撃をされた時は【硬化】を使い体を固める。敵が多い時は【威嚇】で牽制してから【疾走】を攻撃への移動手段に用いる。


すると小鬼の頭の中に違う通知が届いてきた。


『小鬼のレベルが最大に達しました。進化が可能です。進化しますか?』


進化という成長を遂げられることに歓喜しすぐに進化する事にした。


『ホブゴブリン:小鬼の進化系。知性を獲得し流暢に言葉を介するようになる。』


『暗殺鬼:小鬼の特殊進化系。暗殺に特化する。ホブ同様に知性を獲得し流暢に言葉を介するようになる。』


小鬼は迷うこと無く暗殺鬼を選択する。

すると少しの明滅ののち、小鬼は暗殺鬼へと進化した。


種族:暗殺鬼

レベル:1

技能:殴打、吸収、威嚇、疾走、硬化、徒手空拳、斬刃化、言語理解、念話、隠密、


『暗殺鬼は【念話】を獲得しました。』

『暗殺鬼は【隠密】を獲得しました。』


進化した事で暗殺鬼は技能スキルを2つ獲得したのだ。


そして【念話】を獲得した事によるのと進化した事により言葉を発する事ができるようになった。


「名が欲しいな。決めるか。」


暗殺鬼は少し悩んだ後、ルキナにした。


『暗殺鬼の名前がルキナに決まりました。』


ルキナは行動を開始し始めたのだ。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ