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ママがうがいの水を!?

 「ビーバーのダム」という曲をご存知だろうか。Eテレにて放送中「ピタゴラスイッチ」でたまに流れる曲だ。かなり単純な曲調だが不思議と耳に残る、名曲である。





 たーくんはママとお買い物の帰り道、急にこの曲が聴きたくなったらしい。お留守番中のパパに





マ「ビーバーの歌、聴けるように準備しといてくれる?」





 というLINEが。あれこれネットで検索してみるものの、原曲はなかなかヒットしない。なんとか発見したところで、ママとたーくんが帰宅。ジャストタイミングだ。




た「びーば、びばびばー、びーばー、びばびば」




 玄関から軽快な歌声が聞こえてくる。原曲の要素はほぼなくなっているが、たーくんがビーバーの曲を楽しみにしているのはよくわかった。




パ「おかえり! 手を洗ったらビーバーのお歌、聴こうね」




 ママが先に手洗いを済ませ、うがいをしている。たーくんは順番を待ちながらビーバーに募る思いの奔流が抑えられず、こう歌い始める。





た「ビーバー、おなか、かゆい〜♪」




 原曲にそんな歌詞はない。だが、ビーバーがあの呑気な顔で湖のほとりに佇み、おもむろにお腹をぼりぼりと掻き始める姿が容易に想像できた。




 本来はないはずの歌詞、突然出てきた正しいメロディ、たーくんの謎の「やったった」顔。その全てが化学反応を起こし、ママの口から水が吹き出した。




た「ママの、おくちが、ばくはつした!」




 軽傷者1名、現場からは以上です!

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― 新着の感想 ―
[一言] 小さい子の言葉って面白いですよね。楽しんで読ませて頂いております(実は7月号から)。 読ませて(聞かせて?)頂きありがとうございます。 ちょくちょく無言で訪れると思いますが、よろしくお願いし…
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