70 武器を回収しないとね
誤字報告いつもありがとうございます。
5日間の時間調整が終了した。
今日は朝食を食べたら早速武器屋に行かないとな!
「しかし5日とはあっという間じゃったの」
「まぁね、今までで最短なんじゃない? なんだかんだ10日前後は入っていたしね」
「まぁしかし実りのある探索じゃったの」
基本スケジュールは今までの探索と変わらなかったが、なぜか今までで一番ドロップ集めのペースが良かったのだ。
やはりアイテム袋をグレイに持たせたからか… はたまたアイシャが索敵をしたからかは分からないけど、1日当たりのドロップ収集量が過去最高を記録した。具体的に言うと鉄のインゴットが今までの1.5倍増え、コカトリスの肉も2倍近くに増えていたのだ! ミスリルに関しては横ばいだったけどね。
「やはりアレだ、いちいちドロップした肉を待ち合わせ場所に持っていく手間が無くなったからだな。思ったよりも量が入るし、このアイテム袋はいいぞ!」
「アイシャがどんどんアイアンゴーレムを見つけてくるのも量が増えた原因じゃろう、なにせ次々と戦闘ができていたからのぅ」
2人の評価もこの通り、新しく手に入れたアイテム袋の恩恵は大したもんだという事だ。
後気になる事と言えば… 俺の持つスキル『ハンバーガークリエイター』のゴミ箱、これの容量がどのくらいかって事なんだよな。さすがに無限って事は無いだろうし、そろそろ鉄のインゴットやらコカトリスの肉やらが大量すぎて気になってしまったのだ。
まぁ入らなくなったら色々と捨てればいいんだろうけど、なんせ俺は貧乏性だ… 捨てるくらいなら何か出来ないかとと考えてしまう。困った性分だ。
「よし、じゃあ地上に戻って長槍を受け取ってこようか。スライムチャレンジは明日以降だな」
「承知したぞご主人。だが実戦前に何回か投げておきたいのだがな…」
「もちろんそのつもりだよ。練習くらいはしておかないと心配だしね」
地上に戻り、最初に武器屋へ向かって長槍を受け取る。
注文通り長さは3メートルほどあり、太さは直径5センチ弱… こんなのビルの建設に使う鉄筋みたいだよね! 当然重い!
「ふむ、良い感じだぞ。長い分投げる時に重さを感じると思うが相手はスライムだ、避けてくるとは思えんから大丈夫だろう」
「そっか、じゃあ一応追加で5本くらい頼んでいくか? どうせボス部屋に入らないで投げるんだし失敗しても危険はないと思うんだ」
「そうだな… なんなら投げる練習もスライムでやれば良いかもしれんな、うっかり倒せてしまえば儲けものだし」
「そうなれば確かに儲けものだな」
よしよし、じゃあ追加でもう5本頼むとするか。
「それなら次は3日で作れると思うぞ、一度作った物だし特に難しい細工も無いしな。しかしあんたら、随分と鉄のインゴットを持っているな」
「ああ、アイアンゴーレムを狩ってるからね」
「本当か? 道理で近頃鉄のインゴットが出回っているわけだぜ。ところでこれは提案なんだが、支払いは鉄のインゴットを買い取るという形にしてもらいたいんだが構わないか?」
「ええ? もちろん俺はそっちの方が有難いけど…」
「おお! いやぁうちの店で買い取る金額と仕入れで払う金額に結構差があってな、買い取り額で支払ってもらった方が仕入れるよりも量が増えるんだ。制作にインゴット15個使ったからな、製作費を含めてインゴット30個でどうだ?」
「いいね、その提案受けるよ!」
「毎度あり!」
なんということでしょう、在庫の多さに不安を抱えていたところにこの提案… もう即座に受けるでしょう! 武器屋もこれで儲かるって言うならお互い良い事だ。
まぁなんにせよ目的の物は手に入り、後は90階層のボスを相手に試すだけだね。まぁ80階層から90階層に行くので10日ほどかかるけど、それは仕方のない事だと見切りをつけよう。
「じゃあ次はギルドだけど… クローディアとアイシャは先に宿を取って来てくれるか? ギルドには俺とグレイで行くから」
「うむ、いいじゃろう。1泊で良いのじゃろう?」
「そうだね、すぐに戻ると思うからそのまま部屋で休んでてくれ」
まぁまだ朝だし、部屋はどうせいつものところが空いているのだろう。もうすっかり定期契約しているアパートみたいになってるもんな… 別に良いんだけど。
ギルドに到着。武器屋に寄ったせいで早朝という時間ではないため、もうすでにギルド内は閑散としていた。まぁそれを狙っていたんだけどね!
今回はゴーレムとコカトリスの魔石を売る予定… 一応グレイが魔道具のコンロ用にとキープしているのでそれ以外の売却だね。
「いらっしゃいませ、本日は…?」
「どうも。今日は魔石だね、よろしく頼むよ」
「承りました、少しお待ちください」
魔石を預け、計算が終わるのを待つ。しかしコカトリスの肉は初出だという事だったけど、魔石に関しては値付けに困らないんだな。まぁ魔石の価値は内包されている魔力量だというから、大きかろうと特に問題はないらしい… なんとも微妙な話だが。
それにしても… 今日はいつもの受付嬢だけじゃなく、他の職員も俺と目が合うと笑顔で会釈していくな… ははーん、さては肉を食ったな? うまかろううまかろう! あの品質の鶏肉は俺だって初めて食べた味だ、日本に帰れるんだったら是非持ち帰りたい物の一つだもんね! きっとこの世界の人にとっても同様に感じたんだろう。
「お待たせしました、こちらでございます」
計算が済んだようだね、これで今日やろうと思っていた事は全て完了だ。また明日から2週間以上潜る事になるだろうからゆっくりと休まないとな。
「よし、じゃあ戻ろうか」
「うむ」
そんな訳で宿に戻り、休日を楽しむ事にした。
アイシャはベッドの上でコロコロと転がり、クローディアは魔力の鍛錬を始める。そして俺とグレイはというと…
「む? ご主人! 焦げているぞ!」
「あ~… 焼いている時は目を離したらダメなんだって、ちょっと揺らしながら全体を満遍なく焼くようにしないと」
「こ、こうか?」
「そうそう! 良い感じじゃないか、それで焼きながらパラパラと塩を振るんだ。ドバっと行かないように気をつけてな」
「う、うむ…」
中庭にある竈の近くて魔道具コンロを使っての焼き鳥を作っているのだ! 大柄なグレイが小さなコンロを使って料理している姿は何と言うか… うん、頑張ってくれ!




