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ハンバーガーは異世界を救う?  作者: ぽいずん


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45/215

45 やっぱりレベルアップは大事なのね

誤字報告いつもありがとうございます。

 そんな訳でミスリルのインゴット… 1個1000万ゴールドで売却となった。つまり金貨100枚ですな。グレイ達3人が付けられている奴隷の首輪、それを外すのに金貨5~600枚とかって話だったからこれを続ければ3人分くらい稼げてしまうのではなかろうか。うん、そう思えばやる気は出てくるね。もちろん装備の分は確保するつもりだよ。


「主よ、もしかするとじゃが勇者の連中が強硬手段に出てくる可能性があるのぅ」

「え? そうなっちゃう?」

「恐らくな。ああ報告が遅れたが昨日レベルが上がっておったわ、49になっておった」

「おお! 4人パーティでもなんとかなるもんだな!」

「まぁエルフの中でも私のレベルは高い方じゃったからの、もちろんグレイのレベルも高い方じゃ。そうじゃから同胞に妬まれて奴隷落ちなぞさせられんのじゃが、相手が勇者であれば私やグレイの事も調べてくるかもしれんの。

 もしも調べられたとすれば、当代の勇者のレベルは知らんが同等程度… もしくは私の方が高いかもしれんから私とグレイを買い取ろうとするか、奪おうとするかしてくるかもしれぬな」

「ええ? 仮にも勇者がそんな事をするのか?」

「勇者本人はせんじゃろ、やるのならば取り巻き連中を使ってじゃな。まぁ残念な事に我らの主は奴隷の首輪を使って制限などかけてはおらんからな、襲われたところで対処は可能じゃが… 以前のフーリガンのようなやり方をしてくるかもしれん」

「ええ… それは面倒臭いな。という事はフーリガンの連中とは違って地位までつかってくるって事だろ? 数だって半端ないだろうしやる事が卑劣すぎだろ」

「そこでじゃ! グレイとアイシャも聞いてくれ。予定であれば今日明日と休んでという事じゃが、切り上げて明日の朝にダンジョンに入ろうではないか」

「…………」

「勇者連中のレベルは分からんが、あってもレベル30台であろうと考えられる。グレイのレベルは最近上がっておったようじゃから44くらいだったか?」

「そうだな、俺も昨日44に上がったぞ」

「明日の朝からダンジョンに入り70階層に行く。そこでグレイを一度パーティから外して少なくとも私と同じレベルまでソロで上げてきてくれんか」


 おお? 確かにソロだと経験値が人数割りされないからかなり入ると思うが… 対勇者軍団を想定して前衛の強化を考えてるって事かな?


「それは構わんが… ご主人やアイシャはどうするのだ?」

「それは私がミスリルゴーレムを周回して上げようと思ってな。ついでにミスリルも拾えれば一挙両得じゃろ? 主もアイシャもまだレベル30代半ばじゃ、3人になり80階層ボスを倒し続ければ40にはすぐに上がるじゃろうと思っておる」

「なるほど… 良いだろう。俺がソロで狩りをするなら70階層前半の爬虫類ゾーンだな、アイアンゴーレムが相手では効率が悪そうだ」


 なるほど、グレイ的に効率を重視するなら爬虫類系の魔物の方が望ましいという事か。まぁ相手がゴーレムなら身体強化してから素手で殴るしかないもんなぁ、逆にクローディアの場合は放水からの雷撃コンボで現状倒せない魔物はいなかった訳だしね。


「後はアレじゃの… ギルドマスターだけじゃなくこの街にいる冒険者連中も巻き込んで、ある程度の証言を得られるよう手を回しておこうかの。特にミスリルゴーレムの素材をたくさん持っておれば80階層にいたという証拠にもなるから、この話は周知しておけばいいじゃろう」

「つまり80階層のボスはミスリルゴーレムで、運が良ければミスリルがドロップするぞと公言する訳だな? 前みたいに20階層で襲われたとか言われても、80階層でドロップする物を持ち帰っている以上俺達が80階層にいたという証明になると」

「そうじゃ。そして80階層以外ではミスリルがドロップせんからの、そういう事を冒険者が証言してくれれば前回のように一方的な話にはならんじゃろ。まぁそれでも決闘という事になるじゃろうがな」

「それでボクたちのレベルアップを急ぐんだね?」

「そうじゃ。とはいえ放水して雷撃を撃てば片が付くんだろうが、何事も舐めてかかってはいかんという事じゃ。魔の森で狩りをしている連中が相手じゃからな、私の知らない魔道具なんかがドロップしてあるのかもしれん… 決闘用に何か策を練っておくとしよう」


 おお? クローディアが策を練ると? 前回は感電させて殴るとかとても策とは思えない事を提案しておいて? ふむ、この世界において魔法の達人とも言えるエルフの策には興味はあるが… なぜか悪い予感しかないのはどうしてだろうか。



 そんな訳で、ギルドマスターは冒険者ギルドの圧力に負けてしまう事が考えられるので、ギルドにいる冒険者達に直接話をすることにした。「80階層ではミスリルが出るぞー」とか、「俺達がどんどんミスリルを持ち帰ってくるからその内ミスリル製の装備がこの街で手に入るかもな!」とか…

 まぁこの街にいる冒険者の狩場は平均して2~30階層らしく、とてもじゃないが80階層まで行ける冒険者がいないのが現実だ。少なくとも俺達がミスリルを発見するまで、長い歴史のあるリャンシャンダンジョンでのドロップ報告は無かったことは確認されている。うん、これなら俺達が浅層にいると言われてもそんな事はないぞって声も出てくるだろう。


「という事でじゃ、主には悪いが明日の休息は無しでダンジョンに入るのじゃ。そしてぐうの音も言えないほどミスリルを乱獲してやるのじゃ!」

「お、おう。そういう事なら仕方がないな」


 どうやら待ち焦がれていた日光浴は今日だけになってしまったようである。

 宿に行き、日が暮れる寸前まで宿の庭っぽいスペースにてアイシャと一緒に日向ぼっこをして気を紛らわす…

 その間グレイは金棒をもって素振り、クローディアは部屋に籠って何かをやっているようだった。しかしグレイよ… 本当に元気だな。



 そして翌日、俺達は予定通り早朝からダンジョンへと入っていく。昨日グレイが言っていた70階層付近でソロ狩りするとなると、80階層でミスリルゴーレムを周回する俺達との距離が結構出てしまう。グレイが70階層の転移陣付近で狩りをするならば食事時には簡単に合流できるが、72階層とか73階層とかまで行ってしまうと転移陣まで1日2日という距離に…


「ご主人の飯が食えないなんて我慢ならん! 81階層の魔物を狩る事にする!」


 だってさ…

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