25 クローディアの解説
誤字報告いつもありがとうございます。
つまりなんだ? 次はそこまで行きたいって言い出すって事か? まぁ俺は良いんだけど、ただの付き合いみたいなもんだし。でもまぁ彼らの目的は俺とアイシャのレベル上げだから断ることはできないよね、ついでにグレイとクローディアのレベルも上がれば良いし。
クローディアはともかくグレイのレベルは40だったと聞いている、つまり今回の階層よりも先に進めばグレイにとってはレベル的には格上が相手となる。いくら経験値が良くなるからといっても4人で頭割りになるとの事だから、1人でやる時の4倍戦わないといけない…これはアレだな、いくら俺が戦闘に関しては素人だったとしても、ゴリゴリと前にばかり進んで行こうとするグレイを止めなければいけないな。まぁ戦闘が厳しいと感じた時に限るけどね。
今回ダンジョンに入ってみて、やはりグレイは戦闘狂だったという事がはっきりと確認ができた。
もうその姿は…戦う事が全て! みたいな雰囲気で嬉々として大剣を振るっているんだもん、全然嫌そうにしていないっていうのが良く分かったよ。
クローディアも今ではすっかりピンクマジカルステッキを使いこなし、その性能のせいか遠距離攻撃なのに必中のマジカルビームでガンガン倒していく…俺のエルフに対するイメージがこれで固まってしまうかもね。
「何を心配しているかは分からんが、私もグレイもまだまだ余裕じゃぞ? なんせ主のバフを頂いておるからの。その辺については宿に行ってから詳しく話をするとしようではないか」
「そ、そう? まぁ確かにここでする話では無いよな」
俺の心を読んだかのようにクローディアが話かけてくる… さすがは熟年者の成せる技なのか、良いタイミングで声をかけてくるよな。
うん、とりあえずダンジョンにこもりっきりだったから疲れを癒さないとね。バリアで安全地帯を作れるから肉体的にはそれほど疲れてはいないが、精神的には結構キテると思う…太陽が恋しくなる程度はね。
「お待たせしました、鑑定が終わり値段が決定しましたので報告します。30~40階層で取れる魔石…総数480個ありましたので48万ゴールドとなりますがよろしいですか?」
ん? ゴールドとかって初めて聞いた単位なんだが?
よくわからないのでクローディアの方を見ると頷いている、じゃあ特に問題の無い金額だって事だな?
受付嬢に頷いて了承の意を伝える。
「では、受け取りはなさいますか? それともギルド証にて預かりも出来ますが」
「あ、じゃあ預かりで」
ふむふむ、まぁこの世界のお金は金銀銅のコインだからな… あまりたくさんあると重くて仕方がなくなってくるからこういった処置がなされているんだろう。
しかしなんだ? 登録したギルドでは教えてくれなかったんだけどな…お金の単位銀貨でって言われたし。
まぁとりあえずギルドでの用事は済んだので宿を探しに行くとしよう。
酔っ払いの目に入らないようスムーズに移動をしてギルドを出る。
「じゃあ宿に行くか」
「鞄はどうする? 今日くらいの量で良いのなら構わんが」
「あーそうだな…だけど宿が取れなかったら困るから寝床の確保を先にしよう」
とりあえず現金は奴隷商人の馬車から頂いてきたやつがまだ残っている、多少高級そうな宿でも問題は無いはずだ。まぁこの3人は横になって寝られればどこでも良いって言ってたし、俺もこの世界に来てからの野宿生活で結構図太くなったと思うからせんべい布団でも大丈夫だろう。
とりあえず前回泊まった宿に来てみた、ここで部屋が空いていればここに決めてしまおうと思っている。一度泊まっているから向こうも覚えているだろうしね。
というわけで、なんと前回泊まった宿で部屋が空いていたのだ! しかも前回と同じ部屋! 食事無しで2日分のお金を払って部屋に入る。
「ご主人よ、2日分払ったという事は明日も休みにするという事か?」
「ああ、そのつもりだよ。何か問題でも?」
「いや、ご主人がそう言うなら俺としては問題は無い。ただあまり休む事に慣れていなくてな…」
「今まではそうだったのかもしれないけど、俺と一緒にいる間は無理はしないって言ったろ? それよりも今後の行動について話そうぜ」
いい加減慣れてほしいものだが、どうやら染み付いた奴隷としての生活習慣がまだまだ抜けてはいないようだ。まぁ聞いたところ、飯は最低限で寝る間を惜しんでまでこき使われていたとの事… そんなんじゃ効率悪いって思うのは俺が日本人だからだろう。
「ではご主人、次にダンジョンに入るのは明後日という事か?」
「そうなるね」
「ふむ。では次回のダンジョンアタックは60階層を目指そう、少しでも深部に行けばレベルも上がりやすくなる」
「まぁそう言ってくるとは思っていたけどね… でも魔物の強さ的にはどうなの? 無茶じゃないの?」
「まぁ俺のレベルを知っていれば誰もが無理だというだろうな… ダンジョン攻略の目安として5人パーティが最適だと言われ、その5人の平均レベルがギリギリ狩れるであろう場所が階層数と同じだと言われている」
「つまり、パーティの平均レベルが40だとしたら、40階層がギリギリ狩れる階層って事?」
「そうだ。しかし俺達はご主人のハンバーガーによってバフがかけられている、それを加味すれば60階層くらいがちょうどいいと思うのだ」
「クローディアの意見は?」
「そうじゃの、私も60階層くらいであれば余裕じゃと思うの」
ふむぅ… いくらバフがあるからといっても適正レベルが20も上の階層で余裕って本当か? だってハンバーガーを食べたって3%しかステは上がらないって書いてたし。
「これはまだ仮定の話じゃが…どうやら主の出すハンバーガー、その効果は重複していると考えられるのじゃ。例えば3種類のハンバーガーを食べたなら、全ステ3%アップが3種類分重複している…つまり9%のバフがかかっていると思われるのじゃ」
「え? マジで?」
「うむ。しかも同じハンバーガーを複数食べた場合、制限時間も加算されているような気がするの。これは以前夕食で、グレイがエッグチーズを4個食べた時に解ったのじゃが翌朝までバフが残っていたというからのぅ」
「マジか! もしそうならかなり優秀だな、効果が低いと思っていたけど重ねられるなら安全度も増すしね」
「うむ。じゃから今日はその検証を兼ねて、夕食には同一種のハンバーガーを複数個食べてみようと思っておる」




