表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハンバーガーは異世界を救う?  作者: ぽいずん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/215

22 ダンジョン探索中 3+α

誤字報告いつもありがとうございます。

 合流するまでの間、ウォーターカッターが実際に出来るのかどうかの検証をやってみた。

 確か水流って空気抵抗によって拡散していくから、最終的には霧のようになってしまうはずだ。つまりだ… 鉄をも断つ程の威力を維持するためには、超至近距離でやらないとダメだったよね。でもそれはあくまでも地球世界での常識、ここ異世界では何かが違うかもしれない!


「ダメだなこりゃ… 多少の理屈は理解していたつもりだったけど、そもそも水流を音速を超える速さで射出するなんて無理過ぎた」

「ふむ… 主の言う科学というものには本当に興味が出てくるな。まず水で鉄を切るなんて考える事がすごい発想じゃ、水に圧力か… 時間があれば私も練習してみるとしようかの」


 まぁクローディアはそう言うが、この理屈そのものを理解できるかどうか… 大体ウォーターカッターというのは、正式にはウォータージェットと言い、僅か0.1ミリ~1ミリほどの小さな穴に300MPaメガパスカルもの圧力をかける事によって出された水流で物体を切るという事。まぁ正確には切るんじゃなくて水流の当たった部分を吹き飛ばすという事らしい。ちなみに射出される水流の速度は500-800m/sほどで、マッハ3に達するという。

 うん、出来ない事に固執するのは止めて違う事を考えよう。その方が建設的だしな! まぁいきなりこういった現場… ダンジョン内で試すのは良くないと思うがちょっと使用方法を考えてみよう。


「よし、とりあえず合流するか。ブルーウォーターステッキについてはもうちょっと考えてみるよ」

「うむ、承知した」


 待ち合わせ場所である階段にやってきた。しかしまだグレイとアイシャは来てないようだった… まぁあの2人なら夢中になれば時間を忘れそうなタイプだしな、これは少し待ち時間ができそうだな。



「あっ! いいなぁ… ボクも」

「おうお帰り、出してやるからおいで」

「はいっ!」


 待っている間、俺とクローディアでオニオンリングを食べながらコーヒーシェイクで休憩を取っていたんだが、食べきる前に見つかってしまった。まぁ見られたからってどうこう言うものじゃないけどね。

 結局みんなで一度休憩をとる事になり、12階層に降りていくのだった。







 SIDE:冒険者ギルド ナイトグリーン支部


 魔の森に隣接するナイトグリーン王国、その王都にある冒険者ギルドナイトグリーン支部では多くの冒険者達が顔を突き付けて作戦会議をしていた。


「魔の森の活性化に伴い、我らの生活圏がみるみるうちに減少してきているんだが… 国の方は何て言ってるんだ?」

「ああ、どいつもこいつも言う事だけは立派だったよ。「我ら騎士の国の戦士達に撤退はない!」だってよ… 自分は安全な場所にいるくせにな」

「マジかよ… いくら勇者パーティが強くたって限度があるんだぞ? この広大な森、どこから魔物が来るかなんてわからないんだからな」

「まぁな。勇者共が分裂してくれれば解決するんだけどな」

「そりゃーな! そんな事ができれば楽で良いんだけどな!」


 そんな話を聞いていた一際高級そうな鎧を纏った青年が苦笑しながら声を出す。


「それはさすがに無理だな。いくら私でも分裂はできそうもない」

「ガハハハ! 冗談だから気にすんなよ!」

「しかし、そろそろ本格的に対応策を練らなければまずいね。このままではじり貧だし、他国だってそのうち魔物に抜かれてしまうだろう」

「まぁな… この国はまだ勇者がいるからこの程度で済んではいるが、他の国の消耗具合はひどいらしいぜ。ギルドを通しての救援要請も後を絶たない… まぁこちらとしても救援は出したくても出せないんだがな」



 魔物の王… いくつもの目撃情報が錯綜している中、人型の魔物である事は間違いないとされている。体高は3メートル前後と言われ非常に頭が良く狡猾で、配下の魔物達を上手く差配して攻めてくるその手段は、人間種の軍師相当ではないかとさえ…


「要は頭を潰してしまえれば残った魔物は烏合の衆、そうすれば侵攻も止められるし各国の軍やランクの低い冒険者達でも対応できると思う」

「だがその魔王がどこにいるのかは掴めてねぇ。分かってたとしてもそこに辿り着くのはとてつもなく困難じゃないか… あーどこかに救世主とかいねえかな」


 結論の出ない会議はいつまでも終わる事はなかった。







 SIDE:ヒビキ・アカツキ


「なぁ、そろそろ太陽が見たいんだけどどうかな?」


 ダンジョンの探索を始めてすでに10日が経過していた。10日だよ? 初めてダンジョンに入ったというのにこれほど長期の潜りっぱなしってどうなの? グレイやクローディアに言わせると… 少しでも早くレベルアップした方が良いとの事で、まだいける、まだいけると引っ張られていたのだ。


 まぁこれのおかげというか、俺のレベルもすでに15まで上がってるんだけどね。現在40階層でのパワーレベリングの最中なんだけど、この辺の魔物はレベル3~40らしく、俺とアイシャだけはぐんぐんと上がっていってるって訳だ。


「そうか? しかしまだ10日程度だろう? 本格的な探索となれば1ヶ月位潜るなんてザラだぞ?」

「いやいや、物ごとには順序っていうのがあると思うんだ。初見で10日も潜るなんて聞いてないし」

「そうか… まぁドロップ品を売り払っておくのも良いかもしれんな」

「しかし主の収納は隠さなければいかん、売る物を決めて鞄に詰め込む作業をしないといけないな」


 うん、その通りだよ。しかし俺にはドロップ品の価値なんて分かりません… どうしたらいいですかね?


「ご主人様、まずは休憩しながら考えましょう! 今日のおやつ… ボクはナゲットがいいです!」

「ふむ、確かにナゲットの旨さには抗えないな。では休憩をするという事で良いか? ご主人よ」

「あ、ハイ」


 この10日間で俺のスキル『ハンバーガークリエイター』のレベルも4になり、メニューが増えているのだ。ただ残念な事に増えたのはサイドメニューだけで、新しいハンバーガーは無かったのだ。

 ちなみに増えた物は、先ほどアイシャが口走ったチキンナゲット&バーベキューソース… 普通に旨い! 後は枝豆コーンサラダと2種類も増えた。


 ジャンクフード生活だから野菜不足がーと思っていたので、枝豆コーンは非常にありがたくてこれもまた美味しい。しかも予想はついていたけどグレイとアイシャはサラダは不向きらしくて手を伸ばさないが、エルフであるクローディアは大層喜んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です。 ウォーターカッターは水圧オンリー以外だと研磨剤を一緒に混入噴射して切るアブレシブジェット(こういう名称だったはず)方式があるので、そっちを試してみたいですがなかなか難…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ