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200 わからせ!

誤字報告いつもありがとうございます。

 魔境中心部に向けて獣道を作りつつ、移動時間なども調べながら過ごすこと15日… 今日はアイシャ用の双剣が完成予定の日だ! もちろんそれに合わせてバンガードに着くよう帰路についている。


「ふむ… この時間でこの場所じゃと到着は昼すぎじゃな」

「新作の剣はすぐに見たいが、あくまでも完成予定だからな」


 なぜかグレイの方がそわそわしているんだが…



 最初は日帰りだった本格的じゃない探索… いつからか1泊2日になりと長くなり、今現在6日間もバンガードに戻っていない状況だ。まぁ食べ物はどうにでもなるし、バリアは魔境でもその猛威を発揮して魔物を寄せ付ける事は無かった。まぁ音は聞こえるんだけどね。

 基本ボアの体高よりも高い場所に床を設置しているから、寝ている間に突撃されるといった心配は無かったのだが、なにせ夜行性の魔物も多数種いるわけで… 鳴き声とかドスドスと足音とかダンジョンほど寝付けなかったな。


 自分達で踏みつけてきた道を進む… すでに枝払いは済ませているのでかなり快適に進む事ができている。まだまだ魔境の全容を把握できていないので、今回の探索でどこまで進んだのかすら分かっていないがやるしか無いだろう。


「そういえばさ、俺達が魔王を倒し終えたらどこに教えれば良いんだ?」

「む? そんなのリャンシャンのギルドマスターに丸投げすれば良いじゃろう。奴ならきっと上手い事やるじゃろ」

「丸投げかぁ… 一番楽な方法だね、俺達限定だけど」

「それで良いじゃろ。奴にとってはナイトグリーン王国に圧力をかけられる材料が手に入るし、あわよくば魔王の素材まで手に入るやもしれんのじゃ。まぁそこはナイトハルトと応相談じゃがな」

「まぁね、ギルドの大半もナイトグリーン王国には辟易としているみたいだし、向こうにも都合が良いんだったらそれでもいいか」

「でもご主人様! ギルドが「実は自分達で討伐した」とか言ったらどうするの? 燃やす?」

「いやいやいや」


 この手の会話に珍しくアイシャが入ってきたかと思えば燃やすとか… ちょっと思考が物騒ですよ!


「まぁそれは無いじゃろ。いくら人間種の貴族に厚顔無恥が多いとはいえ、それをやれば私達と敵対することくらい理解できるじゃろうしの」

「わからんぞ? 人間種の貴族は時折理解不能な行動をするからな…」

「まぁの、それも分かるのじゃ」


 グレイよ、一体過去に何があった? そしてそれを理解できてしまうクローディアも!


 そんな訳で、途中昼食を挟んでバンガードに到着となった。



「ヒビキ様、なんだか久しぶりですな」

「ナイトハルト! 来てたんだね…」

「ええ、ですがなにやらつけ回されているようでしてな、少し頻度を落とそうかと思っているところです」

「つけ回されている? 一体誰に?」

「恐らくは冒険者ギルドでしょうな… リャンシャン支店に何度か話がしたいとギルドからの使いが来ておりましたので。恐らくは我が商会を通じてヒビキ様の動向を探りたいといった感じでしょうか」

「なんとまぁ。ギルドがそこまでするなんて何を考えているのやら」

「詳しくは分かりませんが私どもの耳にも聞こえてきましたぞ、皆様が闇ギルドを返り討ちにした話を」

「マジで?」

「はい。しかしヒビキ様のその反応… やはり噂は本当でしたか、さすがですね」

「確かにエルフの青年に噂を流すようクローディアが言いつけていたけど、それはエルフの国に伝わるようにだったはず。それがどうしてアキナイブルー王国に?」

「噂とはそういうものですよ。特に恐れられている闇ギルドの話題となれば、あらゆる商人が好き好んで吹聴して回った事でしょうし」

「Oh…」


 まぁ組織として存在している以上暗殺を依頼する顧客はいるのだろう。だけどその生業なりわい故に恐れられるだけじゃなく、嫌われているのが一般常識という事なんだな。恐れられているだけだったら怖くて噂も満足に出来ないだろうしね。


「だけどまぁそういう事だったらナイトハルトも気を付けてくれよ? 俺達との繋がりを知られているとなれば、闇ギルドであればカヤキス商会から手を出してくる可能性もあるから」

「それはもちろんです。近頃は護衛の数も増やしていますし、護衛の練度も上がってきております故」


 しかしそうか、それだけ噂が広範囲に流れているとなれば当然報復も考えられるわけか。まぁ報復というよりもただの逆ギレなんだけどね! こっちに来てくれればビシッといってやれるけど、ああいった輩は人の嫌がる事しかしないからな。ああ面倒だな。


「では主よ、罠でもはるかの?」

「罠?」

「うむ。流れ的にカンチャンの街にでも行き、そこに少しだけ滞在するのじゃ。闇ギルドの情報網であれば即座に突き止められ、そこに攻めてくるじゃろう」

「なるほど… そして前回のようにやるって事だね?」

「その通りじゃ。まぁせっかく本格的に魔境に入ろうとしている時じゃったから間が悪いとしか言いようがないが、アレを放置しては危険じゃろ?」

「そうだねぇ… まぁカンチャンダンジョンにはいずれ行くつもりだったし、前倒しにしたと思えば大丈夫かな?」

「おう、俺はそれでも一向に構わんぞ。魔境でもダンジョンでも明確な敵がいるのであればな」

「グレイもこう言うとるのじゃ、先にカンチャンダンジョンのランクを確かめに行くのも良いかもしれんの」

「それもそうか。後顧の憂いは断っておけば後が楽だし、闇ギルドに襲われる可能性があるのも俺達だけじゃないもんな。カヤキス商会もそうだし護衛を引き受けている魔術師団にも手が伸びるかもしれない… そうなればリャンシャンに残っている師団員の家族にだって危険があるって事だもんな」

「そうじゃの。闇ギルドも数回返り討ちに遭った程度じゃそうそう諦めんとは思うが、私達に手を出せば損をするという事だけはしっかりと教えてやらんといかんのじゃ。くふふ、腕が鳴るのぅ」


 ヤバイ! クローディアがヤバい顔になっているぞ! これじゃどっちが暗殺者なのか分からないじゃないか! そんな怖い顔は止めてくれ!

 グレイは仁王立ちで腕を組みながらそうだそうだと言っているし、アイシャもゆらゆら揺れている尻尾がチリチリと燃えていないか? シフは… 無表情でクールを装っているようだけど、額に青筋が見えるような気がする… 実はやる気満々だって事か?


「しゃーない、じゃあその作戦で行くか。ちょっと闇ギルドをわからせに!」

「「「「おう!」」」」

活動報告に緊急報告有り、閲覧の方をお願いします。

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