勇者(笑)を煽ったんだが
目が覚めた、
「眠い…」
二度寝したいのを我慢して起き上がる、今日はダンジョン攻略だから遅刻するわけにはいかない、ルナ達に怒られるし…
そんなこんなで着替えを始める、黒いTシャツに黒いズボン上から赤を基調としたコートを羽織って着替え終了
実を言うとこのコート自作で結構性能が良い
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剣神のコート
付与効果
全属性耐性・物理耐性
取得経験値3倍・自動修復
(絶対隠蔽・完全鑑定)
()内は隠蔽された付与効果
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完全鑑定は新しく創った能力で、隠しパラメーターまで鑑定できる、隠しパラメーターとは素質、好感度、趣味等のプライバシーな情報まで完璧に記されているものである
着替えているとノックの音が響いた
「タイガ君そろそろ時間だよ」
栗原さんか、そういえばここ数日毎朝起こしてくれたな
「うん、ちょうど今から行こうと思ってたところなんだけど一緒に行かない?」
「なら、行こっか」
話しながら歩いていると勇者(笑)こと天霧勇輝くんが話しかけてきた、俺じゃなく栗原さんに
「栗原さん今日の迷宮攻略一緒に行かない?」
今更だな、今から誘うってどんな神経してるんだろう?確かに栗原さんは可愛いし勇者だから強い、誘いたい気持ちも分かるでも今はないだろ、もっと早くに誘えよ!
「ごめん天霧君、もう他の人と組んでるんだそれに誘うならもっと前に誘うべきだよ、連携の練習とかもあるわけだし」
ごもっとも、やーい断られてやんのリア充めざまあみろ
「なんでだい、僕のパーティーメンバーは皆強いし僕は勇者だ、ついてくるべきじゃないのか!」
あ~力を手に入れて調子乗ってるアホか
「おい、そこの勇者(笑)何人の仲間を勝手に勧誘してるんだ、それにお前が勇者なら栗原さんだって勇者だ調子に乗るな」
決まったぜつーか勇者うざいから関わってくんな
「なんだと!、僕のほうが君より栗原さんに相応しい!、光の力も持たない落ちこぼれが」
騒々しいな、めんどくさいから放置してたがやはり必要か、光の力というのは栗原さんの光の加護のように、光の力を操る勇者のみが使える力だ、俺はルナが付与し忘れたっぽく持ってないが能力生成で創ればいい、という事で創っちゃいました光の力
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スキル名 光の力
能力詳細 光を操り光りでできた武具や防具を創り出すスキル
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「いや、光の力なら持ってるし、俺に模擬戦で毎度毎度負けてる勇者(笑)君が何言ってるんですか?脳みそ入ってますか?頭大丈夫ですか?」
今創った能力を見せてやった、勇者(笑)はアホで自己中だから、これで頭も冷えるだろう(笑)
「いい加減にしろ!僕を馬鹿にするなんて許さないぞ、それにお前は光の力を使えないんじゃないのか?いつ使えるようになった」
こいつアホなのか?思考が短絡的すぎるんだが俺の予想より頭悪いぞ
「いや、さっきから何いってるの君?なんで許されなきゃいけない?失礼かもしれないが今のお前に肉壁以上の価値はないぞ、自身の価値を上げてからもう一度出直してこい、そして次の質問だがその気になれば最初からできた、なんでやらなかったかというとめんどくさいから」
うん、俺は優しいなこんな無能の相手をしてあげるんだから
「ふざけるな!実戦なら僕は君に負けないんだ、模擬戦は能力使用禁止だから勝てないだけだ!それになんで力を隠してたんだ」
「アホなのか、ルールに則って戦って負けたんだろ、それを能力が使えれば勝てただ、ふざけるのもたいがいにしろ、それに俺が本気でやったらお前に勝ち目なんて兆に一つもないんだよ」
後半に全力で加減した殺気を乗せてやった、めんどくさいので後半はスルー
「ひぃっ、ぼ、僕が悪かった、許してくれ」
あ、態度ころっと変えやがった度胸ないな
「ああ別に気にするなお前が関わんなきゃ何もしやしないから、行こう栗原さん」
「そうだね、天霧君またね」
なぜ栗原さんが怯えてないかというと勇者(笑)だけに殺気が向くようにしたからださて、ダンジョン攻略をしますか
ちなみに勇者のステータスはこんな感じ
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天霧勇輝
14歳
Lv3
職業
勇者
HP 300
MP 300
攻撃力 300
防御力 300
魔攻 300
魔防 300
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特殊技能
剣術会得・光の剣
スキル
剣術・勇者術《独善》・光属性魔法
短距離転移・言語通訳
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能力説明
剣術会得 剣の扱いが達人なみになる
光の剣 MPを消費して光の剣を生成する、剣には魔族特効が付いている
スキル
勇者術《独善》味方の力を一時的に奪い自身を強化するスキル
栗原さんと似たような感じだが若干違う、勇者はレベル×100がステータスらしい
その後広間に集まって説明を受けたところダンジョンとはこう言ゆうものらしい
・ダンジョンは自然発生する、原理は不明
・いくつもの階層があって上または下に行けば行くほど敵が強くなる
・各階層にボスがいる、ボスからは戦闘で一番活躍したパーティーにアイテムがドロップするらしい(ストレージに入る)
・ボスは倒しても一定時間で蘇る
だそうだ、概ね俺がこの世界にいた時と変わっていない、まあ調べたところによると俺が地球にふざけ半分で転生してから2年しか経ってないらしい、ちなみに世界の時間軸はタイミングによってずれる、そして今は地球の1年がこっちの100年らしい差がパねえ
「お兄ちゃん、間違っても本気は出さないで下さいね、お兄ちゃんが本気出すといろいろめんどくさいんですから」
「分かってる、今封印かけるから」
そういって能力封印を発動する
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3段階の封印
1段目
HP、MP以外のステータスを栗原結と同等にする
2段目
全ステータスの上限を100万まで解放する
3段目
全封印解除
解放条件
1段目
解放の発言により解放
2段目
自身が生命の危機に瀕したときまたは制限解放の発言により解放
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という設定、HP、MPを封印しないのHPは不老不死と超速再生で∞に固定されているから、MPは高くても危険はないから、
ステータスは問題ない高さの基準として栗原さんのステータスを。
唯一の問題は3段目の解放条件だが問題ないな、うん世界滅べなんてそうそう思わないし。(そもそも尺度が人間レベルじゃない)
「ルナこういう設定にしたから」
そう言ってルナと額を合わせて情報を送る
「なるほど、分かりましたこれならだいじょぶそうです」
「だろ、でもステータスが高くても常時周囲を破壊し続けるなんてことにはならないだろ」
ステータスがいくら高くてもそれはあくまで限界であり平時は一般人と同じくらいの力しか使っていないから問題は無いはず
「いえ、お兄ちゃんなら間違って街を壊しちゃったとかありえそうだからです」
否定できないそんな事を考えてたら話しかけられた
「タイガ君ルナちゃんそろそろダンジョンに入ろうと思うんだけど」
「りょーかい」
「分かりました」
さて行くか、ダンジョンの入り口で騎士が待っていた
「このダンジョンは10層までしか攻略出来ておりません、難易度はそこまで高くないので勇者様なら問題ないと思います、それと、くれぐれもボスと戦わないでください、発見次第他の勇者様方と協力して攻略していただきますので」
長い、それとあのアホとは協力できる気がしない
[そうですか、ありがとうございます」
そういって、俺たちはダンジョンに入った。