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ふたつの世界で展界異世界生活  作者: 水島コウヤ
6/6

挨拶も楽じゃない、それよりソフィア何でお前がここに!?

1ヵ月振りの投稿。

まだ文を長くします。

【展界】

隼人「おい、何でソフィアがいるんだ」

ミア「ん、んぅ?」


俺たちは無事ミア入社初日を終え、それぞれ帰ったあと『入社祝い』という事でちょっとお高いレストランに行ったあと一日が終わる直前にはお互い家に帰った。


ミア「今日はありがとねー」

隼人「良いよ、それに異世界だけでなく展界でもミアとこうして何かやることになるとはな」

ミア「そうだね、私もそんな事全然予想もしてなかったよー」

隼人「俺もだ、じゃあ俺ここだから」

ミア「あっうんじゃあまた明日ね」

隼人「ああまた明日」


そして次の日、ミアとしては入社2日目となる初日よりは緊張も溶けている時。


隼人「はぁ疲れたでも今日頑張ったら明日と明後日の土日はずっと異世界にいようと思ってるから頑張ろ」

ミア「おはよぉ隼人」

隼人「おっおはようミア」

ミア「うん」


出社でたまたま会社の前であった俺たちは昨日の事を話しながら歩いていた。

その時だった…


ソフィア「あっいたーミア、隼人ー」


そして話は戻る。


隼人「これはいったいどういう事だソフィア」

ミア「そうだよソフィア」

ソフィア「えっとね、私今日から日本のこの魔法小研究所で働くことになっててね」


えっ俺たちそんな事聞いてない!

てか少なくとも俺は聞いてない、そして思わず少し距離の空いていたミアの方を見る、するとミアもちょうどこちらを見ていて目が合った瞬間わかった。

『お前も知らなかったのか』


隼人「そうなら早く言ってくれよ」

ソフィア「すみません、二人を驚かせようと思って」

ミア「そうだったの」


確かにソフィアはちょっといたずら好きってことは分かってたけど、まさかこんな大きな事まで隠してたなんて、ってあれ俺ミアが同じ会社に入ったって言ってなかったけど。


隼人「なぁソフィア、俺、ミアと同じ会社って言ったっけ」

ミア「そういえば、確かに私も言った覚えない」

ソフィア「あーそれならここ(日本)に来る前に社員名簿を見た時、隼人とミアの名前があったもので」

隼人「そういう事か」


どうりで、ソフィアは超能力でも使えるか、ミアが知らないふりをしているだけかのどちらかと思った。

ミアならそんな事やりかねないからな。


ソフィア「てことでこれからもよろしくお願いしますね、二人とも」

ミア「うん、よろしくねソフィア」

隼人「よろしく」


ミアもまだ昨日来たばかりだろって言うツッコミは今は雰囲気を潰さないように抑えておこう。

これでまさかの異世界と同じメンバーが集まってしまった非常に運がいい俺たちであったとさ。

このあと仲良く3人で会社に入ったあとは昨日にまして俺に集まる恨めし?殺気の混じった視線が痛かった事は思い出したくないよ〜。


【異世界】

先日、シルフィという少女を助けたあとなぜかどうにかなって『転移魔法テレポート』というとてもめずらしい魔法を使えるという事を知り、困られるばかりだったのだが、その少女は親と喧嘩して出てきた、いわゆる家出してきた迷惑野郎の子供を仲間にしてしまった。

そして今日はシルフィの親に喧嘩の件について謝りに行くついでに仲間になった事を報告しに行く、という地獄の日なのである。


「はぁー」

「どうしたのそんなに大きなため息をついて」

「当たり前だろミア、今から全く関係の無い俺達が初めて会う人に謝罪しないといけないんだぞ」


ミアと俺しかいない部屋の中、俺は思いつくだけの愚痴をミアにこぼしていた。


「大丈夫よ、いくら初めてあった人だからっていきなり怒ったりしないわよ、多分…」

「それが初めてあったのにいきなり娘を下さいって言ってくる、とんでもないロリ狂じゃ無ければな」

「確かに…」

「あっそこ否定しないんだ」


そういう感じで朝の7時あの二人は昨日遅くまで起きていたせいで出発9時に間に合うか分からない時刻。

まーこの時間に起きようって言ったシルフィには悪いけど、もうどうでもいいから眠りたい。


「なぁミア」

「何隼人」


それぞれ椅子の背に自分の体を任せて上を向いた状態で。


「俺、あの子何かあると思ってるんだけど」

「何かって何?」

「いや、上手く言えないんだけど、こうなんて言うか本当の姿を隠してるっていうか」


するとミアだけ机にもたれかかり…


「あー確かに、でもただ単に口数が少ないからってだけじゃない?」

「そうだといいんだけど」


心配そうな顔で俺を見てくるミアはたまにはこんな顔もしてくれるんだなと思うだけで。

でもミアはその俺の考えを裏切るように。


「隼人」

「なんだ?」

「頭大丈夫?」

「今の俺の気持ちを返せ」

「へっ?」


こんな感じで何だかんだで出発30分前、そろそろソフィアとシルフィをお越しに行かないとマジでやばい時刻。

ていうかまだ寝てんのかよあの二人は。


「おーいそろそろ起きろ〜」


するとベットに寝ていたシルフィとその横の椅子に座りながらベットに頭を伏せているソフィアの姿があった。


「ねー起きて二人とも。」


そしてその心地よさそうな睡眠顔を気にしないで思いっきり揺らしながら起こそうとしているミアは、俺だったらぶん殴っているところだ。


「もう朝ですか?」

「んんぅぅ」


起きた二人は少し不機嫌な感じも含ませながら…


「眠いですよぅミア」

「もうちょっと寝かせて…むにゃむにゃ」


そして同時に先程の体制に戻る。

しかも目を擦りながら起きたにも関わらず一瞬で深い眠りに着く…あーこれじゃあ振り出しじゃねーか。

ってそんなことを言ってる場合じゃない。


「お、おいお前達もう9時前だぞ、早く起きろ」


そうだ、可愛い寝顔に見とれてて忘れていたけど出発時刻は遅くできない。

なぜなら昨日こいつ(シルフィ)がめっちゃ嬉しそうに電話してたからだ。

てかこいつ親と喧嘩して出てきたんじゃなかったのかよ、しかもその言葉にシルフィの親は何のためらいも無くオーケーしたそうだ。

って大事な娘が家出した挙句知らない人の家に泊まってしかもその人達の仲間になるから連れてくる何て言っているのに、そこんところ親ならもっと怒ってくれよ…。

そんな事を考えながら安眠解除の呪文を唱え二人を優しく起こしてあげた。

もちろん二人とも機嫌は悪かったが。


「さっさと行くわよシルフィ、ソフィア」

「そうだぞ」

「はー分かりましたよミア、さぁ行きましょうシルフィ」


あれ今俺ちょっとスルーされなかった?

ま、まぁ気のせいだろう、よりにも寄ってソフィアはこんな事では怒らないはずだ多分。


「隼人も私達を無理やり起こしてまで行こうとしたんですから早くしてください」


あれやっぱりいつもと違う。

ソフィアの顔が怖いよぅ。


「ちょっと待って」


そして俺達が家の扉を閉めて今まさに出発使用としたその時だった、今まで黙ってついてきていたシルフィが口を開く。


「ここは私の魔法で行きましょう」

「その手があったわね」


そっかそういえば全然喋らないから忘れてたけどこいつ『テレポート』が使えるんだった。

てかそれに即答するミアが何かウザかったような。


「じゃあ捕まってください」

「わかった」


そのシルフィの合図に円になるようにして手を繋いで立つ。

そしてシルフィはそれと同時に呪文を唱える。

何を言っているのか分からなかったけど最後の言葉だけは理解が出来た。

それは俺たちの周りが光だし今まさに人生初の転移を使用手している時。


「さぁ行きましょう私の生まれ故郷『アルビート』へ」


その瞬間。


「えっそこって」


突然驚いたかのような顔でソフィアが呟く。

そしてシルフィが呪文を唱え終わった次の瞬間眩い光が俺たちを包み込んだ。


『アルビート』

目を開けると古代ローマ風のおしゃれな商店街。

大きな広場のど真ん中、その中の白い小さな円に固まって立っている。

道は迷子になるくらいの本数は軽くあり、朝9時と時間帯的にも人が数多くの人々が集まる中突然現れた俺たちに向ける視線はほんの僅かな少数人だけ。


「おーここがあのローマのパクリじゃないかと世で噂されているアルビートですか」


テレポート直前、何かを言いかけていたソフィアがテレポート完了後真っ先に目の当たりにした光景を見て目を輝かせていた。


「おいおいこんなに人がいる中でそんなに大声でそんなこと言うんじゃないソフィア、視線が痛いだろ」

「確かに何か殺気立っていますね」


そしてそんな事には構いもせずいつも通り突っ込みを入れるがその突っ込みにすら過剰的に反応する街の人が怖い。

てかソフィアってそんな空気読めなかったっけ。

そして黙っていたシルフィが口を開く。


「皆さん何でテレポート使ったのに街の人みんな不思議に思っていないか分かりますか?」


そういえばそうだ、今まで街の人の殺気だった視線に怯えて忘れていたが、珍しいと言われているテレポートを使ってこの街に来たのに何で街のみんなは不思議に思わないのだろう。

でもその疑問はすぐに分かった。


「……はー着いた」

「わぁぁ」


突然俺たちの輪のすぐ隣がいきなり光だしその眩しさに目をそらした瞬間そこにはさっきまで居なかったはずの2人組の女性が現れたのだ。

あまりに驚いたのでつい変な声が出てしまった…恥ずかしい。


「「こ、これって…」」

「そう、この街には転生装置と言って魔法がなくても自由に来られる街になってるの。」


俺たち3人の質問になぜか自慢げにシルフィが答えてくれる。


「そうか、聞いたことがあるぞ…たしかえっと……」

「テレポーテーション装置…ですよ……」

「えっ」


あれ、何か聞いたことあるぞと言うかなんと言うか今のソフィアの反応は何となくウキウキとしたように聞こえたが、顔を除くと…やっぱり嬉しそうだ、ってかその顔がどことなく怖いからもうその顔やめて。


「そっかそれだ」

「ええ、世界でも数少ない情報を漏らしたらダメだからここに来た人しか知らない、それこそ知る人ぞ知る装置…今は盗難防止の為1日に使える数は限られていると言われています」

「詳しいねソフィア」


ソフィアはこういう珍しいものや事に関してはどうやら目の色が変わるらしい。


「勿論ですよ私の夢のひとつに、世界のどこかにあるこの装置を探すってのがあるくらいですから嬉しいに決まってるし、詳しいに決まってますよミア」

「あ、あははぁぁっ」


この熱い語りにはいつもは逆の立場であるミアも流石に驚いているみたいだ、俺からしてみればミアが二人に増えたようなもので別にどうでもいいけど………っやっぱ黙ってほしい。


「行こう」

「行きましょう」


隣で馬鹿みたいに話しているソフィアとその話に仕方なく聞いてあげているような表情を作っているミアは置いて、俺とシルフィは先に行くことに…


「ちょっと待って置いていかないで隼人、シルフィ」

「っっっ!」


っと思ったら見つかってしまった。


「はー早く行くぞお前達も」

「う、うんソフィアも早く」

「あー待ってくださいー」


ソフィアの方はまだ語りたかったのだろうが、そんな事構わないだってもうここにかれこれ30分はいるし、シルフィが帰ると言った時間に既にもう20分は遅れているということだからだ。

まー30分いたとしても歩いて30分はかかるらしいから20分遅れて用がこの場所についた時点で手遅れなんだが…ってそれは俺じゃなくみんなソフィアとシルフィのせいなのだが。


「何か急に人が少なくなってきましたね」

「あぁ何か不気味だ」


それは街からちょっと外れた森の深く深く言ったところ、そこは少し強めのモンスターがいる為人があまり寄り付かなくなってしまった森の中。

それは木は茂り参列し葉の量が多すぎるため太陽の光を少ししか差し込むのを許さない森の中。

それは昨日の雨のせいか地面がジメジメして歩きずらくとってもイライラする薄暗い今にもなにか出そうな森の中。


「ついたー」

「「「こ、ここが…」」」


それはその最悪の条件の中にそびえ立っているいかにもな大きなレンガでできた木の草とつるのせいでその詳しい形は分からないくらいの屋敷がぽつんと1軒だけ立っていた。

だからこそ…


「おい間違ってるぞシルフィ」

「ここだよ!」


信じられる気がしなくてついボケではなく本気で思ってしまった。


「えっ待ってここ幽霊屋敷?私達シルフィの家に行くはずじゃ…」


さっきまで珍しい装置の話でうるさかったソフィアはこの森に入った頃から何か口数が少なくなってきている。

そして…


「で、シルフィの家はどこかな?」


本当にわざとではなく本気でぼけている馬鹿が一人…、空気読めよミア。


「だからここが私の家よ、これ以上文句があるならここは嘘だと言ってメイン広場まで戻って戻ったところでまた嘘だと言ってここに戻ってきて2倍に疲れさせるわよ…」


黙り込む俺たち(3人)シルフィっていう時は言うタイプなんだな。


「わっ分かったここだなじゃあ案内お願いするよシルフィ」

「えっええお願いねシルフィ」

「よろしくシルフィ」


だからこそ必死で誤魔化すしかないわけで…


「分かってくれればいいのよ、じゃあ入りましょう」

「あぁ」


そしてその屋敷の前の門を開け全員が敷地内に入ったところで奥に見えた屋敷にしては小さな扉から出てきた人が二人…


「おかえりシルフィ」

「おかえりなさいシルフィ」


にしてはとても美人な母ととてもカッコイイ父が出てきた時は驚いた…






まだ文を長くします。

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