「はぁ、はぁ」
「はぁ、はぁ」
「お疲れ様です。若」
天狗と僕は魔物を大量に屠り、現在の層を制圧した。
「更に下に戻る前に休憩したほうがよさそうです。一度帰りましょう」
「ああ。戻ろう」
僕らは河童の元に戻り、洞窟に帰った。
「お帰り!若」
「ああ、ただいま。烏天狗」
俺はスケルトンから奪ってきた槍を烏天狗に渡した。
「なんですか?この大量の槍は」
「使えるかと思って、いらなかった?」
「いや、助かります」
「よかった」
俺はそのまま、砂浜で眠ることにした。
「そろそろ、ダンジョンの階層を増やしてもいいころだと思うんだ」
「そうですか。ポイントも増えたことでしょうしね」
「え?」
―現在のポイントは198万ポイントです
既に4万使っていたポイントが2万ポイント戻っていた。
「妖力がポイントに変換されたのでしょう」
「そうか。なくなるんじゃないかと思っていたが、よかった」
俺は下の階層を作り出すイメージをコアに込めた。
―下に新たな階層を作り出します。必要ポイントは10万です。
「やってくれ」
―下の階層と上の階層を入れ替えることができます。
「それも頼む」
新たな階層に森を作り出すイメージを込めた
―5万ポイントで可能です
「よし、上の階層に行こうか」
俺とみんなは上の階層に向かった。
上には森が広がる層が出来上がっていた。
「ここはいいですな」
「ああ、そうだろ。天狗は森の妖怪だしね」
「ええ」
「今後、天狗たちには個々の管理を頼みたい。できるか?」
「喜んで」
「よし」
俺は烏天狗を増やそうと、下に戻ることを伝えた。
すると
―新たな階層が出来上がったことにより、何処でもコアを利用できるようになりました。
「へぇ」
俺は烏天狗を26体作成した。
「じゃあ、行くから」
「かしこまりました」
下の階層に戻った。
「ここも随分寂しくなったな」
「そうだなー、どうだ?もっと増やせば。しばらくすれば妖怪から妖気が集まって、ポイントが増えるんじゃないか?」
「そうだな。じいちゃんがいたころ、ここはもっとたくさんの妖怪であふれてた。弱い妖怪でもいいからたくさん作り出そうか。そうすれば妖気が溢れてポイントも大量に回収できるだろう」
ダンジョンコアに大量の妖怪を作り出したいと伝える。
―1万ポイントを消費し、大量に妖怪を作り出しますか?
「頼む」
妖気の竜巻がそこらじゅうで起きて、大量の小妖怪が現れた。