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一日にして、200万ポイントを得てしまった。

一日にして、200万ポイントを得てしまった。


じいちゃんはダンジョンにたくさんの妖怪を住まわせていた。


「まずは自分自身の強化だな。じいちゃんが自分が弱ければだれも従ってくれないっていってたしな」


俺の親は鬼だったらしい。


だから俺は半分鬼だ。普通の鬼よりも身体能力において劣っている。


転生者たちは完全な妖怪たちをいとも簡単に滅ぼした。


だから、俺は彼らを完全に超えなきゃいけないんだ。


ダンジョンコアはレベルが規定値を超えると進化先を示してくれる。


だから、まずはレベルを上昇させたい。


僕は弱いから、武術を教えてくれる妖怪がほしい。


それなら、あの妖怪だな。


ダンジョンコアに手を当てる。


―必要ポイント 1万です


「召喚 天狗!」


竜巻と共に男の天狗が現れた。


「若 天狗でございます」


「うん、よろしく」


「はっ、何なりとお申し付けください」


頼もしい。


天狗は武術に秀で、風の妖術も操ることができる。


「天狗には僕に武術の手ほどきをしてほしんだ」


「武術の」


「うん。もともと身体能力で劣っているから、できればそれも踏まえて頼む」


「はっ。かしこまりました」


地底湖のすぐ横にある浜辺で手ほどきが始まった。


「若、武術というものは一朝一夕で出来るものではありません。特に鬼という種族は斥力こそ強いものの、ほかの能力は人間に近い。若はさらに半分が人間でございますから、相応の時間がかかることは仕方がないとおもっていてくださいませ」


「天狗、僕は王国に復讐がしたい。龍神を倒すような輩たちだ。あんまり時間をかけてもいられない」


「なぜですか?彼らが年を取れば、さらに弱くなるはずでは?」


「そんなの僕の誇りが許さない。絶対に彼らがまだ強い時に倒すんだ」


天狗が笑う。


「ふふふふ、お若いですな。まぁ、若の努力次第でしょう。それでは、開始いたします」


「僕を笑ったことを数年後謝罪してもらう。やってくれ」


こうして僕は天狗に武術を学び始めた。



「ふん!」


「うわっ」


「うわっじゃない!目を開けていなければ死にます!」


「くっ」


顔へのフェイントに目をつぶってしまった。


「いいですか?若。あなたが転生者たちに勝ちたいという気持ちは理解できます。しかしながら、今の若では私に傷一つつけることができないのですから、一人前のような口をたたいてはならないのです」


「・・・・・ああ」



地底湖にはヒカリゴケの光が星のように反射している。


一人、魔道具からパンを取り出して嚙みながら落ち込んでいた。


いつか、ダンジョンコアを使えるようになれば転生者たちに復讐できると思っていた。


でも、僕は自分で生み出した妖怪一人に勝つこともできないのだ。


「はぁ」


「どうされたのですか?」


天狗が話しかけてくる。


「僕は弱い。半妖だから仕方ないのかもしれないけど」


「それは違います。半妖でも強くなれます」


「本当?」


「ええ、あきらめずに毎日必死に努力すれば」


「そうか」


俺は立ち上がった。


「もう一度付き合ってくれ」


「何度でも」


俺は地底で武術の稽古に励んだ。


来る日も、来る日も。


走ったり、型を繰り返したり、直接戦ったり、




半年くらいたったころ、天狗は僕に基礎は固まったといった。


「ほんとに!やった」


「よく頑張りましたね。これからは実践の中で鍛えていくことも重要になってくるでしょう」


「ああ、たくさんの妖怪と組み手をすることも大事ってことだろ?」


「ええ」


「そうか」


俺はダンジョンコアの前に立った。


―必要ポイント 3万


召喚 河童 烏天狗

水と風の竜巻の中から、河童と烏天狗が四体現れた。


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