遂にガチャ!遂に女性英雄!
俺の考えた序盤ブースト計画は、概ね上手くいった。
戦闘で得たドロップアイテムを、交換所で売って信仰を手に入れて、その信仰で資材を購入する。
手に入れた資材で更に戦闘を行い、またドロップアイテムを手に入れるというサイクルだ。
ただ、ある程度以上戦闘を続けていくと、敵が徐々に強くなっていって五人だけでは人手が足りなくなってしまった。
なのでドロップした英雄の魂から英雄を創造し、前線に送って戦力を増やす。
そうすることで攻略も再開出来たのだが、戦闘に参加する英雄の数が増えれば、当然戦闘で必要になる資材の量も比例して増え始める。
そんな生活を続けて早一ヶ月。
現在前線はかなり押し上げており、敵の数も強さも最初の頃と比べて格段に上がってしまった。
今の状況だと、資源購入サイクルでは殆ど黒字を見込めないほどに、前線では同じ顔の英雄戦力が必要になってしまっている。
これ以上戦線を押し上げてしまうと、戦場を防衛維持する資材の経費が都市で生産される資材経費を上回ってしまうので、もう序盤ブーストは不可能だろう。
そして、このブースト計画の結果。
ついに俺は、大量の信仰を手に入れたのである。
―・―・―・―
「これで……これで、ガチャが出来るぞ!」
「「「御目出度う御座います、ファントム様。」」」
秘書達がお祝いの言葉をくれた。
攻略が進むと新たな都市を建設するという話が出てきて、秘書が一人では足りなくなってしまったのだ。
なので特殊部隊出身のクロードと、逃亡補助スキル持ちの優男であるエーリッヒも新たに創造して秘書に加え、合計三人体制で仕事を回している。
秘書にするなら高柳君が一番事務仕事が得意なのだが、ぶっちゃけ同じ顔が何人も居ると俺が混乱するので、別々の英雄を秘書に任命した。
因みにあれからガチャは回してないので、ドロップの英雄しか増えていない。
なので現在居る英雄達は、全て初期ガチャで出た三種類と同じ英雄のみだ。
今もこの世界の何処かでは、大量の同じ顔軍人が巡回したり戦争したりしてることだろう。
「それでは早速、ガチャを選ぶか。」
「ファントム様はどのような英雄を求めておられるのですか?」
金髪優男のイケメンであるエーリッヒが問いかけてくる。
この一ヶ月で彼ら英雄たちとも大分仲良くなった。
最初は軍人然とした態度を崩さなかったが、俺から積極的に話しかけたり食堂で飲み会を主催したりと、色々頑張った成果だ。
なんで俺がこんな苦労をしなければ。と、思いもしたが、英雄達の前でも神様として振る舞い続けるのはちと辛いものがあるので、そこは我慢して頑張ったのだ。
「女性英雄を呼び出そうかと考えている。」
「ほう、女性ですか。」
筋肉ダルマのクロードが声を上げた。
彼は見た目に反して子供好きで、自身が孤児だったのもあってか孤児院によく立ち寄って子どもたちと遊んでやっているらしい。
巡回しているクロード量産型達からも現地の孤児院の情報も上がってきて、追加予算の申請が出されたりしている。
現状は財源に余裕もあるし、彼らの好感度を稼ぐためにも、申請は勿論全て許可してある。
因みにロリコンではないらしい。
実際に冗談交じりで聞いてみたら、笑いながら「それはないです。」と言ってたし。
子供好きと聞いてロリコンではないかと一番に疑うのは、現代人の良くないところだな。
「私はあまり、女性が得意でないのですが……。」
そう言ったのはイケメン十七歳の高柳君である。
彼は代々軍人を輩出してきた名家の出身で、幼い頃から男社会で育ってきたので女性と縁がなく、街中でも女性から声を掛けられると戸惑ってしまうのだそうだ。
イケメンのさりげない話しかけられる自慢が癪に触ったので、その場で「もしかしてホモか?」と問いかけて盛大に否定されたりもした。
周りは笑っていたが、一人ぐらいホモ英雄が居てもおかしくないと俺は考えてるぞ?
……まぁ、俺の貞操を狙われると困るのだが。
「巡回ではどうしても市民の女性と話すこともありますからね……私も少々苦手ですが、共に頑張って慣れましょう。」
優男のエーリッヒが高柳君を慰める。
一番遊んでそうな顔をしてる癖に、こいつも高柳君同様に奥手らしい。
三人中二人も女性が苦手ってのは流石にどうかと思うが、まぁ男社会の軍隊で生活していると女性との接点がないから慣れてないのだろう。
ぶっちゃけ俺も、職場に女性が居なかったし彼女も居なかったから、あんまり慣れてないし。
「この男だらけの職場にも、華が欲しいだろう?神様からの贈り物なんだから喜ぶがいいさ。」
「はっはっは。全くですな、ファントム様。」
「クロード中尉も他人事だと思って……。」
「正しく他人事だからな。新しく来る同僚相手に、照れて無様を晒すなよ?」
「私は大丈夫だが、高柳中尉は心配だな。そういえば別の私に聞いた話なんだが、この前別の高柳中尉が巡回で……」
「ちょ、ちょっとエーリッヒ中尉!?それは私じゃないですからね!」
うんうん。仲良き事は良き事かな。
会話の節々で別の私とか別の高柳がとか、そういう部分にはまだ違和感を覚えるが、彼らの中では別の自分の存在を受け入れることが出来ているようだ。
一応彼ら量産英雄達は、帽子と軍服の色と模様で識別が出来るようにしてある。
だが顔も声も一緒なので、飲み会の時には誰がどのエーリッヒで、どれがあのクロードで、これがその高柳君だったのかが分からなくなる。
まぁ、間違えても彼らは寛大に許してくれるので、間違っていても問題はないのだが。
因みに名前を呼ぶ時は、名前の後にAとかBとかを付けて呼ぶ。
そう聞くとゲームの雑魚敵みたいで嫌だが、エーリッヒだとエーリッヒ=A・ヴァイツェルンとなるので意外と格好良かったりする。
「ともかくガチャをするぞ。ちょっと邪魔になるから、壁際に寄ってくれ。」
「「「はっ。」」」
ガチャガチャの機械は結構大きいので、執務室の中央に出すために移動してもらった。
もう、回すガチャは決めてある。
今まで貯めに貯めた信仰の殆どを費やして、女性英雄限定ガチャを引くのだ。
なんと、女性限定ガチャの中でも中~高レアリティのキャラが出やすいガチャで、最低でも☆4以上の英雄が登場するビッグなガチャだ。
最初は、低レアリティでもいいから大量にガチャを回して大量に女性キャラをゲットしようかとも考えた。
だが、性別指定や軍人などの職種指定のガチャは総じて値段が高いので、結局大量にガチャを回せなくなるのだ。
女性限定以外で安いのを回して数撃ちゃ当たる作戦という手もあるが、あんまり安すぎると今度は自分の世界の英雄ばかり出てしまうし、自分の所の英雄が出ないようにと高めに設定すると、結局回す回数が減って女性が出ない可能性が高くなる。
それならば。
確実に女性英雄を出す為に。
そして、この女慣れしてない連中に潤いをくれてやる為に。
何より黄土色の空気を浄化して、俺の心を癒やす為に。
俺は女性限定ガチャを引くのだ!
ついでに高レア女性とかだと嬉しいので、買える中でも一番値段が高いヤツを選んだ。
ほら、ガチャでレア度高いキャラが出ると、嬉しいじゃない?
「では。レッツ、ガチャゴー!」
ちょっとテンションが上がり過ぎてハイになり、気付けば掛け声を出しつつ指を差していた。
軍人英雄達が居ることを思い出して少し恥ずかしくなる。
「「「レッツ・ガチャゴー!」」」
おい、復唱すんな。
マジで恥ずかしくなってきたじゃねぇか。
それはさておき、ガチャ抽選機が現れてカプセルを一つ排出する。
カプセルから漏れ出る光の色は、青。
☆4~6レアリティの色である。
流石に☆7以上は出なかった様ようが、それでも十分な結果だ。
早速カプセルを開けて魂の石を手に取る。
そして、頭の中で『開示』と念じた。
ナルキア・リッソール 女性 魔道士
レア度:☆☆☆☆☆ ☆(6)
戦闘力:B+ 智謀:SS- 特殊能力:S- 成長性:B
スキル:『魔導の深淵』
「おおぉ……。」
思わず声が漏れてしまった。
女性限定ガチャなので女性英雄なのは当然として。
☆6だ。
☆6のキャラだ。
最低保証が☆4以上だったから、☆4キャラが出るのも覚悟していたのに。
これは嬉しい誤算である。
「どうされました?」
唸るような声をあげた俺を心配したのか、クロードが問いかけてくる。
「☆6、レアリティのキャラが出た。」
「おお、それは素晴らしい。」
そう、素晴らしいのだ。
しかも、ただレア度が素晴らしいだけではない。
智謀が非常に高いキャラなのだ。
このキャラ性能とは、キャラの性能の目安を十九段階で表示するもので、最低がEで十八段階目のSSS+の次である十九段階目のExまで表記されるらしい。
EからCまではそのままだが、B以降はB-→B→B+と一つのアルファベットで3段階に分けられる。
戦闘力は文字通り戦闘能力の高さで、特殊能力が特殊なスキルの有無とスキル性能の強さを表す。
成長力は今後の経験によって戦闘力がB+からA-に上昇したり、新たなスキルを得たりするためのものらしい。
智謀は少し変わった値で、智謀が高いと戦闘部隊を組んだ時に部隊員全員の戦闘能力が向上するというものだ。
算出方法も特殊で、英雄が元々持つ知力と特殊スキルの性能から算出されるらしく、智謀が高いからと言っても特殊能力の値以下だとそれほど頭が良くなかったりもするらしい。
ぶっちゃけ十九段階もあると言っても半分である十段階目の表記がS-で、それ以降はSS+だとかSSS-だとかばかりなので、パッと見だと非常に分かり辛い。
だがそれは、ゲームの頃のキャラ性能インフレの名残だ。
ゲームが長く続くにつれて、キャラの性能がインフレを起こすというのは良くある話だ。
『神様の箱庭』というゲームも例に漏れずインフレを起こして表記が増えていったのだ。
元々は、最高レアリティが☆5のゲームだったからなぁ。
☆6~☆9が新しく登場するのに合わせて、キャラ性能のアルファベットもインフレしていったんだよなぁ。
……現実になった今ぐらい、その微妙な名残は消しても良かったと思わないでもないのだが。
以上の元世界の知識&ヘルプ本の知識から考えると、智謀のSS-と特殊能力のS-は三段階分の差があり、最低でもその三段階分を埋めるだけの知力があるキャラだということをである。
まぁこれは一例であって、例外は幾らでもあるらしいのだが。
「更に素晴らしい情報だ。智謀が高いから、ひょっとすると新たな秘書官が登場することになるかも知れん。」
その言葉に一喜一憂する秘書三人。
微妙な顔の高柳君と、澄まし顔で誤魔化しているが若干動揺してるエーリッヒ。
二人には悪いが、これは俺にとって最良の結果だ。
何せ、男だらけの執務室に一輪の花が咲くかもしれないのだから。
「それでは、新たな英雄の誕生だ。『創造』!」
『創造』と口に出す必要はないのだが、ノリと勢いで唱えながらそう念じると、石が青い光を放ちながら床へと降りていく。
床に着地すると同時に、青い光の柱が立ち昇っていく。
英雄創造で何度も見た光景だが、光の色が違うだけで大分新鮮に感じられるものだな。
そして、光が止んだ。
そこに立っていたのは。
背中まで届く、金色に輝く長い髪。
碧くて大きな神秘的な瞳。
人形のように整った顔立ち。
白い豪奢なドレスを身に纏い、まるでお姫様のような姿。
そんな、歳若い少女の英雄が立っていた。
「……初めまして、我らが神よ。貴方の呼び声に応じて参りました、ナルキア・リッソールでございます。」
鈴を鳴らした様に可愛らしい声が部屋に響く。
ドレスの端を摘みながら、まるで舞台役者のような身振りで礼をするその姿は、大げさで有りながらも非常に容姿と合っていて、違和感を感じさせない。
「……ナルキア・リッソール、か。」
幸か不幸か、俺にロリコンの気はない。
なので出来れば、スタイル抜群の大学生ぐらいの年齢なキャラが理想ではあった。
だが、それでもこの娘は美しい。
この世の物かどうかを疑ってしまうぐらいに美しい少女だ。
彼女の声を聞いた瞬間に、思わず心臓がドキリと跳ねてしまった。
これなら黄土色の空気は浄化されて、今日から執務室にはバラ色の空気が広がる事だろう。
もしかしたらもしかして。
あちらから言い寄ってきて、ウフフな展開も有り得ないとは言えない。
R-18系列のソシャゲなら定番の展開だ。
いや、ロリコンの気はないのだが。
しかし女性からのお誘いを断るのは、男としてどうかとも思うのだ。
特に意味はないが、俺の私室は執務室から直結で行くことが出来る。
特に意味はないが。
「俺のことは、ファントムと呼ぶように。それと君は、秘書官として働くことが出来るか?」
「はい、ファントム様。秘書の勤めは経験がありませんが、私の叡智をもってすれば秘書官としての仕事も悠々と熟してみせますわ。」
なんとも自信有りげな言いざまだ。
まだ少女にしか見えない外見だが、英雄の外見と中身が剥離しているのは高柳君で経験済みだ。
きっとこの少女も、見た目からは想像出来ない程に高い知能を持っているのだろう。
何せ、智謀がSS-なのだから。
「では、今後は君を秘書官に任命する。横に居る三名が先任の秘書たちだ。分からないことがあれば彼らに聞くように。」
「はい。畏まりましたわ、ファントム様。」
そう言って再度、優雅に礼をするナルキア。
本当に、奮発して高いガチャを回して良かったと思えた。
可憐な美少女が執務室に居るだけで、ここまで心が癒されるとは。
きっと今日からは、バラ色の空気だけでなくバラ色の生活も待っていることだろう。
ちょっと気がかりなのはイケメン英雄連中が、この娘を毒牙にかけないかどうかだが。
先任秘書だと紹介した男連中に目をやると、皆気圧されたように背筋を正して不動の体勢だ。
緊張してるのか?それとも一目惚れでもしたのか?
気持ちは分からんではないが、この子は俺の秘書だ。お前らイケメンは他所を当たれ。
まぁ、もしかしたら俺を立てるために気を使ってビシッとしてくれてるのかも知れないが、それでも油断はならない。
女性が苦手と言った奴らも分類すれば男であり、男は狼であると相場が決っているのだ。
狼男の例もある。満月の夜には少女を保護してやらねば。
「それにしても、男の人ばかりの職場ですか。私の美貌に惑わされる人が出ないか心配ですわ……。」
そう言って秘書達を見ながら、身を隠すように身体を縮こまらせる。
その姿も愛らしく、庇護欲をそそる。これはイカンな。
ロリコンの気はないのに、男心をくすぐる完璧過ぎる所作のせいで心の中で何かが疼く。
まぁ、何にしてもだ。
軽く冗談を言えるようなら、ウチの職場にもすぐ馴染んでくれるだろう。
「ハッハッハ。子供は大好きですから、気をつけておきましょう。」
そしてノリよく返答する、ムキムキ筋肉のクロード中尉。
分かってるから笑えるが、普通に聞くと絵面的に犯罪的な発言だぞ?
「あらあら。ですが、私の身体は私の物でしてよ?誰にも渡しませんわ?」
「ハハハ、冗談ですよ。子供は好きですが、恋愛対象は大人の女性と決めておりますので。」
「あら、貴方もまだ私の美しさが分からない人でしたのね。まぁいいですわ。私の価値は私が知っていれば良いのですから。」
……ん?これも冗談の続きか?
なんか若干、変な言い回しじゃないか?
「この宝石のような瞳も、白磁すら見劣りする真っ白な肌も、出来れば誰にも見せたくありませんの。だって、こんなに美しいものを見せてしまえば、初めは興味がなくとも私に魅入られてしまう人が出てしまうかも知れませんでしょう?」
ちょっと雲行きがおかしい。
この女は一体何を言い出してるんだ?
「ああ。出来ればこの身を宝石箱へと入れて、大事に大事に閉まってしまいたいのですが、私に見合うだけの美しい箱がないことがこの身の不幸ですわ。もう少しだけでも醜く産まれていれば、このような悩みなど抱かず済んだでしょうに。」
おい。
ちょっと待て。
大体分かったぞ、コイツの性格が。
「まぁ、無いものねだりをしても仕方ありませんわね。そうですわ、ファントム様。私の席には大きな鏡を用意して下さるかしら?仕事中でも私の美しさを見れるなら、仕事にも身が入ると思いますので。」
「あ、ああ。それは用意させておこう。それはそうと自己紹介してもらおうと思ってるのだが……その前に、一ついいか?」
「はい。何でございましょうか?」
「お前、ナルシストか?」
俺も、ちょっと混乱しているのだと思う。
初対面から五分も経っていない相手にそんなことを聞くだなんて、失礼にも程がある。
神様となってから、基本的に周りには自分より下位の者しか居なかったので、感覚が狂ってしまっていたのだろうか?
だが、そんな失礼なことでも、聞かなければならないと思ったのだ。
「ナルシスト?ああ、自己性愛者のことですか。女性にそんな質問はセクハラですわよ?ですが……そうですわね。性愛はありませんが、私は私をこの世の何よりも愛しているのは確かですわね。」
そして、聞かなければ良かったと後悔した。
―・―・―・―
「俺はさぁ……女性えいゆーって言えばさぁ。もっとこう、可憐でなんか、かわいいせーかくの子が来ると思ってたのよ。」
神殿の食堂で、俺は軍人英雄達と酒を飲む。
呑まないとやってられない。
「はいはい。そうですね、ファントム様。」
「んっだぁろう?お前もそう思うよな、エーリッヒ……あー。」
「エーリッヒ=Eですよ、ファントム様。」
「そう、エーリッヒ=E!そうだよなぁ?もっとこう、なんかしっかりした子が出ると思うよな?」
「はいはい、そうですね。」
そう言いながら、エーリッヒ=Eは頷いてくれた。話の分かるヤツだ。
そこにクロードが新しい酒瓶を持ってきて、俺のグラスに酒を注ぐ。
「俺もまぁ、ちょっと期待してましたから。少しだけ気持ちは分かりますよ。」
「だぁよなぁ!えーっと、クロード……。」
「秘書官のクロードなので、ただのクロードで大丈夫です。」
「そうかぁ。そうだよなぁ。ナルシストのロリとか、ぜぇったい世の中間違ってるよなぁ。」
「ははは。そうですねぇ。」
俺がグラスを傾け、一気に酒を煽る。
すると、周囲の軍人英雄達も俺にならってグラスを空けた。
「さっ、ファントム様。今日は朝まで飲み明かしましょう。」
「んあ?でも明日は仕事がぁ……。」
「新しい秘書官も来ましたし、明日はお休みなさっても結構ですよ。」
「そうだよ新しい秘書官だよぉ!あんのナルシスロリなぁ。俺がせっかく貴重な信仰を使ってなぁ……。」
「はいはい、そうですね。」
こうして夜は深まっていく。
きっとこの夜。俺と軍人達の絆は深まったはずだ。
明日は、三話分を一気に更新します。
ちょっとこの三話は、一気に出さないとアレな感じがするので……。
更新時間は17時、18時、19時の三回に分ける予定です。
予約投稿機能を使ってみたいんです。子どもが玩具を見つけた気分なんです。
もしも更新されなかったら、予約失敗してやんのバーカ!と笑ってお許し下さい。