幼少期5 召喚魔法は恋の魔法
新しく1話を追加したので、まだ見ていない方まずそちらをどうぞ!
「ヘルくん、練習は捗ってますか?」
「あっ、先生。順調に上がってるよ! ほら、ステータス!」
「ふむふむ、やっぱりほかの子より伸びが大きいわね。闇の魔法がもう0.04も上がってる」
彼女はは青空学校で先生をしていてジュディ先生という。すでに2人の子を成人させている、立派な奥さんだ。その経験を活かし前任の先生と交代したらしい。
ジュディ先生はやさしいし、教え方がとても上手で、みんなが好いている。
「先生の教え方が上手だからだよ!」
「あら、ありがとう。さて、そろそろ今日はお開きにしましょうか」
「「「はーい!」」」
おっ、もうそんな時間か。やはり魔法は楽しくて時間がたつのが速いな。
それじゃあ、計画の開始だな!
そう、題して
『シルヴィちゃんとカインズくんをくっつけよう!』
え、まんま? いいんだよ、わかりやすいだろ。
具体的には、
召喚魔法で蝙蝠を召還し、シルヴィちゃんを怖がらせる。
それをカインズが助ける。
そこで俺が「カインズくんかっこいい! まるでシルヴィちゃんの王子さまみたいだ!」
とでも言ってあとはアドリブでいけるだろ。
適当すぎ? いいんだよ、自然差を出すためにうんたらこうたら……
「ヘル―! 帰るわよー」
「あっ、姉ちゃん。今日はちょっと用事が……」
「用事? まぁいいけど、早く帰ってきてよ?」
「うん、わかってるー!」
よし、姉ちゃんは1人で帰っていった。
シルヴィちゃんは……おっ、カインズくんと一緒だ。
先生もいないしちょうどいいな。
「蝙蝠召喚!」
俺は声を潜めて、授業の合間に抉ってきた蝙蝠の目を使い蝙蝠を召還した。そして……
「シルヴィちゃん!後ろにコウモリが!」
「えっ? きゃっ! 怖い!」
「シルヴィ大丈夫か!」
よし、いいぞ。
「お、俺が退治してやる! とりゃ! えりゃ!」
いいぞ、もっとやれ。
「きゅぃ!(蝙蝠)」
「よ、よし! もう退治したぞ! 大丈夫かシルヴィ!」
よっしゃ!ここで俺が
「カイン「怖かったよおお!」ズくん……」
「シルヴィのことは俺がちゃんと守ってやるからな!」
「ずっと、守ってくれる?」
「もちろんだ!」
「カインズくんありがとお! 大好き!」
「え、好き?!」
「すんっ、カインズくんは私のこと好き?(うるうる)」
「も、もちろんだよ! 俺もシルヴィのこと大好きだ!」
「じゃあ、わたしのことお嫁さんにしてくれる?」
「あぁ!」
……なにこれ?
爆破していい? できないけど。
いやね、くっつけようとか言ってたのは俺だよ?
この事件だって俺が起こしたものだし。
でも、でもさ! 何勝手にイチャイチャしてんの!
てかもういないし!
俺いらなかったんじゃね?
「はぁ……まぁ解決したってことでいっか」
召喚魔法の新しい使い方を知った俺は、家へと一人寂しく帰るのであった。
…………
「ヘル、遅かったわね」
「そ、そんなことないよ母さん」
「そう? あぁ、そういえばエンジュが不機嫌そうにしてたんだけど何か知ってる?」
「さ、さぁ……」
あとでご機嫌取っておかないとな…
久しぶりに一緒に寝ようかな?
エンジュが10歳になってから母さんに控えるように言われてるけど、たまにはいいだろ。
ご飯を食べ終わった俺たち家族は就寝の準備に入った
「姉さん」
「……なに」
ご飯の時からずっとこの調子だ。
「えっと、今日は一緒に寝てもいい?」
「えっ! お姉ちゃんと寝たいの!?」
「うn「仕方ないな! 全くヘルは甘えん坊だな!」
何だこの早変わりは。
そんなに飢えてたのか……?
これからはたまに一緒に寝てあげよう。
そう、心に決めたのだった。
何気にカインズが出たのは初めてですね。
もー設定ガバガバすぎんよー
おかしな点があれば感想で教えてもらえると嬉しいです!