アリスと耳かき
「耳かきをしましょう」
アリス・マーガトロイドにいきなりそんなことを言われた。
「えっと.....なんで?」
疑問に思い聞く。
「なんでってそりゃあ貴方の耳が汚いからよ」
汚いって言われるとなんかじみに傷つく。
「....わかりました、マガトロさん」
ため息をつく、しかしアリスには顔が上がらないのは確かだ。魔法を教わっている身なのでわがままなどは言えない。
「その、ネギトロみたいな訳しかたはやめなさい」
案外気に入っていたがアリスはお気に召さないようです。
「そこのベッドでするからホラッ」
ベッドに座ってポンポンとアリスは自分の太ももを軽く叩いた。
「????」
よく理解できず呆けていると。
「膝枕よ。ひ・ざ・ま・く・ら」
......ここは天国だろうか、アリスに膝枕をされながら耳かき!素晴らしい!!あぁ!桃源郷はここにあったのですか!!
「早くしてくれないかしら?」
「はい!只今!」
我ながら素晴らしいスピードで返答する。
「し、失礼しまーす..」
凄く柔らかい...暖かくて、なんか......凄い!
「ひゃ!...ちょっとくすぐったいから余り動かないで」
気づいたら気持ち悪い話し、頬擦りをしていたらしい。
「じゃあ始めるわね」
アリスは手先が器用なので凄くリラックスして任せられる。
「耳の回りから綿棒で」
スースーっと耳の溝をなぞっていく。痛くなく、弱すぎない丁度いい強さだ。
「耳の周りは大分綺麗になったから、マッサージするわね」
「あれ?耳かきだけじゃないの?」
「サービスよ」
膝枕、耳かき、マッサージ、コンボである。
「クニクニ、貴方の耳たぶって以外と柔らかいのね」
以外とはなんだろう。
「耳がポカポカしてこない?」
アリスの綺麗な声が耳に入ってくる。だが耳垢で妨害されてると思うと少し腹が立つ。
「うん、ポカポカしてきた」
「そう」
クニクニとマッサージが続けられる。
「次は耳のなかね」
やったぞ!ついにだ!ついにアリスに掘られる!!なんか言い方がマズイかな?
「じゃあ入り口から」
サーっと音がする。ヤバイ気持ちよすぎる。
「中入れるから動かないでね」
「はいよー」
カリッと音がした。まさか!こんな早くに大物が!
カリッカリッカリッ ペリッ ゴソッゴソッ
ふぅっとアリスが息をついた。
「おっきいのとれた?」
「ええ。大きいのだけれども貴方の耳の中では小さい方ね」
僕の耳は四次元なのか!?
「もう一回いくわね」
カリカリ ゴリゴリ ペリッ カリカリ スー メリッ カリッカリッ ザッザッ
「カリ..カリ..」
アリス..言葉に出てる...。可愛い!!
ザクッザクッ
大きな物に当たったようだ。
「痛かったら言ってね」
「分かった」
ザクッザクッ メリメリメリ カリッカリッ メリッ カリッカリッ メリッ
ゆっくり確実に耳垢が取れていく。
突然何かが一気に抜けた感覚。
「とれた!」
珍しくアリスがはしゃいでいる。可愛い
「梵天で、綺麗にするわね」
「お願いします」
「えいっ」
アリスがいきなり頬に梵天を当ててきた。
「フワフワ~フフッ」
滅茶苦茶可愛い。
「冗談よ」
クスクスと笑うアリス。
「くすぐったかった」
「ごめんなさい。貴方を見るとつい、いじめたくなっちゃうの」
何て言うか魅力的である。
「ほらっいれるわよ」
フワフワした物が耳の中に入ってくる。そのままくるくると回された。
「綺麗になったわ、後は仕上げね」
「仕上げ?」
アリスは耳に顔を近づけて、フゥーっと息を吹き掛けてきた。
とてもドキドキする。
「フフッ」
アリスは小悪魔見たいに笑った」
「反対を向いて」
そう言われて反対を向いた、その時にスカートが目くれ上がってしまったのか、下着がモロに見えてしまった。
白い、白い下着...パンツに白い肌。芸術的である。いつもは長いスカートだったのだが、今日は珍しくミニスカートであった。奇跡
アリスは気づいておらず、耳かきをしている。パンツ見放題状態である。けしからん!
フゥーっと息が耳に掛かりビクッとなる。
「ビックリした?面白い反応だったわよ...ん?」
流石に気づいたらしい。
「ごめんなさい!」
殺されると思ったのだが。
「ま、まぁ。男の子だから仕方ない...こ、今回だけ特別に見逃してあげるわ」
そういってスカートを直した。
予想外の反応に驚く。
「貴方って髪サラサラよね」
頭を撫でられる。凄く落ち着く。
「はいっおしまい!」
そういって膝枕を頭とベットの間から抜く。
「もうおしまいかぁ...」
がっかりしていると急に暗くなった。
視線を上げるとアリスが僕の上に覆い被さっている。
「ねぇ?私の下着を見たときどういう気分だった?」
今のアリスは凄い色っぽい。
「いや、えっと...... 」
「興奮した?」
「うん」
「そう」
クスッと笑ってアリスは僕の唇に唇を重ねてきた。昇天しそう。
ちゅっくちゅっ なんとも官能的な音が聞こえてくる。舌と舌が絡み合い、動く。
アリスは唇を離し、笑い僕に抱きついたまま眠りに落ちたのだった。
どうも!鈴音です!!
今回はなんとアリスに耳かきされちゃうというね!けしからんもっとやれ!!
なんとな~くできちゃった作品です!!気楽に読んで頂けるとありがたいです。
では。皆様ありがとうございます!!
また別の作品で会いましょう!!