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魔蝕の血~幻月~  作者: 倉元裕紀
第1章 覚醒
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4



 彼女はまるで抵抗しなかった。

 その軽い体を床に引きずり倒し、その上に馬乗りになって首に手を掛けても、彼女は指ひとつ動かさず、されるがままだった。

 しかし──

 その徹底した無抵抗ぶりが、こちらの疑心暗鬼を誘い、遂には飛び出しかけていた理性を引きずり戻していた。

 俺は、何をしてる?

 こんなことをして、いったい何の意味が──


「ねえ」


 喉が圧迫されているとは思えないほど、怜悧な彼女の声。

 ふと、焦点が体の下の少女に合う。

 シルクのように上質な漆黒のドレス。

 オーロラのように床に広がる黄金の髪。

 人形のように整った白い顔。

 そして、銀の瞳。

 幻月と目が合う。

 途端に、記憶喪失から復帰したかのような感覚が襲った。

 特に、体はその感覚が顕著だった。忘れていた体重と疲労感が一気に再現され、上半身を支えることすら困難になる。

 もはや、首を絞めるどころじゃない。

 彼女の首から手を離し、その両側の床に手を突いて、精一杯踏ん張る。

 その手が痙攣するように震える。

 体も。

 肺も。

 心臓から狂ったドラマーのような鼓動が伝わってくるのが、はっきり分かった。


「ねえ」


 呼吸を整えながら、彼女に意識を戻す。

 すると、それを待ち構えていたかのようなタイミングで、彼女は微笑んだ。

 不思議と怖くはない。

 普通の少女の、とびきり可愛らしい少女の、澄ました笑顔だ。


「ねえ……、どうして、本当のことを言わないの?」

「何?」

「貴方、本当はやってみたいことがあるんじゃない?」


 またその話かと、内心うんざりする。もっとも、表情を取り繕うような余裕はないので、顔に出ていたかもしれないが。

 しかし、それを見ても、彼女の表情は変わらない。


「本音を口にして、馬鹿にされるのが嫌なの?」

「黙れ」

「それとも、どうせ出来もしないと自分から諦めているの?」

「黙れ」

「だけど、そんなこと、実際にやってみないと分からないんじゃない?」

「黙れ! 黙れ! 黙れ!」


 叫ばずにはいられなかった。

 これ以上感情を高ぶらせれば、心臓が暴発するかもしれない。そういう予感が確かに頭の隅にあったけれど、もう、そんなことはどうでもよかった。

 そうだ。

 壊れろ。

 壊れろ。

 こんな体。


「もうやってみたんだよ! それでも、やってみても駄目だったから、こんなとこにいるんだろうが! あんたは知らねえだろうけどな、人間の中には、何やったって駄目な奴がいるんだよ! 何やったって、馬鹿だクズだ役立たずだって言われて、消えろウザい死ねって言われて、本当にゴミみたいに殺されて捨てられる奴が、ここにいんだろうが!」

「それが嫌なの?」

「嫌に決まってんだろうが!」


 まだ何か言ってやりたかったが、乱れた呼吸がそれを妨げた。

 だけど、それでも心臓は破れない。

 死ぬことはできない。

 こんな死にかけの体でも。

 こんなみっともないことまで言わされても。

 それでも、死ねない。

 何故か、体は生きようとする。

 勝手に生きていく。

 勝手に。

 勝手に。

 うんざりだ。

 もう、うんざりだ。

 何だよ。

 何だよ。

 その時、急に。

 涙が出た。


「──何なんだよ、これ」


 惨めに潤んだ鼻声。

 馬鹿だ。

 馬鹿すぎる。

 こんなところで泣いたって、どうにかなるわけない。泣いたってみっともないだけだと、恥を晒すだけだと分かっているのに。

 だけど、そんな僅かな水滴さえ、自分は止めることができない。

 自分の体でさえ、自分の思い通りにできない。

 クズだ。

 本当にクズだ。

 クズ過ぎる。


「くそ! くそ! くそおぉ!」


 もう嫌だ。

 嫌だ。

 嫌だ。

 早く壊れろ。

 壊れろ。

 壊れろ。

 こんな体。

 こんな人間。

 消えろ。

 消えろ。

 でも。

 その時。


「──言えるじゃない」


 氷のように冷たい指が、その愚かな涙を、優しく拭ってくれた。

 そして、水滴な去って開けた視界の先で。

 彼女の微笑みは全く変わっていなかった。

 何だ?

 何か、何か──

 体のどこかから、何かが抜けていったような、そんな気がした。


「ちゃんと言えるのに、どうして言わなかったの?」


 そう言った瞬間、彼女がこちらの胸を押した。可憐な彼女に似つかわしい、穏やかで淑やかな仕草だったが、思いの外強い力があって、そのままバランスを崩して後ろに倒れる。もっとも、そこにはベッドがあったので、それが背もたれになって、尻餅をつくだけで済んだが。

 逆に、馬乗りの状態から解放された幻月の魔王は、仰向けの姿勢からゆっくりと起きあがる。

 その仕草が、また──

 何かを誘うような、勿体つけるような悠長な動き。明らかに、こちらの視線を、いや、男の視線を意識した、経験豊かな女の妖艶な動きだった。だけど、それでいて、彼女の外見は、可憐で無垢な少女そのものなのだ。

 このギャップ。

 急に香ってくる、背徳への誘惑。

 理性というものが弾け飛びそうな、いや、それどころか、人間という殻すら捨て去って、雄の獣へと戻りたくなるような、強烈な刺激。

 自然と目が、黒のストッキングに包まれた細い足や、短いスカートの裾、肩にしなだれ落ちる黄金の髪に引きつけられる。

 唾を飲む。

 心臓の鼓動が収まらない。

 しかし。

 駄目だ。

 駄目だ。

 その誘惑とは全く逆の、彼女に手を出すことへの躊躇いが、中から叫び声をあげていた。

 どうしてかは分からない。

 ただ、こいつに手を出したら、俺は破滅する。どんな拷問よりも、どんな地獄よりも恐ろしい破滅が、その快楽の先に待っている。

 それは、そう──

 喪失。

 俺が俺じゃなくなる。

 俺という存在が、完全なる無へと帰する。

 その予感が恐怖の震えとなって、疲労による痙攣との共振を起こし、まるで地震のようにガタガタとベッドを揺らしていた。

 その時。

 音もなく。

 気配もなく。

 いつの間にか、少女の淡い瞳が、目の前にあった。

 両膝をこちらの股の間に揃えて突いて、両手でベッドを掴んで体を支え、少し動けば唇を奪えそうなほど近距離で、彼女がこちらを見つめている。

 呼吸が止まった。


「ねえ、もっと話してみたら?」

「……へ?」

「貴方がしてみたいこと、他にもあるんじゃない? 面白そうだったら、手伝ってあげないこともないけど」


 何を言ってるんだ?

 こいつは──

 が、その直後、彼女の言葉を理解した脳が最初に弾き出したのは、不信の感情だった。

 馬鹿な。

 そんなわけない。

 そんなうまい話、信じる奴はいない。

 酒場で働いていた頃、そうやって言い寄る女を何人も見てきた。もちろん、自分に言い寄ってきたわけじゃないが、傍目に見ているだけでも、その薄汚い性根が透けて見えた。連中は単に自分が甘い蜜を吸いたいだけだ。馬鹿な男と陰で嘲りながらも、そいつらを利用して、後で足蹴にしたいだけ。その花が枯れそうになったら、あっさり見限って別の花に去っていく。使い捨てのシーツのように。

 自分を身包み剥いだ連中だってそうだ。仲間にしてやるという言葉は、結局、人気のない場所に誘い出すための口実だった。彼らを紹介してくれた酒場のマスターだって、彼らから分け前を貰っているはずだ。今思えば、話がきたタイミングといい、妙に調子のいい口振りといい、どう考えたってグルだったのだから。

 この世に、無償で人助けをする奴なんて、いるわけが──


「それは心外」

「え?」

「この私が、低俗な人間達と同じに見える?」


 彼女の淡い瞳を見つめる。

 見える、と言ったら、それは嘘だ。

 そして、心がそう答えた瞬間、その瞳が微笑む。


「だけど、それもやっぱり、月と一緒」

「へ?」

「私のことを美しいと、どこかの人間が言ったとしても、彼らにその本当の価値が理解できているとは到底思えない。同じ輝きを見ていても、見る目を持たない人間達にとっては、私は単に、可愛らしい少女。機会があれば付き合いたい。キスをしたい。抱いてみたい。もう少し過激に言えば、口にできないようなイヤらしいことをさせてみたい。それどころか、隙さえあれば、宿だろうが遺跡だろうが押し倒して、力づくで犯してやりたいとさえ考えている。直接そう思わない人でも、あの子の旦那になった男は、さぞ毎晩お楽しみだろうとか、そういう目でしか見られない」


 不思議だった。

 そうだ。

 その通り。

 まさに、その通り。

 まるで自分が考えたことのように、一切の抵抗なく、その言葉を受け入れている自分がいる。

 そうだ。

 そういう連中が、この世に溢れかえっている。

 いや、そんな連中しか、この世界にはいないんだ。


「だったら、貴方は何を気にしているの?」


 短い言葉。

 しかし。

 その端的な響きに反比例した、とてつもない衝撃が走った。


「──だよな」


 咄嗟に答える。

 そして頷く。

 そうだ。

 そうだよ。

 その通りだ。

 くだらない。

 くだらないことだ。

 俺は、どうして、そんなくだらないことを気にしていた?

 どうして、そんなクズ共が言うことなんかに、一喜一憂していたんだろうか。

 再び、彼女の銀の月が瞬いた。


「そんな奴らが言うことなんて、放っておけばいいんじゃない? せいぜい、煩い蝉が鳴いている程度にとりあえっておけばいい。私も貴方も、人間の言葉を理解する能力があるけれど、だからといって、聞こえてくる言葉全てに、真面目に返事する必要はない。そもそも、人類のコミュニケーションなんて、まだそんなレベルじゃない?」


 なるほど。

 そうか。

 その通りかもしれない。

 正しい。

 彼女が言っていることは間違ってない。

 俺がこんなに生きにくかったのは、つまり、そういう──


「どこかの夫婦が『愛してる』と言葉にし合ったところで、彼らが本当に同じ愛を共有できている例は、せいぜい数%。貴方のことを『キモい』と言った女がいたとして、本当に気持ち悪いのかどうか、言った本人でさえ理解できていない。ただ、何となくいい気分、悪い気分といった感情を、たまたま連想した近い言葉で表現しているだけ」

「……赤ん坊と同じだ」

「ええ、そう」


 顔を少し離して、彼女は口元だけでクスリと微笑んでみせる。


「お腹が空いたとか、体が汚くて気持ち悪いとか、何か不快なことがあった時に、赤ちゃんは泣く。何か嫌なことがあった時に『キモい』と表現、何か感動したら『可愛い』と表現する。あといくつくらい語彙があるのかしらね? ああいう人達って、10年にひとつくらいの単語しかマスターできないのかしら」


 俺は少し笑った。

 そうだな。

 馬鹿だ。

 馬鹿の集いだ。

 そうだ。

 馬鹿なのは、俺じゃなくて──


「どうして彼らがそんな非効率な表現をしているのかと言えば、要するに、彼らに言葉を選ぶ能力がないから。その上、自分の能力不足で感情が伝わらないだけなのに、それを他人のせいにして、環境のせいにして、年齢のせいにして、決して自分は上達しようとしない。たまたま語彙が合った人とだけ付き合って、傷を舐めあって生きていくわけ。そんな怠惰な生き方で、今より世界が広がるわけもないのにね。そして、結局彼らは──」

「その薄っぺらい世界の中で死んでいく」


 後を継いで答えてやる。

 彼女の銀の瞳が瞬く。

 そして、不敵に笑ってきた。

 こちらも、笑ってみせる。

 笑った。

 笑えた。

 もしかしたら、こんなに自然に笑ったのは、生まれて初めてだったかもしれない。

 彼女はさらに顔を離して、床に座り込む。足を横に折り畳んだ、女性特有の座り方。冷気の中に感じられていた僅かな体温が離れてしまって、少し残念な気もしたが、よく考えればそうでもなかった。

 いや。

 むしろ、これくらいの距離が相応しい。

 綺麗な女性との物理的な距離が離れて、残念だと思うのは、きっと、低俗な思考だ。

 馬鹿の発想。

 馬鹿が考えることだ。

 俺は、嫌だ。

 そんな奴らと一緒は嫌だ。

 いつの間にか、彼女の笑みが、可憐な風貌にお似合いの、少女らしい素直な表情に変わっていた。


「それが、この世の法則。自分で考えようとしないで、自分を省みることをしないで、幸福になれる人はいない。幸福って、まだ誰も公式化できないくらい複雑で難しいものだって、それくらい常識だと思うんだけど、金さえあれば幸福だ、愛さえあれば幸福だって、堂々と言う人がいるのは何でかしらね。そのせいで子供が勘違いして、金とか愛だけ盲信的に追い求めてしまう人間が増えていることに、そろそろ気付いた方がいいと思うんだけど」

「……他人事みたいな言い方だよな」

「ええ。だって、結局のところ、私には関係ないことだから」


 彼女は澄まし顔で言った。確かに、魔王なら関係ないことかもしれない。しかし、その表情が少し可笑しくて、また笑ってしまった。


「ねえ」


 再び彼女が、その前置きを口にする。

 幻月の銀の瞳が、こちらをじっと見据えている。

 今にも笑い出しそうな、ワクワクしているような、悪戯好きな少女みたいな、危うい表情。

 彼女が何を聞きたいのか、その顔を見ただけではっきり分かった。


「貴方は、何がしてみたいの?」


 俺は、世界一可憐な彼女の瞳を見ながら、考えた。

 最初に浮かんだのは、『死にたい』という言葉。

 当たり前だが、それは却下だ。

 もうそんな気分じゃなかったというのもあるが、それ以前に、そんな貧相な言葉、使うのが嫌だった。そんな言葉で、いったい何が伝わるというのか。感情的になった言葉を吐き出すだけでは、慰めにもならない。俺をキモいとかウザいとか言ってた女共と、同レベルに堕ちるのだけは御免だ。

 だとすると、自分の心に残るものは何だろうか。

 故郷の奴らを見返してやりたいという思いだろうか。

 いや。

 もう、あんな奴らはどうでもいい。素直に考えてみれば、あいつらが俺をどうこう言おうが、蚊に刺されたほども痛くないのだ。馬鹿な犬がキャンキャン吠えてきたとでも思っていればいいだけのこと。どうせそのレベルの表現しかできない連中なのだから。

 そう。

 そうだ。

 そこでようやく、俺は気付いた。

 子供の頃からずっと、俺はどうなりたかったのか、それが今やっと分かった。

 奴らを見返したかったわけじゃない。

 奴らに認められたかったわけでもない。

 奴らと同じなのが、嫌だっただけだ。


「──やめる」


 俺は答えた。

 視線の先では、じっと答えを待ってくれていた、いつもと変わらぬ彼女の微笑みがある。

 彼女の綺麗な銀の月に、俺は宣誓した。


「俺は、人間をやめる」


 静かだった。

 彼女の笑顔もまた、静かだった。月が映る湖面のように、波間の立たない穏やかな表情がそこにあった。

 それだけで、嬉しかった。

 はっきり言って、馬鹿な言葉だとは思う。故郷の人間だったら、まともに取り合ってはくれなかっただろう。いや、結局のところ、彼らは何を言ったって、真面目に聞いてはくれなかった。いくら夢を語っても、返ってきたのは罵倒の言葉だけだ。だから、いつしか夢は語るものじゃないと思うようにしていた。学校や道端で、何気なく将来のことを語り合う同級生達を、見ないフリしながら。

 だけど、彼女は違う。

 もしかしたら彼女は、人生で初めてできた──


「やってみたら?」

 

 やっぱり、いつか聞いたのと同じ台詞が、彼女から返ってくる。

 世界で最も可憐で、最も優しい微笑みで僅かに首を傾げながら、こちらの視線を真っ直ぐ受け止めてくれていた。


「──ああ」


 俺は頷く。

 そうさ。

 俺はやる。

 やってやる。

 もはや、できるかできないのかという予測さえ不要だった。ただ、心からやってみたいと思える。どんなに困難でも、最期までやり通す覚悟があった。その最期が惨めなものであっても、後悔しない自信があった。

 そうか。

 そういうことか。

 これが生きるということだと、今初めて理解した気がした。


「ね? 誰かに話してみるものでしょう?」


 不意に小声で呟いて、彼女は片目を瞑ってみせる。

 仲のいい女友達のような、お茶目で可憐な彼女の仕草が、殺人的なまでにキュートすぎて。

 もはや、笑って降参するしかなかった。


「だな」

「あら、それだけ?」

「分かったよ。ありがとう」


 こちらを上目遣いで睨んでいた彼女が、可笑しそうに吹き出す。目まぐるしく変わる彼女の表情に振り回されるばかりだったが、それでもとても心地よかった。

 そして、もちろん、彼女がとても愛おしい。

 事実上、彼女とある種の契約を交わしたのは、この時だったのかもしれない。

 彼女に近付きたい。

 もしかしたら騙されているのかもしれないという不安が、心のどこかにあった。あまりに話がうまく行き過ぎている気がして、それに戸惑っていたのだと思う。彼女があまりに綺麗に輝いて見えるので、それに引け目を感じていたのだと思う。

 だけど、それでもいい。

 たとえ命を失っても、彼女に近づけるのなら、後悔はしない。

 そこに何か、掛け替えのない価値が、命を懸けてでも目指すべき価値があると、俺は確信できていたのだから。



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