85/85
蛇足
月面人が全て停止した後。
完全な機械駆動式の人工知能・ラブリーは一人歩く。
月面と呼ばれていた地球にて、なんとか生活を始めた人類。彼等を尻目にラブリーは最後のミッションを果たすべく移動し続ける。
やがて辿り着いたのは、かつて零夏とソフィーが見付けた鉄箱。
ふざけた絵柄の描かれた、零夏の実家跡地に鎮座する物体である。
ラブリーは鉄箱の表面を何度か軽く叩く。
「起きてください、朝ですよ」
反応はない。ラブリーはもう一度ノックを繰り返した。
「起きてください、お父様」
月面人が全て停止した後。
完全な機械駆動式の人工知能・ラブリーは一人歩く。
月面と呼ばれていた地球にて、なんとか生活を始めた人類。彼等を尻目にラブリーは最後のミッションを果たすべく移動し続ける。
やがて辿り着いたのは、かつて零夏とソフィーが見付けた鉄箱。
ふざけた絵柄の描かれた、零夏の実家跡地に鎮座する物体である。
ラブリーは鉄箱の表面を何度か軽く叩く。
「起きてください、朝ですよ」
反応はない。ラブリーはもう一度ノックを繰り返した。
「起きてください、お父様」