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踊れ その果てでⅡ<ケルベロスの牙>  作者: 河野 る宇
◆最終章~螺旋は踊る
32/32

*続く果て

 そうして数ヶ月後──事態は徐々に収束に向かう。

 真仁まひとはその後、組織を解散させ消息不明となったが、2人はどこにいるのかなんとなく解っていた。

 日本政府は、「部分的クローン研究を積極的に行う」と表明し、現存するクローンの保護と今後のクローン作成に対する定義を模索する方針を打ち出したのだ。

 カイつばさは、しばらく日本にいたが再びモンゴルに飛び平和な生活を取り戻した。

 刺激のある生き方も悪くはないが、果てまで続く大草原を眺めて暮らすのも良い。



「戒~」

「なんだ」

 ソファに腰掛けながら、翼の声に険のない物言いで返す。

「真仁から」

 いぶかしげに小さな包みを見せた。

「! ほう」

 受け取って包みを開けると、中には小瓶が入っていた。

「? 錠剤?」

 カラカラと5錠ほど入った小瓶を振り、同封されている手紙を読む。

「──若返り?」

 戒は眉間にしわを寄せた。

『これで2年ほど介護を遅らせる事が出来るよ。真仁』

「プッ、あはははっ」

 手紙を読んだ翼が吹き出す。

「あのやろう……。俺で実験するつもりか」

 目を据わらせ、薄笑いを浮かべてつぶやいた。




END


*長らくのお付き合いありがとうございます。

<ケルベロスの牙>とは戒、翼、真仁の3人の事ですです。

 作中で説明しようかとも思ったのですけど、そうするとなんだか違う気がしてしまってですね……

 解っていただけた方がいたかなとか、解らなくてもいいかな~とか思ったり。強調するような事柄でもないからタイトルだけでいいか~と。

 読んでくださった皆様が少しでも楽しんでいただけたら幸いです。


 2011.3.6 河野 る宇


※作中に登場する戸塚、筒井の2人は瀬田 一郎さまのキャラクターです。

 これらのキャラクターは瀬田 一郎さまの著作権下にあります。

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