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踊れ その果てでⅡ<ケルベロスの牙>  作者: 河野 る宇
◆第3章~堂に入っては堂に従え
11/32

*含み

 次の日──

「ここが戸塚の拠点だと思うんだ」

 真仁は、目の前にあるパソコンのディスプレイに映されている地形に指を示す。

「大使館か?」

「旧ロシア大使館さ、彼らしい選択だよ」

 皮肉混じりに発すると、戒はその画像を見つめて小さく唸った。

「確証は掴めてないんだな?」

「うん、まだ予想の域を出ていないけどね。でもほぼ間違いないと思う」

 キーを打つと、赤いマークがいくつか示された。

「丸いマークが監視カメラ。四角いマークがその時に確認出来た武装している人間」

 都心から西の住宅街の端に位置している建物で、敷地面積は確かに広いようだ。

「周囲はすでに戦闘で家屋が破壊されてて、視界が邪魔されない場所になってるんだ」

「ふむ、戸塚について知っていることは?」

 真仁はそれに、苦い表情を浮かべた。

「そうだね、彼はとても臆病だと思う。でも権力とかには強欲かな。ついでに言えばショタコンだね」

「ほう?」

 戒は関心するようにつぶやき、ちらりと仲間と談笑している翼を見やった。

「やや歳は食ってるか」

「彼の好みだと思うよ」

 しばらくの沈黙が続き──

「とりあえず揺さぶりにかかる」

「派手によろしくね」

 言い合って戒は歩き出した。

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