8 護れるように
第8話です。久しぶりに長めにかけました。
「ルキナ、俺だって0だったんだ。緊張する必要なんてないよ。」
「う、うん大丈夫。うん!」
ガッチガチになってるぞルキナ。緊張することないのに。まあ気持ちはわかるけど。
「じゃあ始めるぞ。」
懐かしいかもな〜俺が味わったはじめての絶望の日が。
「汲み上げ式魔力保有量は0だよ。兄ちゃん、ルキナさん。」
「気にする必要はないよ。俺も汲み上げ式は0だもん。それに汲み上げ式の方は持っている人の方が珍しいもん。」
ルキナがどちらも魔力保有量が0のはずはない。調べてた訳でわないけど、感じるから。
「ごめん。ルクス君どれくらいあるとすごいの?」
「言ってなかったな、大体5〜10万くらいかな?2つ合わせて。ちなみに国家特別魔術師は合わせて100〜300万くらいだな。」
言いたくなかった。言ったら俺の魔力量が乏しすぎるってバレちゃうからね。
「ちなみに僕は、生産式が500万で、組み上げ式が300万くらいだよ。ルキナさん。」
「いくら有っても使えないんじゃ〜ね。アノス君。」
「5歳に言うな!」
そうなんだよ。こいつ、とんでもない魔術師の卵なんだよ!ずるくない?俺100だってのに。
「ごめんね、ルクス君アノス君組み上げとか、生産とかって何?」
あ、言い忘れてました。うん!忘れてたの!、、、、、、いやマジですみません。にしても頬赤くなるルキナもかわええ!
「生産式魔力保有量とは、自分の中で魔力を作り出すんだ。で、逆に汲み上げ式魔力保有量はこの星の魔力を汲み上げ魔力を得る。わかった?」
「うん。一応は。」
「で、魔力濃度ってのがあって、これは汲み上げ式のほうが上だ。濃い方が少ない魔力で発動できるんだよ。」
こんなんでよかったのか?結構雑になっちまったけど。
「ありがとう。ルクス君!」
「よし、生産式のほうも計ろう。」
「いいよルキナさん触って。」
「たのしみだな〜ルクス君見ててね。」
と言いふれた瞬間だろうか?
バリンッ!
「「は?」」
おいおい、この計測器数十億は耐えるやつだよ。しかも計測にはかなりの時間を要するんだぞ!今、計測器は一瞬で壊れた。てことは、、、、、ルキナの能力の断片すら計れてない。おいおい、どうすんだ〜これ。人間から魔王が生まれたぞ!
「兄ちゃんどうする?これは隠し切れる?」
知っているなぜならルキナの放つオーラが増してる。少し前までは凄い才能を持ってると思ってたけど。今は俺ですら怖い。
「アノス、平気なのかよ!」
「な訳ないでしょ。はじめて覚えた魔術が精神強化なんて、」
身体が無理やり覚えたのか?生き残るために。
「ルキナ、大丈夫か?」
ルキナの自我がなければ、お、俺は、、、、、
「ルクス君アノス君ごめんなさい。」
自我はあるのか?
「ルキナが無事でよかった。」
「すごく高いやつだよね、これ、ごめんなさい、ごめんなさい」
壊したことを怒ってると思ったのか?怒ってるわけない怒る理由がない。よかった無事で。
「ふ、ふふ、ふふふ、ふふふふふふふ、やっとやっと出られた。こんにちは。ルクス君私はルキナ!」
ルキナだ。様子がおかしいけどルキナなのは確実だ。
「私ね、寂しかった。私に邪魔ばかりされて、でも今は大丈夫。」
「兄ちゃん逃げなきゃ。」
「うるさいな〜死んで!」
やばい、どうしてか俺は動いていた。弱い魔獣には臆していた俺が。
「ルキナに人を殺させない!落ち着け!ルキナ!」
「あいつを殺さなきゃ。どいてよ!ルクス君、私のルクス君の大切な人は私1人でいいの!私だけのルクス君なの!!!」
「殺させない。誰一人。」
刀は呼び出せた正直勝てるとも思わない。
「がはっ、ルクス君?」
「俺が止める。ごめんルキナ。」
効いた!?どうして?、、、、、もしかするとまだうまく使えないのか魔術を!なら!
「《は》ああああ」(《身体強化》)
とらえた。ルキナの鳩尾に寸分違わず吸い込まれる。
「凄い短い詠唱!流石ルクス君。でも」
べきっ
っっ!折られたくそ、こいつに片手か?なら!
《パチン》
これが俺の努力の成果だ。名付けて、詠唱ならぬ詠唱だ!
「無駄!遅いの、ルクス君!」
速い流しきれない!
「オラッ!」
ルキナに蹴られた反動を利用して蹴りを繰り出すこれは入った。
「ふう、危なかったよルクス!」
それも避けるのか?でもまだ!
はぇぇ。でも、
「え。う、んんー!」
驚いてるのか?それはそうだろう。おれがうけたのだからな。肋骨はもうばっきばっきでも、作戦通りなんだわ。脚を掴んだままルキナの脚を軸に回転し、蹴りを入れる。
「んっっ!」
頭に入った!脳震盪必至だ。
「がはっ!」(《治癒》《身体強化》)
「おいおい、本格的にやばいぞついに魔術使いやがった。」
「や〜っと慣れてきたよ!」
くそっ!どうするか?まだ時間があるのに、いや、本当にやばい。
「がはっ」
おいおい、全く見えなかったぞ。後ちょっとなのに。
《パチン!》 (《思考加速》)
俺がやることは一つ避ける。もう魔力も魔石もね〜んだよ。
「はああああああああ!」
「無駄よ!」
くっ、はえぇ。そろそろだ気張れこれを交わしちゃえば、勝機がある。
拳を避ければ蹴りを入れるつもりなんだろう。だが無駄だ。
「うっ」
やっと効いた。多分すぐ治してくるだろう。でも、
「させるかああああああああああ!!!!」
「がはっ」
体内で衝撃がのたうち回る。でももう一発入れなきゃ意識を刈り取れない!拳を振り抜いた勢いで周り蹴る!
後ちょっとで当たるかっt、、、
「危なかった。凄い凄いよルクス君!愛して-もう、もう2回戦入るの!?」
「終わってるんだよ。」
「え?」
バタン。
「簡単だった《な》。」 (《治癒》)
「ルキナ。ルキナ。起きて風邪ひいちゃうよ。」
どうしてか俺もルキナも無傷になったいた。
ダメだった。前のように怖くて動けないことはなかったが、今回は止めきれなかった。
「ルクス、、、くん?」
「戻ろう!ルキナ。」
つよくなりたい
今回は初めての魔術戦(?)でした。どうだったでしょうか?感想ください。