プロローグ
気が付くと見知らぬ場所に立っていた。
そこは周囲が一面色が抜け落ちたように真っ白で、幻想的な雰囲気な空間だった。
覚醒しきっていない意識の中どこからか声が聞こえてくる。
「今度こそ……君を守って見せますよ」
その声は初めて聞いたはずなのに、何処か懐かしさを覚える、そんな声だった。
ピピピピピピピピピピ
スマホから鳴り響く目覚ましアプリの音に叩き起こされ、俺はベッドの上に置いてあるスマホを手に取り現在の時刻を確認する。
「まだ10時か……今日は土曜だしもう一眠りするか」
6時寝の俺としてはまだ寝たりないのでもう一眠りしようとしたその時ーー
ピンポーン
タイミングを見計らったかの様にちょうど二度寝しようとした瞬間にインターホンが鳴る。
「こんな朝から誰だ?」
俺は面倒だと思いつつ、一階の玄関を目指して部屋を出る。
「はーい。どなたですか?」
「どなたですか? じゃないわよバカ」
「もう約束の時間とっくに過ぎてるぞ、相真君」
玄関の扉を開けると2人の少女が不満げな表情で立っていた。
「あーそういや、今日一緒に出かけるんだっけ」
「そうよ! 私達だからいいけど、女の子との約束忘れるなんて普通なら絶対アウトだからね!」
「悪かったよ。すぐ用意するから少し待っててくれ」
俺は怒っている2人に軽く謝ると、2階の自分の部屋に向かって階段を登っていく。
どうも。ゆっくりユキトという者です。
初投稿なので色々とダメたところもありますが暖かい目で見守って下さると嬉しいです。
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