【第一章】第七部分
「うほー!予想に反して、メガネっ娘じゃねえか。俺はこう見えてメガネ属性なんだよ。ぐへへへ。」
「全然自慢になりません。私のいちばんキライなタイプです。」
「いいねえ、いいねえ。それは俺への褒め言葉だぜえ。」
モヒカンは生徒会長の下半身を見て、目を丸くした。
「おっ、おおお~!純白じゃねえか!」
「「ホントだ!」」
三人は一斉に、憂果莉の一点に集中した。
「きゃああ~!」
慌ててプリン型スカートを押さえて、中身を見せまいとした憂果莉だが、透明なスカートからパンツを隠すことなど、到底ムリな話であり、ムダな抵抗であった。
「もう!このコスチュームでないと、仕事ができないので、スケパンデカの仕事はキライなのです。このコスチューム、ホント、戦いにくいです。」
暗い中でもわかるくらい、顔を真っ赤に染めて、スカート露出抑止力行使をムダに実施しつつ、三人に近づく憂果莉。
三人はパンツ方面視力強化に全力集中している。要はガン見である。
モヒカンの頬が歓喜で上下運動している。
「うほーっ!ディテールへのこだわりが手に取るようにわかるぜ。無自覚な無地かと思ったら、リボンやフリルがついてる。見た目、メガネで固そうだが、少女シュミを滲ませてるなあ。」
モヒカンの喜びは、憂果莉の羞恥心を増幅させて、さらに怒りをかき立てた。
「もう許しません!その禍々しい欲求を粉々にしてあげます!」
『パシッ、パシッ、パシッ!』
憂果莉は三人を平手打ちした。
「いいねえ、いいねえ。オンナにぶたれるのは、無理やりにエッチなことをされた時の、ささやかな抵抗だからなあ。じゃあ、百倍返しするかな。キラーン。」
モヒカンたち三人は、ナイフを手にして、そのまま憂果莉に切りかかった。憂果莉はからだを前後左右に動かして、攻撃をよけようとするが、如何せん三方からナイフが飛んでくることから、肩やお腹のあたりに複数のキズを負い、コスチュームは、血液の蛇行線で汚れてしまい、憂果莉は痛みで苦悶の表情が露わになっている。
「ひははは、その顔、おいしいねえ。美少女は苦痛を受けると、さらに美少女レベルが上がるねえ。嗜虐ハートを揺さぶられるよぉ。もっと、ヤっちゃおっと!」