【第一章】第十八部分
医者はパンツを見た。やはり表情は不変だった。しかし、白いパンツが半分赤パンツに変わった。
「ほ、本当に、真の悪なの?スケパンデカ変身!」
スケスケスカート、プリン型帽子のスケパンデカが登場した。意識するだけで、変身はできるのである。
同時に、医者は口が大きく裂けて、鳥のように先が尖り、細く長い舌が二股になって蠢いている。目も切れ上がるように吊り上がっている。手足の爪も長く伸びてきた。
「モ、モンスターだわ!これが真の悪の発現なの?」
「俺はパンツ以上のモノが見たいんだ~。さっきは下着までだった、それ以上を見せろ~!」モンスターは手術用のナイフを手にして、振り回している。凪河は背中を曲げて、攻撃を
かわしているが、ナイフが壁に当たると、大きな穴が開いた。
「これって、タダのナイフじゃないわ。完全に凶器よ!」
「そうだ。これはナイフなんかじゃない。俺の爪だよ。何でも切り裂けるぜ。手術用のナイフなんてくそ食らえだ。」
「あなた、人命を助けるお医者さんでしょ。こんなこと、やっていいとでも思ってるの?」
「俺は、本当はすごくスケベなんだよ。医者になれば、オンナのカラダを合法的に自由にできると思ってたんだよ。でも医者はそんなことなんてできっこない。社会的使命を理性は理解してたからな。理性ってのは難物だぜ。こういう俺の本能、真の悪と呼ばれるらしいが、それを完膚なきまでに抑えこんでしまうんだからな。長年、俺はオンナを診察して、エッチなことをしたくて堪らなかったが、理性が社会的地位という内申書を見せびらかして俺を動けなくしてたんだな。」
「そういうわけで、その下着、剥ぎ取らせてもらうぜ。」
モンスターはさらにナイフ爪で凪河を切りつける。凪河も素早い動きで左右にステップして、ナイフ爪を回避するが、代わりに壁や器材が破壊されていく。
「あれ?どうしたのかしら。床がドロドロに汚れてるわ。」
「気づいたか。これぞ、ナイフと薬品の錬金術だ。さっき、薬に触れてナイフの中で錬金したんだぜ。これでナイフ爪は物理攻撃に加えて、化学兵器にも転じたわけだ。」
スカートを溶かされて『エッチ!』と叫ぶ凪河。
「ちょっと待ってよ、何かおかしいわ。攻撃を受けたけど、ダメージなんてあったかしら。この場合のダメージって言ったら、スカートの破損部分からパンツを見られてしまうことだけど、あたしのスカートって、初めからスケスケなわけだわ。ということはダメージゼロ!あははは。」




