ヲタクな彼女と健全な俺。
指切りげんまん
それは、約束を守るためにすること。
俺も昔、指切りをした……。
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「亜美ね、遊兎君と結婚するの!だから、小指出してー!」
「うんっ」
「「ゆーびきーりげーんまーん嘘ついたら、針千本のーます!指切ったー!」」
無邪気に笑うきみと俺。
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あの時の君はあんなに可愛かったのに…。
「どうしてこうなった…。」
俺の目の前には、昔と顔が変わらない、桐山亜美が同人誌やら、アニメとかの本を広げて俺の前で普通に読んでる。
「遊兎、コスプレしてよ」
と、昔の無邪気な笑顔とは似ても似つかない気持ち悪い笑顔でこっちを見てる。
「気持ち悪りぃ事言うなよ…」
仮にも見た目は可愛く、目を引く容姿の癖にどうしてこうもバカみたいになってしまったのか…。足もすらっと伸びてて、色も白い(引きこもりで日焼けしないだけ)のに、引きこもりで、ヲタク…。最高な容姿を持っていても最低な性格じゃあダメだろ…。
「つか、学校いけよ」
呆れた顔で俺が言うと亜美は
「やだよめんどくさい」
って…。だめだこりゃ…。