表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
115/127

登場人物一覧 その2

【こことは違うどこかの日常】


2nd Season編



 登場人物一覧



【主人公 その1】



宿難(すくな) 蒼樹(そうじゅ)


作者の脳内イメージ声優:石田 彰さん


宿難(すくな) 連夜(れんや)の影武者として御稜高校(おんりょうこうこう)に通う高校2年生 人間族の熱血少年。

その正体は、人間の秘密結社『FEDA』が人工的に生み出した『勇者』の劣化版人型兵器である『勇士』。

自らが所属していた秘密結社の悪行を知った父、宿難(すくな) (がい)の暴走の巻き添えで双子の姉紗羅ともども黄泉路を渡るところであったが、宿難 (ひとし)と連夜の親子の手で助け出され、以後、城砦都市『嶺斬泊』の庇護下に置かれ、兵器である『勇士』としてではなく『人』として生きる道を歩むようになる。

しかし、秘密結社『FEDA』の負の遺産である『人造勇神』達の暗躍を恐れた父 (がい)は、『人造勇神』を葬るために再び戦うことを決意、その父の意思を知った蒼樹、紗羅は父を助けるべく『勇士』として立つことを決意する。

その後3人の親子は中央庁の特殊情報機関の力を借りて、数年にわたる追跡行の果てに研究所から逃げ出していた10人の『人造勇神』の半分近くを処分することに成功するが、残り半分の消息は掴むことができなかった。

そこで、3人の親子をサポートし続けていた中央庁の対『人造勇神』作戦本部は、ある作戦を実行に移すことを決意する。

『害獣』の力を取り込むことで強大な力を得ることに成功してはいるものの、兵器としては不完全な『人造勇神』を完全なものとするために必須のアイテム、超級宝珠『勇者の魂』を餌に市井に隠れ住む『人造勇神』達をおびき寄せることにしたのだ。

その餌となる『勇者の魂』の持ち主が、他ならぬ宿難(すくな) 連夜(れんや)であった。

しかし、宿難(すくな) 連夜(れんや)は何の力も持たないただの人間、囮とするにはあまりにも非力、そこで、連夜の代わりに選ばれたのが連夜と全く同じ顔をしており、強力無比な『勇士』である蒼樹。

かくして蒼樹は連夜の振りをして高校に通いながら、『勇者の魂』を狙って襲い来る『人造勇神』達と激闘を繰り広げることになったのである。


性格は思いこんだら一直線のわかりやすい熱血漢。

しかも、連夜と同じ顔をしているものの、連夜と違ってかなり単純で騙されやすい。

研究所時代に一緒に過ごした同じ『勇士』である瀧川(たきかわ) 百合(ゆり)のことを未だに思い続けているが、長い年月のせいでその思い出はかなり美化されてしまっており、実際の彼女の実像と蒼樹の思い出の中の幻想の彼女に相当なギャップがあることに彼自身は全く気がついていない。

百合の生命エネルギーを犠牲にして誕生した『人造勇神』達全てを激しく憎んでおり、その想い故に戦いの最中激昂してしまうことがたびたびある。


父親である凱から学んだ宿難輝輪流(すくなきりんりゅう) 剣闘剛術(けんとうごうじゅつ)の使い手で、義兄と慕う連夜から授かった勇者の魂剣 『大通連』を操り『人造勇神』達と今日も戦い続ける。



【主人公 その2】


瀧川(たきかわ) 士郎(しろう)


作者の脳内イメージ声優:関 智一さん


鈴音中学校(りんねちゅうがっこう)に通う中学3年生 合成種族(キマイラ)の少年で、現在は宿難(すくな) 連夜(れんや)の右腕にして股肱の忠臣となるべく修行中。

しかし、元々の正体は、人間の秘密結社『FEDA』が次世代の『人造勇者』である『人造勇神』を生み出すための実験体として作り出した、試作型『人造勇者』である『天龍八部(J−ドラグナー)』。

最愛の姉 百合を研究所員達に殺されたことで逆上し、研究所を飛び出して復讐の機会をうかがっていたが、それを果たす前に宿難(すくな) (がい)が暴走して研究所を滅ぼしてしまったため生きる目的をなくしてしまう。

そして、自暴自棄の果てに『害獣』と刺し違えて死のうとしていたところを連夜に救われ、以後、連夜に絶対の忠誠を抱くようになる。

自らの中に埋め込まれた『害獣』の力の暴走を防ぐために現在、『人造勇者』に変身することを連夜に止められているが、ベースとなっている人間以外に7つの種族の特殊能力をその身体に埋め込まれているため、その身体能力のポテンシャルは上位種族を軽く超えており、実際には変身せずとも『人造勇者』並みの実力をすでに持っている。

また、作中では語られていないが、連夜から『害獣』に暴走したときのためにその胸に自決用の小型爆弾を埋め込んだと言われているが、実際に埋め込まれているのは『勇者の魂』の欠片であり、その力の作用で実は士郎の中の『害獣』の力と『人造勇者』の力は共に浄化されていてすでに存在していない。

士郎のことを息子のように愛している連夜の『親心』であるが、本人は未だに全然気がついていない。


士郎本人は、最愛の姉百合とはまた違った愛情で自分のことを慈しみ何くれとなく世話を焼いてくれる連夜のことを実の母親のように慕っていて、連夜の前では頑是ない子供のようになってしまい、素直でかなり聞き分けのいい性格になる。

ただ、それだけに大好きな『お母さん』に近づく者に対する敵対心は異常なものがあり、何人であろうとも『お母さん』を害するものは決して許さず、また好意をもった者であっても不必要に近づきすぎるものに対しては物凄い嫉妬心を見せる。

そんな結構めんどくさい性格をしている士郎であるが、連夜自身からすると『馬鹿な子ほどかわいくて仕方ない』ようで、2人の関係は『師弟』というよりもまさに『母子』そのものであるといえる。


若干、連夜に対して母親以上の感情を見せることもある士郎であるが、一応異性としてみている女性が2人存在している。

1人は連夜の幼馴染の1人で、アルカディアの商人の娘 エルフ族の少女 アンヌ、もう1人は連夜の最愛の妻 如月(きさらぎ) 玉藻(たまも)の実妹である霊狐族の少女 晴美(はるみ)


どちらのことも大事な存在と認識してはいるが、まだまだ自分の心の中の整理がついておらず、彼女達のどちらかを恋愛対象としてみるようになるにはまだ時間がかかりそうである。


愛する連夜を守るため、また、敵の1人最強の『人造勇神』タイプゼロツーに奪われた自らの弟 瀧川(たきかわ) 四郎(しろう)を取り戻すために対『人造勇神』に参加し、戦いの渦の中に飛び込んでいく。



【対『人造勇神』作戦参加メンバー】



宿難(すくな) 紗羅(さら)


作者の脳内イメージ声優:林原 めぐみさん


宿難(すくな) 連夜(れんや)の影武者である蒼樹がなんらかの理由で登校できなくなった場合の為のもう1人の影武者として御稜高校に通う高校2年生 蒼樹の双子の姉。

蒼樹と同じく人間の秘密結社『FEDA』が生み出した劣化版『勇者』である『勇士』の少女で、蒼樹と共に対『人造勇神』作戦に参加中。

御稜高校にはかつらと眼鏡を着用した上、偽名『楊・レナ・楠(反対から読むと『すく・なれ・んや』になり、自分も連夜の影武者であることを示している)』を名乗って素性を隠して通っている。

非常に父親想いであり、弟想いの性格で、いつも2人のことを気にかけている優しい心の持ち主。

家の家事の一切は彼女が取り仕切っているほど家事全般に長けていて、特に得意の西域料理はかなりの腕前なのだが、一方で男性に対してかなり容赦ない性格をしており、手が出ることもしばしば。

そのことを研究所時代に骨の髄まで思い知らされる形になった蒼樹、士郎、四郎、ちょび達からは女性として見られておらず、むしろ恐怖の大王として恐れられている。

一応変装して通っている高校では、大人しくて目立たない少女という設定のもとかなり猫をかぶっているが、元々の性格が元々だけに、転校初日にしてボロがでかかっており、フォローにまわっているリンを慌てさせている。

自分達親子を助け出してくれた大恩人であり、幼い自分達の母親代わりになってなにくれとなく世話を焼いてくれた連夜のことを『お母さん』と呼んで慕っており、今回の作戦も大好きな『お母さん』を守るためということで特に気合いを入れて参加している。

蒼樹と違い彼女には『人造勇神』に対する特別な思いはないが、先行して武功をたてている弟 蒼樹に密かにライバル心を燃やし危うく命を落としかねない大失敗を犯す。

しかし、剣児率いる傭兵旅団『剣風刃雷』が間一髪で間に合い事なきを得ることができ、それ以降、以前に比べて幾分慎重に行動するようになる。


父親である凱から学んだ宿難影幻流(すくなえいげんりゅう) 抜刀柔術(ばっとうじゅうじゅつ)の使い手で、『お母さん』と慕う連夜から授かった勇者の魂刀 『そは夜丸』を操り『人造勇神』達と今日も戦い続ける。




宿難(すくな) (がい)


作者の脳内イメージ声優:山寺 宏一さん


蒼樹、紗羅の双子の姉弟の父親で、対『人造勇神』作戦の副司令官的存在。

非常に子煩悩な人間族の父親であるが、実は500年前の人間の国、『八幡国』で生み出された『人造勇者』の1体、『蒼穹神剣(O−マスター)』。

『害獣』の侵攻により国を滅ぼされ、生き残った人々を連れて祖国を脱出したが、自らを悪用されないために、つい最近まで冷凍睡眠で眠りについていた。

しかし、眠りから覚めた後、東の城砦都市『刀京』で保護された際に秘密結社『FEDA』の構成員にまんまと騙されてその悪行に手をかすことになってしまう。

しばらくしてそのことに気がついた凱は自らの命諸共秘密結社を壊滅させようとしたが、間一髪で飛び込んできた仁と連夜の親子の手で助け出されかろうじて生き残ることに成功する。

だが、その代償として『人造勇者』としての能力全てを失い、ただの非力な人間となり果ててしまう。

一時はそのまま安穏な生活に甘んじようとした凱だったが、知らぬこととはいえ、自らが手を貸してしまったがために生み出されてしまった悪魔の兵器『人造勇神』をそのままにしておくことができず、命を賭けてこれを追って殲滅することを決意する。

そのため、彼らと戦う新しい力として『銃拳道(ガン・カタ)』という二丁拳銃を使った武術を死に物狂いで会得。

子供達と共に『人造勇神』を追って戦いの旅を続ける。

性格は非常にストイックであるが、義理固く、信義に厚い性格、子煩悩でいつも子供達を温かく見守っている。

本来、勝手に彼の遺伝子を抜き取り、研究所が彼の承諾を得ぬままに遺伝子操作で生みだした蒼樹と紗羅を引き取る義理など彼にはないはずなのだが、自分の血をわけた子供である2人と研究所で出会って以来、特別な感情が芽生え、以来ずっと一緒に暮らしている。

そんな事情を子供達2人も知っているためか、余計に凱に対する想いは強く、2人そろってお父さん子である。

ただし、恋愛関係には全くといっていいほど無関心で、シャルルをはじめとする多くの女性に想いを寄せられているが、本人は全く知らぬ存ぜぬ。

今のところは2人の子供が無事巣立っていってくれることが一番の関心ごとのようである。




龍乃宮(りゅうのみや) 詩織(しおり)


作者の脳内イメージ声優:岩男 潤子さん


中央庁きっての大武術家にしてスーパーエースの龍族の妙齢の女性。

中央庁の最大実力者ドナ・スクナーの側近中の側近であり、傭兵旅団『剣風刃雷』の副隊長である龍乃宮(りゅうのみや) 剣児(けんじ)の実の母親であり、龍族の幹部『乙姫』の元候補だった少女 龍乃宮(りゅうのみや) 姫子(ひめこ)の養母。

まさに『才色兼備』という言葉をそのまま『人』の形をしたような人物で、非常に美しい容姿をしていると同時に、その中身もぎっしりつまっている凄い女性。

対『人造勇神』作戦の最高責任者で、蒼樹、紗羅姉弟や、『剣風刃雷』のメンバーを影になり日向になって支え導く。

いつも宿難(すくな) (がい)と行動を共にしており、凱には戦友以上の感情を抱いているが、一方の凱には全くその気がないため、いつもやきもきさせられている。



美咲・キャゼルヌ


作者の脳内イメージ声優:日高 のり子さん


ドナ・スクナーの側近中の側近で、筆頭秘書官の人間族の女性。

『武』の担当が詩織であるのに対し、『智』の担当が彼女。

穏やかな微笑みをいつも浮かべており、いつも影のようにドナにつき従っている20代後半の美しい女性であるが、その外見と裏腹に凄腕の外交術、交渉術の持ち主。

暴走気味なドナのフォローを完璧にこなしてみせることができる数少ない貴重な人材で、中央庁に勤める者達の彼女の評価は極めて高い。

しかし、彼女の私生活を知る者は非常に少なく、その過去についても謎が多い人物であるのだが、実はその正体は『人造勇神』タイプゼロエイト。

城砦都市アルカディアにて細々と隠れて暮らしていたところを、宿難夫婦とガイによって発見され、ガイの説得とドナの人徳に惚れ込んだ美咲は中央庁に投降する。

後に仁の手で『害獣』の力を取り外され『人造勇神』としての能力を失くしたあと、ドナに請われて彼女の秘書として働くことになる。

元々はガイ・スクナーに拾われた戦災孤児で『人造勇者』となってからはガイの唯一の部下として活躍していた。

ガイは今も昔も彼女のことを実の妹同然に可愛がっているが、美咲としてはそれ以上の感情を抱いており、全然その気持ちをわかってくれないガイにいつもイライラしている。

『人造勇神』としての能力のほぼ全てを失っているが、実は彼女は士郎と同じ合成種族(キマイラ)であり、外見はほとんどわからないが人魚(マーメイド)族の喉や、手足を移植されていて、相手に催眠効果のある魔の声『人魚の魔声(ローレライボイス)』や、水中で自由に行動することができる能力を持っている。




ミルカ・カトー


作者の脳内イメージ声優:鈴木 菜穂子さん


狼獣人族の女性でドナのブレーンの一人である第一秘書官。

非常に真面目な性格で礼儀作法に厳しく、ときどきそれを忘れて自由奔放にふるまう同僚のフユカにツッコミを入れるよき相棒。

実はアルテミスの母、ブランカの側近であるカトー女史の一人娘である。

年長者の美咲をよく盛りたてて影から支え、彼女のすぐれた右腕として暗躍する。



フユカ・フォエーンバーグ


作者の脳内イメージ声優:清水 愛さん


フォエーンバーグ四姉妹の長姉で猫獣人(ケットシー)族の女性。

ドナのブレーンの一人である第二秘書官でもある。

一応真面目な一面を持ってはいるものの、基本的に自由奔放で同僚のミルカをいつも悩ませている。

筆頭秘書官の美咲を実の姉のように慕って尊敬しており、彼女のよき左腕として活躍する。




【傭兵旅団『剣風刃雷』】



龍乃宮(りゅうのみや) 剣児(けんじ)


作者の脳内イメージ声優:子安 武人さん


連夜のクラスメイトで、軽薄で女好きの龍族の少年。

・・というのは仮の姿、真の正体は傭兵旅団『剣風刃雷』の副団長にして凄腕の『害獣』ハンター。

『害獣』ハンターとしての姿をしているときの彼は、冷静沈着にして豪胆な古の武将のような本来の性格を表面化させる。

得物を仕留めるためにあらゆる可能性を試行錯誤し、一旦作戦を決定すると冷徹にそれを行ってみせる計算高いところをもちつつも、仲間を大事にし矢面には常に自分が立とうとする侠気も持ち合わせている。

そのため、仲間内での信頼は非常に厚いものがあるが、その心の底にあまりにも深い闇を抱えており、それを忘れようとするかのように様々な女性の元を転々とする生活を送っている。

現在、両性具有のシャルルと関係を持ってしまったうえに、そのシャルルに心を奪われてしまった自分があまりにも情けなくなってしまい、その傷心を抱えてある女性のもとで引き籠り中。

このことが後々彼の人生に大きな・・大きすぎるうねりとなって襲いかかることになるのだが、今の彼は知る由もない。




バーン・バルトロメウス・バーナード・ヨツンヘイム


作者の脳内イメージ声優:置鮎 龍太郎さん


連夜のクラスに転校してきたダークエルフ族の少年。

剣児に負けず劣らずの女好きで、転校初日に剣児と一緒に調子に乗り過ぎてクラスメイトの女性陣にふるぼっこにされてしまった残念なイケメンくん。

・・と、いうのはやはり仮の姿で、真の正体は傭兵旅団『剣風刃雷』の鉄壁の盾を務める人物。

剣児に勝るとも劣らぬ凄腕の『害獣』ハンターで、幼い頃から剣児と行動を共にし背中を預け合うことができる無二の親友同士。

剣児同様に、『害獣』ハンターの姿をしているときは本来の性格である古の武将のような頼りになる性格へと変わる。

長い付き合いになるためか、剣児がその胸の奥底に隠している暗黒の想いについて熟知しており、内心かなり心配している。



フレイヤ・クロムウェル


作者の脳内イメージ声優:田村 ゆかりさん


連夜のクラスメイトの1人で、剣児の取り巻き3人組のリーダー格。

バストが非常に豊かであり、姫子には及ばないものの、かなりの美少女であるハイエルフ族の少女。

・・が、その正体は傭兵旅団『剣風刃雷』の後方支援メイン担当で、かなりの実力を持つ『療術師』。

かなりしっかりして責任感の強い性格をしており、現在戦線を離脱している隊長や副隊長の信頼も厚かったため、不在の2人に代って団を指揮している。

剣児に心底惚れているが、実は、取り巻きの3人組のいずれもが剣児と寝床を共にしたことはない。

仲間として3人を信頼している剣児であるが、それだけに自分の心の闇を見せたくない一心と、自分のような遊び人ではなくもっと地道で固い人生を歩く男性を見つけて欲しいという願いから絶対に手を出さないのである。

3人組の中では一番剣児と付き合いが長く、3人の中で唯一剣児の心の闇を知る人物であるが、それでも彼女は彼の心に踏みこむことは許されていない。



ジャンヌ・ボナパルト


作者の脳内イメージ声優:水樹 奈々さん



連夜のクラスメイトの1人で、剣児の取り巻き3人組の1人。

スレンダーな身体のすらっとした長身の体格を持つモデル系美人で、ダークエルフ族の少女。

・・が、その正体は傭兵旅団『剣風刃雷』の遠距離専門アタッカーで、腕のいい『攻術師』。

気風のいい姐御肌の少女で、ぶっきらぼうで乱暴な口調とは裏腹に、仲間達のことを誰よりも大事に思っている。

『攻術』を発動させるための道具である『銃』の使い手であるが、剣児の己を的にしても巻きこんでも構わないというスタンスの作戦にいつも悩まされている。



(ホワン) 梅林メイリン


作者の脳内イメージ声優:植田 佳奈さん



連夜のクラスメイトの1人で、剣児の取り巻き3人組の1人。

体格的には一番バランスのとれた体つきをしており、美人というよりはかわいい感じの風狸族(ふうりぞく)の少女。

・・が、その正体は傭兵旅団『剣風刃雷』直属の『原初の歌の歌い手(トルバドール)』。

様々な効果をもたらす『原初の歌』を駆使して旅団をサポートする。

現在、必死に団を指揮しようとしているフレイヤをその影となって支えている。



早乙女 理恵


作者の脳内イメージ声優:水沢 史絵さん


団長、副団長不在の傭兵旅団『剣風刃雷』を少しでも補強するためにと、フレイヤが古巣の傭兵旅団から紹介してもらって編入した見習『療術師』。

年齢は13歳の、麒麟種の亜種にあたる白澤族の少女。

腕は確かなのだが、経験が圧倒的に不足しているため何かと旅団メンバーの足を引っ張りがち。

ただ、それでも必死に足手まといになるまいと懸命にがんばっている。

性格は明るく世話好き。

・・で、あるが、もともとはこういう性格ではなかった。

彼女の実家は城砦都市『通転核』きっての名門名家で、彼女も双子の妹も蝶よ花よと大事に育てられ、甘やかされ放題に甘やかされて傲慢極まりない性格に育ってきたのだが、あることがきっかけで一族は名声を失って没落、その貴族のような暮しは彼女達が小学生の時に終わりを迎える。

その後厳しい世間の目にさらされることになり、それなりに世間を知り苦労を重ねていまの性格に激変したのである。

一応生活するには困らないどころか、十分裕福といえる財産が残っているのだが、その名声を再び取り戻すために次期総領として双子の妹共に修行の旅に出てきたのである。

双子の妹と共に将来的には武装交通旅団を経営することを夢見ている。



早乙女 蘭 


作者の脳内イメージ声優:桑島 法子さん


団長、副団長不在の傭兵旅団『剣風刃雷』を少しでも補強するためにと、フレイヤが古巣の傭兵旅団から紹介してもらって編入した見習アタッカー。

年齢は13歳の、麒麟種の亜種にあたる白澤族の少女で理恵の双子の妹。

姉同様に腕は確かなのだが、経験が圧倒的に不足していることを見抜かれているのか真先に狙われてしまう。

だが、自分の腕を認めてもらうために格上の相手でも恐れずに立ち向かっていく。

性格は無口でぶっきらぼうであり人付き合いはかなり苦手としているが、なかなか鋭い観察眼の持ち主。

・・が、姉同様に元々はこういう性格ではなかった。

姉妹揃ってある人物の大きな大きな怒りを買っているのだが、本人達は幼き頃に自分達がしでかしたことをすっかり忘れてしまっており、それが余計にその人物の逆鱗に触れてしまっている。

そのために、そのことが尾を引いて、その人物に関わるすべての人達から助力が受けられないという大変な事態に発展していくのだが・・このとき当人達はまだそれを知らずにいる。



【アルカディア事変関係者】



レヴェリエントリエス・ホーリーヘイムダル


作者の脳内イメージ声優:松本 利香さん


連夜の一番最初の友達で、掛け替えのない幼馴染の1人、地妖族(スプリガン)の少女で通称レン

いじめられっこだった過去を乗り越えるために誰にも負けない力を得ようと城砦都市『アルカディア』所属の傭兵旅団に入団して腕を磨いていたが、凶悪な四腕灰色熊(アシュラベアー)の襲撃にあって旅団は壊滅状態に。

たまたまそこを通りがかった連夜の活躍によって救出されることになり、自分の人生をもう一度見直すために高校へ進学することを決意する。

元々ボロと名乗っていた連夜のことが好きで、彼女の初恋の人であったのだが、再会した彼にはすでに玉藻という伴侶が存在しており、2人の間に微塵もつけいる隙がないことを感じて、その想いを口にすることなく静かに思い出として封印する。

以来、連夜と再び友達としての付き合いを復活させ、彼の願いを聞き、ミネルヴァに連れさらわれた蒼樹の救出劇に一役買う活躍をみせる。

また、亡き想い人である百合の想いを歪んだ状態で受け止めていた蒼樹の目を見開かせたりと、連夜、蒼樹双方にとっての掛け替えのない友人となっていく。




ファナリス・ベッカーランド(後にファナリス・茨木に)


作者の脳内イメージ声優:佐久間 レイさん


レンと同じ傭兵旅団に所属していた『療術師』の女性で、レンとは義理の姉妹のような間柄。

連夜に救出された後、中央庁の宿舎にレンと共に住み込み、御稜高校で臨時保険医として働きながら、アルカディアへの交易路の封鎖がとけるのを待っている。

後の話になるのだが、このとき自分の世話をするために担当になった中央庁に勤める鬼族の男性との間に子供を作り結婚。

連夜夫妻が住む家の近くに新居を構えて、玉藻と井戸端会議友達となる。

以来、家族ぐるみで連夜夫妻と彼女の一家の親交は続いていくことになる。




アンヌ・ラジャンハージャン


作者の脳内イメージ声優:矢島 晶子さん


城砦都市『アルカディア』で薬草や霊草を扱う商売をやっている商人一家の娘で、エルフ族の17歳の少女。

連夜と同い年で幼馴染であり、カダ老師の下で共に『回復術』や『薬草取扱術』、『霊草加工術』を学んだ同門の姉弟子。

非常にいじっぱりで気の強いところがあるが、それは表面だけで内面は物凄く優しく他人を思いやる気持ちに溢れている。

また、早くから社会人となったためか、成熟した大人の女性の雰囲気をすでに身につけており、最初の頃は反発していた士郎も、その彼女が持つ大きな優しさに触れて彼女に傾倒していくようになる。

自分の気持ちを確かめるためにも、アンヌの元に通いたかった士郎であったが、突然ぽっとわいてでた弟のちょびにその座をまんまと奪われ、激しい嫉妬の炎を燃やしている。

アンヌとしては幼くして亡くなった自分の弟にちょびを重ねていて、今のところは恋愛とか気持ちでいるわけではないのだが・・



カダ・ラジャンハージャン


作者の脳内イメージ声優:田中 真弓さん


城砦都市『アルカディア』で薬草や霊草を扱う商売をやっている商人一家の長老で、『回復術』や薬草、霊草を扱う様々な術を会得している大人物。

年齢不詳のノーム族の老婆で、連夜やアンヌばかりでなく、連夜の父の仁にも『回復術』の手解きをしたこともある。


栽培や製造が難しい『イドウィンのリンゴ』や『神酒(ソーマ)』の栽培方法、製造方法を城砦都市『嶺斬泊』の匠達に伝授すべくアルカディアからはるばる訪問滞在中。







【士郎の下宿先であるセイバーファング家の人々】



タスク・セイバーファング


作者の脳内イメージ声優:小杉 十郎太さん


士郎が世話になっている家の主で、養蜂家の中年男性、守の熊(もりのくま)と呼ばれる獣人族で普段は灰色熊の姿でうろうろしている。

カワラザキ重工の名匠ギムロード・セイバーファングを父に持つが、自分は跡を継がず父の反対を押し切って養蜂家の道に進んだ。

元々は連夜の兄 大治郎が所属している傭兵旅団『暁の咆哮』の創設時メンバーの1人だったが、ある『害獣』との戦いで行方不明になっていた。

そのとき九死に一生を得たものの、2度と戦場に立てない身体となるが、本人は養蜂家としての道をみつけたことに満足しており、『害獣』ハンターからはこれを機にきっぱりと足を洗ってしまう。

同居しているバステトとはいろいろと紆余曲折があったが、中央庁から預けられることになった元『人造勇神』の子供ゆかりを見て、親になることを決意したことをきっかけに夫婦になろうとバステトに告白する。



バステト・ブパティス


作者の脳内イメージ声優:戸田 恵子さん


セイバーファング家に居候している黒豹獣人族の女性。

元々はタスクの恋人であったのだが、様々な行き違いの果てに別の男性と結婚してしまう。

しかし、その結婚式の最中に死んでいる告げられていたタスクが出席していることに気がつき、自分が結婚相手に騙されていたことに気がつくと、その式で大暴れして逃げ出し、以来タスクの家に当り前のように居座っている。

当初、それでは筋が通らないといっていたタスクだったが、バステトの自分に対する変わらぬ愛情とゆかりを両親のいるこどもとして育てたいという想いからついにバステトを妻として迎える決心を固める。



【秘密結社『FEDA』に生み出されし者達】



瀧川(たきかわ) 子狼(しろう)


作者の脳内イメージ声優:KENさん



通称 ちょび

最強の戦闘力を持つ『人造勇神』として作り出されたタイプゼロフォーの『サポートシステム』を受け持つ小学校高学年くらいの人間族の姿をした少年。

他の種族のパーツを移植するにあたって切り落とされた士郎の身体の一部を人工培養して生み出した一種のクローンタイプの『人造勇者』。

一応『害獣』の力を付与されているが、その能力はタイプゼロフォーのエネルギー効率の無駄を減らしたりや運動能力をあげるために無駄な動作をなくすといった文字どおりのサポート能力に特化しているため、戦闘能力はほとんどない。

そのため、強制分離の果てにタイプゼロツーに襲撃されたときには、いいようにもてあそばれてしまっていた。

能力を全て失ったあと、士郎達の手で保護され、アンヌと共に一緒に暮らすようになる。

漫才や冗談が大好きで、完全にそっちにそまっており、『通転核』語(こちらの世界でいう関西弁)で話す。



瀧川(たきかわ) 紫朧(しろう)


作者の脳内イメージ声優:大谷 育江さん


通称 ゆかり

最強の戦闘力を持つ『人造勇神』として作り出されたタイプゼロフォーの『コントロールユニット』を受け持つ小学校低学年くらいの人間族の姿をした少女。

他の種族のパーツを移植するにあたって切り落とされた士郎の身体の一部を人工培養して生み出した一種のクローンタイプの『人造勇者』。

一応『害獣』の力を付与されているが、その能力はタイプゼロフォーの『メインフレーム』たる瀧川 四郎が制御しきれない超パワーの制御に特化しており、ちょび同様に戦闘能力は全くない。

しかも、その能力の危険性からタイプゼロツーには最初から不要と断言されて放逐されてしまう。

他の兄弟達を探してさまよっていたが、餓死寸前になっているところをシャルルに発見され、士郎達の元へと誘導され無事保護されることになる。

非常におとなしくかわいらしい性格をしているためか、セイバーファング家の主たるタスクとバステトにいっぺんで気に入られ養女に迎えられることになる。



瀧川(たきかわ) 四郎(しろう)


作者の脳内イメージ声優:福山 潤さん


最強の戦闘力を持つ『人造勇神』として作り出されたタイプゼロフォーの『メインフレーム』を受け持つ中学生3年生くらいの少年で、外見はつぎはぎの姿になる前の士郎そのもの。

他の種族のパーツを移植するにあたって切り落とされた士郎の身体の一部を人工培養して生み出した一種のクローンタイプの『人造勇者』。

・・であるが、その実態は偶然この世に生まれてきてしまった正真正銘の本物の『勇者』

自分だけでなく、融合合体していたちょびやゆかりの身体に埋め込まれていた『害獣』の力の全てをその『勇者』の力で浄化してしまっており、研究員達にはあたかも『害獣』の力による戦闘力としてふるまい、彼らに悪用されないようにあざむいていた。

タイプゼロツーに捕まった際に、自分の体内にある力に気がつかれ融合されてしまうが、その力をフル稼働して自我を取り込まれないようにひたすら耐えぬていた。

長時間取り込まれ続けたことで自分の身体が限界に近づいていたことを悟り、士郎達に助け出された後、タイプゼロツーを巻き込んで自刃しようとするが、無限の再生力を持つスカサハに救われて九死に一生を得る。

後に連夜の父、仁のもとに引き取られることが決定し、仁から『十四夜(としや)』の名前を送られることになる。

自分によく似ているものの、『勇者』という力を放棄して力強く生きている連夜に内心物凄く憧れており、彼を越えることを目標に生きていくことになるのだが、表面上は正反対の態度をとってしまう難しい年頃の少年の素顔をみせている。



リリー・スクナー(瀧川(たきかわ) 百合(ゆり)


作者の脳内イメージ声優:釘宮 理恵さん


秘密結社『FEDA』が生み出したあまたの『勇士』達の中で完全に成功した唯一の成功例。

その戦闘能力は『勇士』、『人造勇者』、『人造勇神』の中で間違いなく最強で(四郎は自らの能力をひた隠しにしていたので除外する)、その余りある力を用いて数々の『害獣』達を撃破してきた。

しかし、士郎が死にかけた時に他の種族の能力を埋め込む能力があることが発覚し、『人造勇神』を生み出すための道具として使われるだけ使われた果てにその生命エネルギーを失って死んでしまう。

だが、実はそれは仮死状態になっていただけであることを見抜いた宿難親子(この場合は仁と連夜)によって密かに研究所から運び出され、蘇生装置のある城砦都市『通転核』で連夜の『勇者の魂』の欠片の1つを利用することで復活を遂げる。

こうして現世によみがえってきた百合であったが、研究所時代の辛い思い出がトラウマとなっていて思い出したくなかった百合は、かたくなに自らの過去を思い出すことを無意識のうちに拒否。

本来なら蒼樹達にその生存を伝えるはずだったのだが、そのあまりにも悲しくつらそうな態度に連夜は父と相談して百合を百合として育てることを断念する。

代わりに連夜の妹リリーとしての名前を与え、連夜は実の妹同然に愛しみ彼女の面倒をみた。

その甲斐あって、徐々に過去を受け入れ始めたリリーは、ようやく自分が何者であったかを全て思いだしたのだが、百合ではなく連夜の妹として生きていきたい旨を連夜や仁に伝え、あらためて宿難一族に連なるものとして生きていく人生を歩みはじめている。

蒼樹や士郎のことは知っているが、まだ名乗り出る勇気がないからと連夜に頼んで話のを待ってもらっている最中。

そんなとき、『人造勇神』タイプゼロツーが暴れまわっている気配を感じてしまう。

彼女は過去の自分に決着をつけるために、兄連夜から授けられた新しい力『Z−Air I(ゼッターアイン)』を駆り再び戦場に舞い戻る。



葛城(かつらぎ) 獅郎(しろう)


作者の脳内イメージ声優:斎賀 みつきさん


秘密結社『FEDA』が発見した遺跡に眠っていた太古の『怪物(フランケンシュタイン)』を『人造勇神』に調整しなおした存在。

研究所員達からは、全ての『人造勇神』のベースとなったプロトタイプという意味でオリジナルゼロの名前をつけられていた。

様々な紆余曲折があって中学生の時代から連夜をつけ狙っていたのであるが、その当時から一種の友情のようなものが芽生えていて、最終的に自分の生に絶望し連夜に殺されようと思って彼の元を訪れる。

しかし、事前にそれを察していた連夜によって助け出され、その妻玉藻と死んでいたと思われた親友百合の説得によって新たな道を歩むことを決意する。

怪物(フランケンシュタイン)』の獅郎の元になった死体は、この世界最強の2大武術のうちの1つ『葵花宝典』の会得者。

この武術をするためには自らの男性器を切り落とし無性とならなくてはならなかったため、獅郎自体も性別のない存在であったが、連夜に埋め込まれていた『勇者の魂』の自動修復能力によって親友百合の願いである『愛する男性の子供を産む』を果たすために今は女性になっている。

元々女性とも男性ともつかぬ姿をしていたが、玉藻に言わせると今はちゃんと女性にみえるとのこと。

ただし、自分の胸がぺったんこなのをかなり気にしている。

自分の過去を清算するために飛び出していってしまった百合をサポートするために、連夜からもう一つの超道具『Z−Air III(ゼッタードライ)』を譲り受け(玉藻と2人で強奪したともいう)百合を追って戦場へ向かう。




シャルル・ハリス


作者の脳内イメージ声優:平松 晶子さん


『人造勇神』タイプゼロスリーを名乗り、希少種族の男性ばかりを拉致して一夜を共にする謎の美少女。

その正体は宿難(すくな) (がい)の同型の『人造勇者』であるもう1人の『蒼穹神剣(O−マスター)』 瀧川(たきかわ) 権少衛(ごんのしょうえ) 言弩式部(ごんどしきぶ) ゴンザレス ゴンドーレ 権太郎(ごんたろう)。。

500年前から凱の相棒を勤めてきた人物で、ずっと少年としてふるまっていたが、実は両性具有者。

凱の側にいて彼と共に常にあり続け、『FEDA』にも彼と一緒に参加していたのだが、凱と違って早くから『FEDA』の悪行に気づき脱出のチャンスをうかがっていた。

そして、士郎が反乱を起こした騒動に乗じて、当時シャルルが任されていた『人造勇神』の部隊『クリムゾンラクシャーサ』と研究所からの脱出を図るが、蒼樹や紗羅を捨ててはいけないという凱と袂をわかつことになってしまう。

こうして一旦は凱と別れたシャルルだったが、どうしても凱を諦めきれずに再び研究所にもどってくる。

だが、そこはすでに破壊され、凱が変貌したと思われる『害獣』の残骸が残っていたことで凱が死んだものと思いこみ、その彼を復活させるために禁断の秘術『異界転生』を行うことを決意。

この術を完成させるためには様々な稀少種族のエネルギーを必要とするため、稀少種族の男性を拉致しては一夜を共にし、そのエネルギーを自らの身体に蓄えていた。

しかし、いよいよエネルギーはたまって秘術を行おうとしたのだが、何度やっても秘術は発動せず、やけになって酒に溺れていたところを旧知のドナ・スクナーに発見され、自分を心配してあちこち探し回っていたという家族同然の『クリムゾンラクシャーサ』の面々に引き渡される。

術が失敗した原因はわからなかったが、シャルルを家族と慕ってくれる旅団の面々のために凱のことはあきらめよう、西域にもどって静かに暮らそうと決意したのだったが・・

思いもかけぬところで凱に再会し、しかも彼のすぐ側に明らかに彼を慕ってくっついていると思われる詩織の姿を見て180度考えを変更。

凱を無理矢理にでも連れて帰るべく行動を開始する。


余談ではあるが、『クリムゾンラクシャーサ』の面々10名は男女問わず全員シャルルの愛人であり、シャルルは彼ら全員の初体験の相手をつとめている。

よくも悪くも男女問わずもて、寄せられる好意は決して邪険にせずに迷わず受け取ってしまう性格であるが、そういう性格ゆえか、実は凱からは完璧に相手にされておらず、むしろ自分の知らないどこか遠くで幸せになってほしいなあなんて思われてしまっていたりする。





【鈴音中学校関係者】




キティアラ・ザナット


作者の脳内イメージ声優:坂本 千夏さん



通称キット。

ゴブリン族の女の子で、バシバシに跳ねあがった剣山のような茶色い髪の毛に、物凄い太い熱血眉毛、ギラギラと光る大きなブラウンの瞳、ぺちゃんこの鼻、そして、鋭い牙がズラリとならんだ大きな口、スポーツ万能ではあるものの、筋肉質で肩幅が広い上に小柄な体は出るべきところが全然出ていない真っ平ら。

かわいいところがないわけではないのだが、一人称が『オレ』な上に、がさつ極まりなく熱血漢で男前な性格のため、男には全くモテナイ、しかし、同性にはやたら人気のある悲劇の少女で、士郎と絡むとその会話は必ずお笑いコントになってしまう。

中学三年生になって士郎に初めてできた友達で、士郎とは非常に仲がいいが、あまりにも行動的すぎて、いつも士郎の容赦ないツッコミにさらされている。




バップ・ボロク


作者の脳内イメージ声優:龍田 直樹さん


通称バップ。

キットと同じ時期に士郎が友達になったオーク族のクラスメイトで、キットの幼馴染でもある。

キットとは幼馴染というよりは仲の良い喧嘩友達のような関係で、いつも冗談交じりの口喧嘩を繰り広げている仲である。

身長はキットと同じくらいだが、やせ気味のキットと対照的に小太りでずんぐりむっくりな体型、茶色の眼鏡の向こうには開いているのか閉じているのかわからないほど細い目、オーク族特有の上を向いた鼻、ハンサムではないが、愛嬌のある顔の持ち主。




サフィーネ・グラシオール


作者の脳内イメージ声優:かかず ゆみさん


通称サフィー。

狼獣人族の少女で、真っ白のフワフワの毛皮に、つぶらな青い目、ピンっとたった狼の耳、口は狼としては若干小さいが、『人』型の種族の男子生徒達から見ても十分に魅力的な容姿をしているとわかる姿をしている。

性格は御淑やかで上品であり、非常に女の子らしく気品もあるため、『獣』型の種族の男子生徒から絶大な人気を誇っている。

獣人族の美的感覚からすると相当な美少女であるらしい彼女は、狼獣人族の次期『巫女』候補として決定している人物としても有名で、近々正式に任命されることになれば狼獣人族の代表としてテレビ出演などもすることにもなるだろう。

が、本人はあまりそういう浮世離れしたところのない普通の性格をしており、差別意識も全くないため士郎とも普通に仲良くしている。

と、いうか、とてつもなく意外なことであるが、対極の位置にいるはずのキットと大親友であるというから世の中はわからない。


余談:当初はアルテミスの実妹でライバルという設定でしたが、変更となり遠い親戚になっています。またそれに伴ってクリスとの絡みも消滅しております。




マーメルス・ガシンガルド


作者の脳内イメージ声優:木村 昴さん


通称マース。

漆黒の毛皮を持つ堂々たる体格の狼獣人族の少年。元槍術部の主将でそれ相応の実力の持ち主であり、将来はプロの『害獣』ハンターになることを夢見て修行中。

物事にすぐに熱くなる性格をしているが、その一方で頭をすばやく切り替えることもできるなかなか柔軟な思想の持ち主でもある。




ナツキ・フォエーンバーグ


作者の脳内イメージ声優:水橋 かおりさん


フォエーンバーグ四姉妹の末妹で、猫獣人(ケットシー)族の少女。

薄紫色のふわふわの毛皮に、ぴんと飛び出た猫の耳と頬から出た猫の鬚、満月のように金色に輝く瞳はいつも好奇心といたずら心いっぱいに溢れ、その激しい感情にあわせて表情はいつもくるくる変わっている。

サフィーネよりも更にほっそりした体格をしており、少しガリガリに見えるが、実際は鍛え上げられた鞭のようなしなやかな筋肉質の肉体をしており、元突剣術部の主将を務めていたほどの実力の持ち主。

士郎と体育の授業で対戦した折に、彼が勝つための仕合をしていないことを看破してみせた。




ラッピ・リリペッポ


作者の脳内イメージ声優:真田 アサミさん


濃い緑色の短く刈り込んだ髪に、どんぐり眼、とがった耳、そばかすだらけの顔、そして、草原妖精(グラスピクシー)族特有の小さな体。

男の子であるが非常に可愛らしい外見をしている彼は、やんちゃな性格の持ち主ではあるが草花が好きな優しい性格の持ち主。

士郎に次いで料理が得意であり、家庭科の授業では士郎を助けて活躍する。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ