悪女の身〜悪の英雄と惑わす女〜

【聖女】ファルサは夫である【英雄】レクィエスとともに魔物退治の日々を送っていた。

だがレクィエスの武力放棄により、魔物に敗北。レクィエスを庇い、ファルサは命を落とした。

死の直前、レクィエスは呪いの言葉を口にする。

「愛してる。ーーウェリナ」と。

その名は【悪女】と呼ばれ、処刑された女の名前であった。

かつて【悪女】による毒殺未遂を受けた【聖女】は愛されていなかった事実を知り、絶望する。

死後、再びファルサは目を覚ます。

鏡に映った自分を見て新たな絶望を知る。

ーー【聖女】は【悪女・ウェリナ】として目を覚ます。

時を遡り、ウェリナとしてレクィエスと向き合うことになりーー。

これは愛に翻弄される女が、真実の愛にたどり着くまでの話。

ーーこの身は悪女として、欲に惑わし、愛で縛りましょう。



※鬱小説になると思いますので、閲覧にはご注意ください。